我輩は○○である   作:far

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いつもより長くなっておりますが、それでもたいした長さではないという。


我輩は考察中である。

 我輩は考察中である。

 そして考察して得た結論や疑問など。思いついたことを聞いてみたり、実行した。

 その結果。

 

1.脳無の素体が人間からゴリラになった。

2.我輩。洗脳札束ビンタのバイト続行確定。

3.警察に特殊刑事課 発足 海パン刑事も存在する。

 

 こうなった。うむ。どうしてこうなった。だが今回は本当に悪気は無かった。つまり久々に言える。さあ、皆さんご一緒に。

 

「良かれと思ってぇ!」

 

 始まりの疑問は、札束でシバきたおしながらの現実逃避の産物であったように思う。

 脳無のあの見るからに力強い筋肉や、大柄な体。あれは埋め込んだ個性の場合もあるが、だいたいは薬物や外科で、医者の人が改造して作っている。

 ヒロアカ世界では個性のおかげで、一部の科学技術がおかしな進化をしているのだ。

 

 例えば原作で、主人公のクラスの委員長になった飯田というメガネのキャラがいる。

 彼の個性はエンジン。両方のふくらはぎに、エンジン「のようなもの」がついていて、確かオレンジジュースで動いて、空気か何かを吐き出して速い移動を可能にする。

 うん。やはり個性は全て、なにかがオカしい。

 ツッコミどころは多々ある。あるが、この場合、例にあげた目的はエンジンのようなもの。つまりは、機械部分が生身に融合している、という天然のサイボーグだということだ。

 生身に機械を埋め込もうとしても、拒絶反応やら、バランスや設計、整備や材料など、様々な技術的な問題が立ちふさがってくる。

 

 だが、ここに完成品がひとつあるじゃろ?

 

 仕組みを調べ、構造や素材や原理や、体の他の部位に与える影響やら。調べつくせば、サイボーグ技術に一歩近付く。

 他のサンプルも調べ、データが充実すれば、もっと近付く。

 

 彼の場合、ガソリンでもアルコールでもなく、オレンジジュースで動く高出力小型エンジンという、シャレにならないものまで出来てしまうかも知れぬ。

 そうなれば、エネルギー問題の解決の大いなる助けになる。ひょっとしたら彼は、ヒーローなぞやっている場合ではないのではなかろうか。たった一人ヒーローをやるより、未来の人類まで含めて、かなり大勢の人間を救えると思うのだが。

 

 同じことは、八百万という女生徒にも言える。食べたものから蓄えた体内の脂質を、何にでも変換できる創造の個性。

 人類が今までに掘り出した金が、十五万tほど。そしてまだ埋まっていると言われている量が7万t以下。彼女は、これを増やせる。

 金に限らず、人類が利用可能な有限な地下資源。この限界を、彼女は、ひとりで、大きく押し広げられるのだ。

 彼女の場合は、本当にヒーローを目指している場合ではない。今すぐにでも保護すべき人材である。逆に保護する立場に立とうとしてどうする。

 もし死んでしまったら、増やせるはずであった、それらの資源が失われてしまうのだぞ。

 

 さて。話題を戻すのである。

 

 完成品としての実例は、薬品や合金などもそうだ。それらを分析して、この世界の科学は進歩した。

 そうして進歩した技術、たぶん人体実験の結果という裏の世界の成果も使って、脳無は製造されている。

 

 でも、どうせ洗脳するなら、人間を苦労して改造しなくても、ゴリラでも使えばいいのでは? 我輩はいぶかしんだ。

 

 そして医者の人に聞いてみた。

 

 そいつを殴れ、ついて来い、撤退。よけろ。様々な指示をゴリラに理解させられるか?

 

 逆にそう聞かれてしまった。なので、こちらもさらに聞き返した。

 

 え、でも今の素体って、促成したクローンで、知能はともかく知識はないのでは。

 

 その発想は無かった。医者の人は、そんな顔をしていた。

 え、でも我輩が洗脳した脳無は、きちんと指示に従うし。先生のもそうであるのだが。

 あ、そうか。洗脳の個性が、そのへんのもろもろを、一緒に埋め込んでいるのであるか?

 そうだとすると、意外とすごいな。洗脳(札束ビンタ)は。先生も同じく、強力な洗脳の個性か、別の教育系の個性でも持っているのだろう。

 

 でもそうなるとだ。本当に、人間でなくても良いのでは? むしろ最初から強いぶん、ゴリラの方が良いのでは?

 

 医者の人も、どうなのか気になったらしく。実験してみることにした。

 そして、できてしまったと。まあ、脳無がゴリラっぽい集団になってしまったが。犠牲になるために生まれてくる子がいなくなったので、良しとしよう。ゴリラにはすまないと思うが。

 

 そしてゴリラ脳無を量産するということは。その仕上げの洗脳作業も追加ということで。

 我輩、バイト増加。しかし追加報酬は無しの、いわゆるサビ残である。オノレ横暴な上司め。

 

 少し腹に据えかねた、というほどではないが、もやっとしたものが腹にたまったので。

 それを軽く解消しようと。そんな気持ちだったのだ。

 知り合いの警察の方々が、俺たちも仕事に個性を生かせたらなあ。署長なんて警察犬の十倍は働くぜ。などとグチっておったので。

 じゃあ実験的にでも、警察で個性を使う部署を立ち上げさせてみるか。まずは法律だな、と。法律を作る人たちを、軽く洗脳してみた。

 

 もちろん、法律を作る人とは。国会議員の方々のことである。

 

 国会で会議のある日。二千円札の札束を持って、毛の薄い後頭部を後ろから、通りすがりにちぎっては投げ、ちぎっては投げ。片っ端から洗脳してやったのだ。

 ちぎっては投げは、ものの例えである。本当にちぎっても、投げてもいない。ひとりだけカツラを飛ばしてしまったが、それだけだ。あれは悲しい事故であった。

 

 偽装として「国会議員に天誅を下してみた。」というタイトルで、知り合いの番組スタッフさんに撮影してもらっており。ついうっかり、そのままユー○ューブに流してしまったせいで、全世界に彼の光る頭が公開されてしまったが。

 まあ、そんなに視聴はされないと思うので、問題は無い。たぶん。

 念のために、彼だけ目線にモザイク入れたし。

 

 そんな脇の話はさておき。この洗脳の結果。法案は通った。というか、もともと議論や案はあったらしい。

 この先、平和の象徴引退とか色々あるので。原作ではそのまま埋もれてしまったのではなかろうか。

 そしてひとまず、小規模でやってみて教訓を得よう。そう展開していって。

 

 できあがったのが、特殊刑事課である。

 

 警察らしく、戦闘よりも捜査や警備に向いた個性の持ち主が警察内部から集められたらしい。

 

 そしてその中に。水着姿なら、それなりの速度で空中遊泳できる個性の持ち主が! 海パン刑事の誕生である。

 

 特殊刑事課という名前がつけられたので、海パン刑事が生まれてしまったのか。それとも海パン刑事になれる男がいたので、特殊刑事課が生まれたのか。

 それとも、ヒロアカとこち亀というジャンプつながりか。

 

 そのあたりは謎である。

 けっして我輩のせいではない。と、思う。なぜか自信は無いのだが。

 

 

 




●特殊刑事課
こちら葛飾区亀有公園前派出所より。このタイトルをそらで言える人も、これから減っていくのであろうなあ。まさか完結するとは思わなかった。作中で、時折出てきていた、ネタキャラたちの所属する部署である。アニメでもまさかの大活躍。劇場版にまで出張した。
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