でも日刊したい。
微妙な出来なら、二回書けばいいじゃない。本日二本目。
我輩はヴィラン連合のスポンサーである。気付けば、そうなっておった。
と、いうのもだ。ヴィランに、給料とか収入なんぞが、あるわけがないのであるな。
黒い人とかの先生直属の部下などは、何がしかのものをもらっているらしい。
彼に、ボスの世話の分のお手当てが出ていたとしても、我輩は納得する。
いや。出ていなかったら、我輩がコッソリ出そうと思う。今度調べておこう。さすがに、直接本人には聞けない事柄であるし。
ヤクザなどの旧犯罪結社では、組織に属する構成員から、逆に上納金を取っていた。そこからさらに上の組織へ上納金が流れて行く、という△型の組織構造。
ちなみにこれ。お寺の組織構造と、同じである。信者から末寺へ。そこから上のお寺へ。本部となる寺へという△型の組織構造。
しかし、うちの組織でこれを採用することは出来ない。と、いうのもだ。構成員の面々を、思い返していただきたい。
代表のボスこと死柄木 弔。幼い頃からずっと、先生からお小遣いをもらって生きてきた彼に、どんな収入を得る方法があるというのか。
正直、甲斐性のカケラもないのではなかろうか。この先、先生がいなくなったとして。先生の遺産の管理すらも、できる気がしないのだが。
黒い人こと黒霧。彼が全てである。財産管理も、ボスの面倒も、移動も、拠点の運営まで全部が彼のお仕事だ。
ガンバレ。さらに表の顔も持っていそうなのだが、そこは我輩も知らぬので、何とも言えぬ。
荼毘くん。戦闘力に加えて、指揮能力もあることがわかった。体力の無いボスに代わって、前線を駆け回れる、いい人材である。
だがやはり収入は得られそうにない。顔が特徴的過ぎるし、個性の蒼炎も使い道が限られる。組織の抱える戦闘要員として、むしろ給料を渡すべき人材であろう。
トガちゃん。制服姿だが、実は中卒らしい。ある意味ニセJK。バイトくらいは出来そうな気もするが、彼女、連続殺人犯として手配中なのであるな、これが。
美人局などのゲスい方面くらいしか、収入を得る方法が思いつかない。そしてそんな器用なマネが出来るような気もしない。
マグ姐さんこと、マグネ。引石 健磁。強盗で生計を立てていたが、正直いつまでもそんな目立つ真似をして、周囲に居てもらっては、困る。このバーは気に入っているのだ。見つかって、引き払うには惜しい。
トゥワイスこと、分倍河原 仁。かつて自分を増やして働かせ、一人で犯罪組織を立ち上げて運営していた実績がある。そういう意味でも幹部が務まるだろう。
収入を得るための手法も、おそらくは知っている。二軍から手足になれる人材を付ければ、いけそうだ。言動が独特すぎるので、野放しになっていたが、今度黒い人に言ってみよう。彼は合格だ。
Mr.コンプレスこと、迫 圧紘。元エンターテイナーだったらしく、ネットに情報があった。何らかの事情で、続けられなくなったらしいが。
彼の能力が人だけでなく、物にも使えるのならば、銀行強盗などで一攫千金から、運び人として堅実に稼ぐまで。いくらでも仕事はある。黒い人と組めば、一度に大量輸送もできてしまう。
彼も稼げそうだ。彼も合格であろう。
マスキュラー。論外。手配犯な上に、性格的に働くのに向かない。強盗一択あるのみである。
と、いうわけだ。黒い人とトゥワイスとミスター。この三人くらいしか、独自に稼げそうな人材はいないのだ。
上納金を取るどころか、こちらから金を渡さねばならない。二軍のメンツも、だいたいはチンピラのようなもの。同じく稼げないので、金を渡す。
それを出しているのが、我輩というのは、どうなのであろうか。
我輩というか、Pとして出しているのも多いのだが。それは組織の運営費として出したのであって、あいつらの小遣いではないのだが。
いや、あいつらを切り捨てろとか、小遣いを出すなとは言わぬ。
だがもう少し、組織としての収入を得る方法をですね。
ボス? 聞いてるんですかボス?
「貧しい者は自由で、幸せだってマザーテレサが言ってたぞ」
い、意外なとこから持ってきたであるな。
ああっ。こちらが驚いたスキに、腕にあった手を耳に付け直さない! ちゃんと聞きなさい!
ああ、もう黒い人? 手を貸すのである、黒い人!
ボスに、もっとしっかりしたボスになってもらうための、独り立ちのための、第一歩である!
ところでだ。
トガちゃんにお小遣いをわたす時に、なぜかいけないことをしている気分になるのであると相談したところ。
わかる。と同意を得た面々と、何を言っているんだという面々に別れたのだが。
実際にお小遣いを手渡す役をやってもらったところ、全員の同意が得ることができた。
先生も、含めて。
ヴィラン連合。大丈夫なのであろうか。
我輩も少し、自信が無い。
●マザーテレサ
故人。カトリックの修道女。貧困や不遇と向き合い、そうなってしまった人々と寄り添い続けた人。七名しかいない、アメリカ名誉市民の一人。
キリスト式にこだわらず、看取る人にはその人の宗教の流儀で見送った。
主な活動拠点はインド。