我輩は○○である   作:far

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0時から数えて、本日3本目。


我輩は死亡確認中である。

 我輩は死亡確認中である。というのも、他でもない、我輩が信じて信じて、信じ抜いてきた原作補正さんが、とうとうお亡くなりになってしまったのだ。

 

 そこ。いまさら? って言わない。

 

 緑谷少年が雄英をスベった? いや。むしろ原作よりも、良い成績で合格した。

 襲撃してくるロボを、どれだけ討伐したかのポイントと、その中でどれだけ他の受験者を助けたかの隠しポイント。その二つの点数の合計で合否が決まるのだが。

 緑谷少年は、原作では救助の点数だけで、討伐がゼロという極端な成績で合格していた。

 オールマイトからワンフォーオールを受け取ったばかりで、まだ一回も発動していないという、ぶっつけ本番での受験。最後の最後になるまで、うまく発動させられず。ロボを倒せずに、したがってポイントも入らないという展開だった、はずである。

 その最後で、ヒロインのピンチにワンフォーオールを発動。腕一本をグシャっとするのと引き換えに、救助に成功。フラグとポイントと合格を全部一発で持っていった。と、記憶している。

 

 考えるに。もしロボ相手に発動できていたら、その時点で腕のあちこちが骨折した彼は、その場でドクターストップが入って、失格になっていたのでは? 我輩はいぶかしんだ。

 

 まあ、それはもう無くなったはなしである。今の緑谷少年は、我輩が贈った、特製の金属バットでロボをいくつも粉砕して、そこそこの討伐点を稼いでいる。

 その代わりに、片腕を疲労骨折してしまったようだが。

 この金属バットは、手元に衝撃が来ないようになっているはずなのだが。この世界の謎技術を持ってしても、ワンフォーオールの代々たくわえられた力には及ばなかったらしい。

 その後は原作展開になったらしく、もう片方の手を複雑骨折。雄英の誇る、最高峰の治癒の個性持ちが治してくれなかったなら。後遺症が残ったか、治るまで一部授業が受けられずに、いきなり留年か。まあ、ろくなことには、なっていまい。

 

 この時点では、原作補正さんは生存が確認できた。まだ。

 

 殴る蹴るの暴行と、スタンガンを仕込んだクナイを差し込んでロボをショートさせ。他の受験者も目に付くものは助けて。

 ある意味心配していたS少年が合格したことで、少しその生存が怪しくなったが。まだだ。これくらいなら、まだいける。そう信じられた。信じたかった。

 

 

 だが合格発表のあった翌日。その日、その時。ターボヒーロー インゲニウム入院のニュースが流れてきたのである。

 

 

 インゲニウムは、緑谷少年の同級生の飯田少年の、兄である。昨今のヒーロー業界の流れにうまく乗り。その事務所のサイドキックとアシスタントは、もう百人を超えたそうだ。

 そして原作では、雄英の体育祭のあったあたりで、再起不能。ヒーロー引退に追い込まれた。

 

 追い込んだのは、ステインさんである。

 

 それに対して飯田少年が復讐しようとして、ステインさんを探し出して挑み。そんな彼が殺されないよう、緑谷少年らが駆けつける。そんな展開が原作では、存在した。

 

 もう、無くなったが。

 

 と、いうのもだ。時期が早すぎる、というのも、あるのであるが。

 まずはインゲニウム。再起可能。

 肋骨を折られたくらいで、普通に入院しているだけである。

 

 ステインさんの二つ名はヒーロー殺し。文字通り、何人ものヒーローを殺している。

 そんな彼が、原作でインゲニウムにトドメを刺さなかった。これは殺すほどではなかった。言い換えれば、合格ではないが、見所はあったということだ。

 

 今回。それが、再起可能なくらいに手加減されたということは。

 失格ではなくて、赤点。追試。そういうことなのではなかろうか。

 つまり。完治してしばらくしたら、だ。ステインさんがまた、試しにやってくるのではあるまいか?

 

 合格するまで、繰り返されるのか? 三度失格くらいで終了か? その場合、ステインさんはただ見放すのか、始末をつけるのか。

 どうなるのかはわからないし、手も出せぬのだが。ただ、これだけは言える。

 

 原作補正さん。死亡確認っ!

 

 

 




●我輩はいぶかしんだ。
ボブは訝しんだ。が元の形。なお「いぶかしい」は形容詞であり、いぶかしむ、は誤用である。だから変換しても出てこない。「いぶかしがる」が正しい。この場合は「いぶかしがった」となる。のだが。
忍殺こと、ニンジャスレイヤーが元ネタであるので、そんなツッコミは野暮以外の何者でもない。忍殺は、アメリカ人の思い描く、勘違いしたニッポンを全力で描いたようなマンガ、アニメ、ツイッター上での連載である。
原作者はアメリカ人という設定であり、翻訳チームが日本版を出している、という設定。その翻訳チームの近所に住む少年がボブである。彼は時折、読者の代わりにツッコミを入れてくれるのだ。
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