我輩は○○である   作:far

92 / 100
さきほど病院で、胆のうの機能が死んでいると判明。
炎症起こしたら切除だと言われたけど、現状はまだ問題は無い。


我輩は力が欲しいのである。

 我輩は力が欲しいのである。使うあてが、ないではない。あるにこしたことは無い。その程度の話であるが。

 地道にきたえている時間は無い。個性頼り。それも、他人の個性が頼りである。

 それすらも。使いこなすのに、ある程度の時間が必要なのであるが。

 生まれ持った個性すら、きたえたり、使いこなすのに時間がかかるのだ。他人の個性ならばなおさらである。

 

 先生くらいになれば、それはもうどんな個性であれ、多かれ少なかれ使いこなしているし。似たような個性ならば、初見でも感覚で使いこなしてしまうだろう。

 何十という個性を、腕だけに発動など。どう考えても頭がおかしい所業も平然とやってみせていた。

 

 我輩が同時に使えるのは、せいぜい三つまで。

 

 孤独死した老人からもらった、存在感を薄くする個性と、小池という名前の人からもらった、とあるカップラーメンの謎肉を爆発させる個性。

 元アーチェリーの選手からもらった、親指と人差し指の間に輪ゴムを張ると、超強力なパチンコになる個性。

 この三つを同時に使った、狙撃型。

 

 同じく存在感を薄くする個性と、先生から許可してもらった、敏捷の増強系の個性。

 そして男性の少女マンガ家からもらった、竹槍やら手裏剣やらをノドにしまっておいて、勢いよく発射できる個性。

 ついでに我輩自身の、猫の体の柔軟性も合わせた、中距離から近距離の射撃型。

 射撃型であろうか? ううむ。射撃型で良いと思うのであるが。正直自信は無い。

 

 そういった、直接戦う手段もないではないのだが。求めている力は、あいにくと、そういったものではない。

 

 もっと、こう。ウソをついて、だまして、裏をかく。そんな都合の良い力だ。

 

「一体いつから―――鏡花水月を使ってないと錯覚していた?」

「「なかったことに」「した」」

 

 理想を言うなら、そのようなものである。

 表の世界で飲んで、遊んで、仕事をして。裏にも顔を出して、飲んで、遊んで、仕事をして。

 

 あれ? どっちでも、やってることが変わらないぞ?

 

 おかしいな。いや、まあそれはいい。

 大事なのは、どちらもとても楽しいということだ。

 そしてそれが間もなく、欠けてしまうということだ。

 

 先生が、いなくなってしまう。

 

 生命維持装置無しでは、もう呼吸さえも難しいあの人は。全力で戦ってしまえば、きっともうその後は―――

 原作どおりに行けば、むしろ良い。身動きも取れないが、絶対安静で。二十四時間体制で監視されているが、ずっと健康状態も見てもらえている。

 ある意味、入院である。

 

 そしてその場合でも、あの専用の刑務所には。身内の面会などという優しい制度はありはしない。

 あの施設を制圧するような、大規模なテロでも起こさねば、会えはすまい。

 

 かといって、あの戦いに。ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの、一対一の戦いに。介入することも出来ない。

 あれは、そういうものだ。あの戦いは、あの二人だけのものだ。

 

 無論。戦い自体が起きないようにもできない。先生も、オールマイトとの戦いを望んでいる。命がけで、望んでいる。

 

 つまり。どうにもならないし、何も出来ない。

 我輩が探しているのは、そのあたりを何とか出来そうな。何か都合の良い、そんな力だ。

 最終手段だけは、隠し持ったが。これもできれば使いたくは無い。無い無い尽くしである。

 

 両方を洗脳して、戦ったことにする、という禁断の計画もあるのであるが。

 

 これ。どう考えても、成功率低いのであるよね。

 特に先生が、そちらの個性への対策がしていないはずも無し。ああ、また一つ無いが増えた。

 

 ああ、本当に。どうしたものであるかなあ。

 

 




●「一体いつから―――鏡花水月を使ってないと錯覚していた?」
BLEACHより。着物に日本刀の死神が、悪霊の強力版、虚(ホロウ)などと戦うバトルもの。特殊能力アリアリ。だがその勝敗は、独特のルールで決まるといわれている。その名もオサレ=バトル=システム。自分の技や能力を説明する。相手の名乗りを邪魔しない。回想などで自分の強さの根拠を示す。など、オサレな行動を取ってオサレ値をためるのだ。
偽ヨンさま→オールバックイケメン→ハンペン→顔出し→眼帯と変化した、ラスボス系の愛染さんのセリフ。完全催眠で、相手の認識を操って、他人を身代わりにしたり、自分や攻撃の位置を悟らせなかったり。でも霊圧でツブす覇王色の覇気が一番得意な人。

●「「なかったことに」「した」」
めだかボックスより。特殊能力ありきの、学園バトルもの。西尾維新原作なので、ヘタな中二をぶっちぎって濃い。
セリフが基本的に「」(カッコ)つきで記され、本音の時のみカッコが外れる、普段はカッコつけているというキャラ、球磨川禊の代名詞オールフィクション<大嘘憑き>の能力使用後のセリフ。あらゆることを、自分の死すらも無かったことにする。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。