我輩は○○である   作:far

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このサイトのヒロアカの二次を読みふけっていたら、とろろ~氏の ただいま峰田で奮闘中。 が更新されていた。あいかわらずミネタ父がいい味出してる。

今更だが、前書きで他の方のSSをダイマするのはアリなのだろうか。


我輩は見守るネコである。

 

 我輩は見守るネコである。名前はTOMだ。時々、うっかり素でネコと名乗っているが、実際に猫ではあるので問題は無い。

 最初は叱っていた先生も、あきらめた事であるし。

 見守っているのは、前回に引き続いての主人公である。取材が十ヶ月という長期にわたるので、スタッフ総出で付きっ切りではなく、持ち回りで見ることになったのだ。

 

 一時バイト扱いで雇ってもらったステインさん、まさかの長期契約で大活躍決定である。

 

 実は我輩。黒幕として、メールで彼にオールマイトの個性ワンフォーオールと、その後継である緑谷少年についての情報を流した。

 その結果。それはもう熱心な目で緑谷少年を観察し、時には説教までして。倒れたならば叱咤して。水分や塩分の適度な補給に、帰宅前には、入念なマッサージ。

 なんと言うか、もう。オールマイトが首をかしげて、あれ? ワタシが師匠だよね? と疑問に思うくらいには、ステインさんが入れ込んでいる。

 オールマイトもヒーローとしての仕事があるから、毎日は来れないのだ。関わった時間がステインさんの方が多くなってしまうのは、仕方がない。

 

 緑谷少年は、ヒーロー殺しが育てた。

 

 だからこうなってしまうのも、仕方がないのだ。でも刃物の扱いを教えようとするのは自重しましょう。まだ基礎訓練の前の、体作りの段階であるし。

 

 うむ。今、ふっと思ったのだが。このまま原作どおりに進んだとして。保須市でステインさんと緑谷少年が戦う事件があるのだが。

 緑谷少年が、あなたは、あの時の! とステインさんの正体(?)に気付いて、あなたを、ボクが止める! という師弟対決になるのではあるまいか。

 

 それはそれで、アリであるな。

 

「俺を殺していいのは、オールマイトだけだ!!」

 

 そう叫んでいたステインさんであるが、自分が育てたヒーローにならば、どうであろうか。

 本物のヒーローが、ひとりしかいない。そう絶望した彼が、その本物のヒーローの後継者を育てられたならば。少しでも、救われるのであろうか。

 

 なにやら、ステインさんが緑谷少年を本物のヒーローとして完成させるための、最後の壁として立ちふさがりそうな気がしてきた。うむ。根拠は無いが、そんな気がしてならない。

 

 

 

 ところで撮影が長期に及んだことで、入試直前までオールマイトが雄英教師になるという特ダネが流せなくなったのだが。

 それはそれで問題ないというか、雄英高校側から、そうして欲しいと要請があった。

 なんでもオールマイトの人気で、受験生が増えすぎたら、受験会場の限界を超えてしまうのだそうだ。

 プルス ウルトラ 更に向こうへ。限界を超えろ。というのが校訓だったのではなかろうか。

 まあ、ヘタにそうツッコミを入れて「できらぁっ!」と返されてしまうと、原作にも影響が出そうなので、我輩も困る。かもしれぬ。

 

 たとえばであるが。ヴィラン連合の何人かとかが、普通に雄英にいたりしたら、オモシロ、もとい困るだろう?

 

 何より。存在自体が物語から消えてしまいそうな、彼とか彼とか彼がかわいそうではないか。

 ただでさえ、名前も顔も、存在自体が思い出せないのだぞ。このまま消えてしまっては、本当にどこの誰だか、思い出せぬではないか。

 そのキャラが濃かったり、出番が多かったら、一応覚えてはいるのだが。

 

 電気の個性がいたのは覚えているが、名前は出てこない。逆にサトウは名前しか出てこない。ミネタくんは記憶に残っている。

 あとは影のスタンド使いがいた。飯田くんと爆豪と轟の、一軍とも言えるあたりも覚えている。切島くんはスパイ疑惑で覚えていたし、この間会った。

 

 女子はちゃんと六人全員、覚えているのだが。これは決して、薄い本の影響ではない。我輩はそう主張するものである。

 

 これに緑谷少年を含めて、十五人。確か二十人ちょうどであったはずなので、あと五人ほど男子がいる、というか、いたはずなのだが。

 どうにも、思い出せない。我輩も実年齢十三歳。十年以上前に読んだマンガの内容を思い出せと言われても、難しいものがあるのだ。なお、戸籍上は十七歳だ。

 

「くそモブがぁ!」

 

 意識して、記憶に残していたのだが。やはり日々の暮らしの中で、それは劣化していく。

 そんな中で、残り続けた彼らは十分以上に濃い。クソを下水で煮込んだような性格などと言われてしまっていた、爆豪などは、その最たるものだ。

 むしろ緑谷少年が薄くて、正直主人公で無かったならば、忘れていた可能性が。

 

 同様に。物語の流れも、もはや大雑把にしか覚えていない。つまり違いがあっても、わからない可能性が高い。

 だから、ちょっとだけ。ちょっとだけである。さきっちょだけ、などとは言わないが。変化があっても、良いのではなかろうか。

 

 ちょっとくらい、ステインさんがいい師匠をやっていても、許されると思うのだ。

 

 




●緑谷少年は、ヒーロー殺しが育てた。
2008年、ネット流行語大賞 銅賞。星野仙一(プロ野球選手、監督、ディレクター)の発言が元ネタ。中日の選手は、だいたいワシが育てた。~~~はワシが育てた。のような使い方をする。使う時は、ドヤ顔で言おう。
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