我輩はネコ舌である。パーツ的にしかたがない。
その代わりに表面がざらざらしている、ザラ舌というやつだ。こいつは肉を食らう時に、味が良くわかる。本当のネコもそうなのかは、さすがにわからぬが。
そういえば、先日。○か卯で隣に座った犬の頭の人に、たまねぎを食べても大丈夫なのかと聞いたら、自分は大丈夫だが弟はアレルギーを持っていると言っていた。個性というだけあって、人それぞれなのであるな。
我輩はネコ舌である。もう、熱々のラーメンを豪快にすすることはできない。焼き立てのパンにかぶりつくことも。チーズフォンデュもだいぶん怪しい。
熱燗もつらいので、ぬる燗で福島の仁井田本家の純米酒をボスと飲みながら、そんな益体もないグチを我輩がこぼしておった時のこと。
飲酒の誘いにほいほいと乗ってきた、背伸びしたい盛りのボスが今更なことを聞いてきた。
え? どこからこの酒を持ってきたのか?
我輩の地方出張のお土産である。
東北の個性持ちの一族で、ボスの先生が欲しがったやつがあったので、我輩が派遣されたのだ。しかしながら、イタコというのは男でも使えるのだろうか。少なくとも、我輩は使えなかったが。
性転換する個性なども、あるいはボスの先生ならば持っているのであろうか。
「ムー○プリズム○ワー メイク○ーップ」
うん、なにか違う。
ところで、個性というのは遺伝するものである、ということが経験則で知られている。子供に発現する個性目当てで結婚する、個性婚なる人間ダビスタすら存在するのだ。
それをやっておる人間にNo.2ヒーローがおるあたり、人間というのはやはり業が深い。
あの個性と、この個性をこういうふうに混ぜたら最強ではなかろうか。そんな具合にコンボをキメてみたい気持ちはわからなくもないが。
うむ。個性は遺伝するゆえに、混ざるのだ。もちろん、片方だけを受け継ぐ。両方を受け継がないなどの場合もある。メンデルの法則であるな。
それが一族といえるほど大勢に発現し続ける、ということは。このイタコという個性は、遺伝しやすい優性遺伝。伝わりやすい個性ということになる。
伝わりやすい個性と、伝わりにくい個性。世代がこの先も進んで行ったなら、特定の個性だらけになるのだろうか。
「自分がせーいっぱい生きたなら、死んだ後なんか、どーでもえかろーが!」
元広島ヤクザの教師が、そんな事を言っていた。あのマンガは「人は何のために生きるんだ?」「そんなん、ハッピーになるために決まってるじゃん」など、シンプルな言葉が好きだった。
おや。静かだと思ったら、ボスがツブれている。
あ。いかぬ。我輩も酔いが回ってきた。眼のふちがぽうっとする。耳がほてる。歌がうたいたくなる。猫じゃ猫じゃが踊りたくなりはしないが。いろいろになる。
おぼれてしまうのはゴメンこうむる。我輩はまだこの世界で遊んでいたいのであるからして。
うむ。我輩も寝てしまおう。黒い人に見つかったら怒られるのだろうが。
後の事は、知らない知らない。
●「ムー○プリズム○ワー メイク○ーップ」
美少女戦士セーラームーンより。説明不要。
●「自分がせーいっぱい生きたなら、死んだ後なんか、どーでもえかろーが!」
はいすくーる仁義より。社会のシステムが行き詰るほど完成度高いんで、宗教くらいしか、もう人を救えないんだよ!(意訳)と主張する敵に、おんどれはワシにケンカで勝ったじゃろ。なめられたらヤクザはやっていけんのじゃあという理由で反撃する主人公の言葉。
広島ヤクザだったが、おクスリをキメて青春ドラマ見るのが好きな組長に、東京で教師にさせられたジョージさんのお話。
宗教家以外にも、元首相や、ダブった生徒や、関西ヤクザや、元親友など敵キャラ豊富。バトルとギャグと両方入ってます。
●おぼれてしまうのはゴメンこうむる
夏目漱石の 吾輩は猫である のラスト。ネコは酒を飲んで酔っ払って水に落ちて溺れ死んでしまう。