ハグしよ?プリキュア   作:猫犬

7 / 10
感想の返信ではのんびりとと書きましたけど、今連日更新してるから投稿です。
覚醒はだいたい無双してしまうのがテンプレなので、今回はそんな感じです。


覚醒!新たな力

「「「「「「「「「プリキュア、スタートアップ!」」」」」」」」」

 

九人が同時にそう言うと来ていた服が輝き、果南、千歌、花丸、善子、ダイヤの五人は多めの青と白を基調とした、曜、梨子、ルビィ、鞠莉の四人は反対に多めの白と青を基調とした衣装(ミラ僕衣装)を身に纏っていた。

 

【まさかあの水晶は大昔に魔王を退けた力の結晶――キュアチャームだというのか?】

 

果南たちの手にした水晶は使用者に力を与える物で、キュアフォンはそれをもとに作られた物だった。しかし、いつの間にか失われて、長い間人の目に触れていなかった。

実際は城の地下に埋まっていて、果南たちの諦めない気持ちに呼応して果南たちの元に現れた感じだった。

 

【早急に手を打つ必要があるな】

「まずはここから引き離さないとダメかな?」

 

キュアチャームを見たルシファーは九人を危険と判断したのかそう呟く。

対して果南はこのままここで戦えば被害が出そうだなぁと思い口に出していた。

 

「それより先にやるべきことがあるよ!」

「え?やるべきこと?」

「うん!名乗りを上げなきゃ!一話以降名乗りをやってないんだから、最終決戦っぽいこのタイミングでやらないと!」

「あー、うん」

 

千歌の力説に果南はあまり乗り気でないようで生返事を返す。正直、名乗りをしなくてもいいと果南は思っていた。

でも、せっかくだからやることにする。

乗り気でないメンバーもいるが、乗り気なメンバーもいた。

 

「すべてを包む海、キュアハグ」

「全速前進の航海、キュアヨーソロー」

「奏でる旋律、キュアリリー」

「突き進む正義、キュアダイヤ」

「きらめく光、キュアシャイニー」

「包み込む闇、キュアヨハネ」

「のんびりパワー、キュアサークル」

「大きな勇気、キュアルビィ」

「みんなの味方、キュアミカン」

ピカーンッ!

 

それぞれポーズを取ると後ろで輝いていた。果南的にツッコミどころがいくつもあったが、とりあえず一つツッコむことにする。

 

「ねぇ、キュアミカンってどうなの?せめてキュアオレンジにしないの?」

「ダメだよ!ミカンがいいの!」

「さいですか」

【茶番は見飽きた、やれ】

 

ルシファーが怪物たちにそう命じると、他の人々から九人に狙いを絞る。

 

「行くよ!」

 

果南はそう言って地を蹴ると一瞬でミノタウロスに接近し、その胴体にパンチを繰り出す。すると、ミノタウロスは壁まで吹き飛んで行った。

 

「わぁ、すんごいパワーにスピード」

 

思った以上の能力に果南は自分で驚く。しかし、これなら十分戦えると実感する。

 

「あー、果南ちゃんが抜け駆けしたー」

「じゃぁ、私たちも!」

 

すると、千歌が文句を言ってみんなも動き出す。

千歌は果南の背後から襲いかかるコウモリに向かって跳びだすと、コウモリの足を掴んで地面に叩きつける。果南はコウモリの存在には気づいていたが、千歌が攻撃したからそのまま近くにいた狼にパンチを放って倒す。キュアフォンの頃は必殺技を使わないと倒せなかったが、今は必殺技を使わなくても動物型程度なら一撃で倒せた。そもそも、最初の頃に地面に軽く穴を開ける威力があったから、パワーアップした今ならそんなもんなのだが。

曜と善子は別方向の敵に一直線に突っ込むと攻撃してどんどん吹き飛ばしていく。

ダイヤとルビィは怪物たちが九人を狙うように仕向けられたとはいえ、避難してきた人々に襲い掛かるのもいるから護るように戦っていく。

梨子と鞠莉と花丸はとにかく数が多いから敵の密度が多い所を攻めていく。

その結果、瞬く間に弱い動物型は全滅し、残りは怪物型とルシファーだけとなる。ルシファーは上空で高みの見物を決めていた。

しかし、怪物たちはその数が多い事と動物たちと比べて強いから一筋縄ではいかない。

 

「千歌、一気に行くよ」

「うん!」

「「チェンジ、トワイライトタイガー!」」

 

だから、果南と千歌の二人が同時にそう発声すると、二人の衣装が輝き、果南は黒地に緑ラインの入った服と白地の長ズボン、千歌は白地の服とスカート、黒地にみかん色のラインが入った衣装に変わり、二人の頭に虎耳が生える。

キュアフォンの時はイメージに時間がかかったが、今は時間を要さず、口にすれば変身できるようになっていた。二人とも同じ衣装を纏ったことでイメージが共有され、これもキュアチャームのおかげだったりする。

果南と千歌は虎のような軽い身のこなしで跳躍して、ケルベロスに跳びかかると、果南が右側面、千歌が左側面からケルベロスを殴る。ケルベロスは二人の攻撃で苦悶の声を漏らすと消滅する。どうやら二人同時攻撃なら必殺技を使う必要も無さそうだった。しかし、まだまだ多い敵にいちいち同時攻撃していては埒があかない。

 

「トワイライトスター!」

「タイガークロー」

 

果南は技を発動させて両手に力を籠めると、両手に光を纏う。果南は光を纏った状態でシーラカンスを殴る。前回はその鱗の硬さに苦戦したが、いとも簡単に砕けて光がシーラカンスの身体を包んで消滅させる。空を飛んでいるガーゴイルに向かって拳を振り抜くと、光が光弾として放たれガーゴイルを穿つ。

千歌も同様に技を発動させると、両手に光が集まり、二対のクローが纏われる。そのクローでミノタウロスを引っ掻く。ミノタウロスは両腕をクロスしてガードするが、クローによって両腕に引っ掻き傷ができ、千歌は直後に地を蹴って背後に回って再び引っ掻く。速度で勝っていたことでミノタウロスは反応できずに連続で背中を斬り裂かれ一定量を超えた所で体力が尽きたのか四散する。

 

「わぁ、千歌ちゃんたちやるぅ」

「感心してないでこっちもやるわよ」

「うん、了解!」

「「チェンジ、ユニコーンブリザード!」」

 

いとも容易く怪物を倒した二人に曜が感心すると、二人も変身する為に発声する。すると、二人の衣装が白と水色の衣装に変わり、額に一本角が生える。

曜が先行して地を蹴ると、大蛇――ヨルムンガンドに接近して尾を掴む。尾を掴んだ状態で背負い投げをするかのように肩に乗せてそのまま投げる。そこに跳躍した善子が踵落としをして地面に叩き落とし、地面に落下してくるヨルムンガンドに曜がパンチをすると体力が尽きたのか四散する。

 

「飛ばしてくよー!ホーンストライク!」

「くらいなさい!ブリザードストーム!」

 

曜がそう言うと曜の周囲に冷気の渦が巻き起こり、そのまま走り出す。すると、冷気が角のようになって怪物たちを貫きながら突き進む。やっていることは、恋アク衣装の時の“全速前進ヨーソロー”と同じだが、あの時と比べて威力が桁違いだった。

善子が技を使うと善子の周囲から吹雪が放たれる。その吹雪に怪物たちが呑まれると氷漬けになり、吹き付ける吹雪の強風によって砕け散った。

吹雪は範囲内にいる曜を巻き込んでしまうが、冷気を纏っていることで曜はなんともなく、それ以上に角がさらに巨大化して威力を引き上げていた。

 

「うぅ。ちょっと寒いよー」

「はー。善子さんは周囲にお構いなしですわね。皆さんが凍えてしまいますわ。ルビィ、チェンジしますわよ」

「うゆ!」

「「チェンジ、インフェルノフェニックス!」」

 

善子の広範囲氷結攻撃の冷気が少し離れた位置にいた二人に届いてルビィは困り、ダイヤは呆れると衣装をチェンジする。二人の衣装は赤を基調としたフラメンコ等で使われそうなものだった。

 

「ルビィ、出し惜しみなしで行きます。護りは任せます」

「うん。一気に倒しちゃお。フレイムヴェール!」

「フレイムインフェルノ!」

 

果南たちが技を使わずだと二人で一体の割合になっていたから、二人は早速技を使う。

ルビィは逃げてきた人たちの中心に行くとそこで舞い、ルビィを中心に炎が放たれる。しかし、その炎は非戦闘員を焼くこと無く通り過ぎ、ルビィの周囲の非戦闘員を護るように結界が張られる。

その結界の外でダイヤが舞うと、ルビィとは違って荒々しい炎が放たれ周囲を焼き尽くす。怪物たちはその炎に焼かれていくことでその数が減っていき、ルビィの炎の結界のおかげで非戦闘員は焼かれることは無かった。

それと同時に善子の“ブリザードストーム”で冷却された空気が暖まっていく。そのおかげで寒そうにしていた人たちの顔色がよくなったりしていた。それでも、怪物に囲まれている恐怖はあるのだが。

 

「ずら!?何この煙?」

「冷気が温められて蒸気になってる?」

「もー、ダイヤもそうとう迷惑じゃない!」

「「「チェンジ、ハリケーンブロッサム!」」」

 

別方向で戦っていた三人の元に、温められた冷気、要するに蒸気となって白いモヤモヤが押し寄せ、視界が悪くなる。梨子はこのモヤモヤの視界の悪い中だと危ないからと、この蒸気と怪物たちを吹き飛ばそうと考え、衣装チェンジをする。二人も同じことを考えたのか衣装チェンジを行う。ちなみに花丸は同じことを考えていたが、鞠莉の場合はみんなが変身してたからノリでやっただけだったりする。

梨子は桜色、花丸は黄色、鞠莉は紫色のドレスを身に纏い、変身が完了する。三人の変身が完了すると周囲に風が渦巻いてモヤを吹き飛ばし、視界がよくなる。

 

「チェリーブロッサムハリケーン!」

「フラワーハリケーン!」

「シャイニーハリケーン!」

 

三人もダイヤたち同様、早速技を発動させて両手に風を集めて一気に前に放つ。梨子の風には桜の花びらが、花丸の風には多種の花が、鞠莉の風は輝いていて、三つの風は三方向をまっすぐに進んで怪物たちを包む。技名とエフェクトは違うが、三つともやっていることは同じで風に包まれた怪物たちはその中で風の刃に裂かれていき、風はそのまま急上昇して怪物たちを空に打ち上げる。そして、高所から怪物たちが地面に落下すると落下ダメージがとどめとなって消滅する。

 

「これであらかた片付いたかな?っと!」

【ほう、これを避けるか】

 

果南のそばにいた怪物があらかた片付くと果南は一息つく。非戦闘員はルビィが先導して遠くに退避してもらい、この場には果南たち九人とルシファーと怪物たちだけとなる。すると、いきなり炎の弾が飛んで来て、果南は殺気を感じてそれを回避する。

不意打ちを回避されたことでルシファーは感心した声を漏らすとさらに炎の弾を放つ。果南はその炎の弾に対して光弾を放って迎え撃つ。二つの弾は空中でぶつかって爆発する。果南は追撃をしたいが空を飛んでいるルシファーまで跳躍するのは厳しそうだった。仮に跳躍すれば空中での回避もままならないから炎の弾で撃ち落とされかねない。

どうしたものかと思うと、炎の渦と花を含んだ突風がルシファーに殺到し、ルシファーは障壁を張ってガードする。突風が炎の勢いを引き上げる。しかし、障壁を破壊するところで勢いが薄れ、ルシファーを焼くまでには至らなかった。

 

「果南さん、わたくしたちはルシファーを相手取りますわよ!」

「だね。行くよ、花丸ちゃん」

「わかったずら!」

「「「チェンジ、アゼリアエンジェル!」」」

 

炎と突風を放ったダイヤと花丸が果南のそばに寄ると、三人が同時にそう言う。すると、三人とも桃色の衣装に白の羽が生え、AZALEAの衣装を纏うと一気に跳躍して空を飛ぶ。

迫って来る三人に炎の弾をルシファーは撃つが羽を羽ばたかせて回避すると、そのまま勢いを乗せたパンチを果南が放つ。ルシファーはそれを右手で受け止めると、逆サイドからダイヤが回し蹴りを放つ。それを左手で受け止めると、真上から花丸が踵落としをするも、二人を放して翼を羽ばたかせて回避する。

 

「やっぱり、そう簡単にはいかないか」

「ですが、三人で相手をすれば勝てない相手ではなさそうですわね」

「うん。この調子なら」

【ほう。我に勝てると思っていようとはな】

 

ルシファーがそう言うと残像を残して掻き消え、一瞬で花丸の隣に移動して殴る。花丸はギリギリのところで両手でガードするも、その一撃は重く地面に向かって落下する。羽を羽ばたかせて勢いを減速させてどうにか地面へ着地して激突は免れるが、両腕に痺れが残る。

ルシファーは各個撃破をする気なのか、激突を免れた花丸目掛けて移動しそのまま花丸に襲い掛かる。しかし、それを見越していたのか花丸のそばに移動していたダイヤがルシファーに向かって蹴りを放つ。ルシファーはそれをガードするが、空から勢いよく降ってきた果南のダイブキックをもろにくらい地面に叩き付けられるのだった。

 

 

「いーなー。果南ちゃんたち空飛んでるー」

「あはは。私たちは飛べる衣装無いからね。だから、武器で一気に倒そう!」

「うん、そうだね」

「うん!」

「「「チェンジ、シャロンパイレーツ!」」」

 

空中を自由に飛んでいる三人を見て千歌が呟くと、曜は苦笑いを浮かべ、曜の言葉に二人が頷くと、CYaRon!の三人は衣装チェンジをする。千歌は赤い服にみかん色のチェックの帽子を被り、曜は青と黒の服に青の鉢巻きを頭に付け、ルビィはピンクと黒の服に黒地にピンクのラインの入った海賊帽という衣装に変化し、その手には先端が槍になっている旗が握られる。

三人は勢いよく旗を振ると、斬撃が飛んで怪物たちを斬り裂く。そして、三人の前には残り一体だけとなる。

千歌達三人の前には銀の鎧を纏った首なしの大きな騎士――デュラハンがおり、その鎧によって斬撃は弾かれてしまったようだった。デュラハンはその手に持つ剣を振るい、三人は旗を重ねて受け止める。しかし、質量差があり過ぎるせいで押しつぶされそうになり、アイコンタクトの後三人同時に剣を横方向にいなしてどうにかし、曜とルビィはまずはバランスを崩させようと足を攻撃する。千歌はいなした剣の上を駆けてデュラハンの身体に乗るとその状態から勢いよく旗を振り下ろしてデュラハンに叩き付ける。両足と身体を同時に攻撃されたことでバランスを崩して地面に倒れると、鎧の隙間に旗を突き刺す。鎧の中にあった核が壊れるとデュラハンは黒い粒子になって消えていった。

 

 

「なんでこんなに硬いのよ!」

「……それは、ドラゴンだからじゃ?」

「聖剣ないのかしら?」

 

梨子達三人はドラゴンと対峙していた。鱗一つ一つが強固で、パンチやキックをするもあまり効いておらず、鞠莉が文句を言う。そして、近くでAZALEAの三人が飛んでたり、CYaRon!の三人が旗を振り回したりしていることで鞠莉は思いつく。

 

「マリーたちも行くわよ!」

「別にこのままでもいいけど?」

「変身できるのならすべきよ!」

「あ、うん」

「「「チェンジ、ギルティーキスシャドウ!」」」

 

他のユニットが変身したからとか、醍醐味だからという理由で変身したがる二人と巻き込まれた梨子たちはギルキスの衣装に変身する。三人の衣装が白い服の上に黒い服、黒のズボンという戦いに向いているのかわからないものになる。そもそも、武器とかは特に無いのだが。

 

「シャドウゲート」

 

善子はそう言って地をかけると、瓦礫の影にスッと入り、そのまま影を縫って移動してドラゴンの真下にたどり着くと飛び出してアッパーの要領で腹を殴る。腹の鱗は他の部分に比べれば強度は低く、その一撃にドラゴンは若干のけ反る。

梨子と鞠莉はその隙を見逃さずに距離を詰めると、比較的柔らかそうな顎の下や腋にパンチやキックを繰り出す。

ドラゴンはそれが効いたのか翼を羽ばたかせて距離を取ろうとする。

 

「逃がさない!シャドウゲート!」

 

しかしそれより先に梨子は影を思いっきり踏んで発動させると、影が棘のように飛び出してドラゴンに突き刺さり少し宙に浮いた状態で動きを止める。

 

「「シャドウゲート」」

 

鞠莉と善子は地面に手をついて影を掴むと、そのまま動けなくなったドラゴンの真上に跳躍する。その手には善子は影の剣、鞠莉は影のハンマーがあり、同時に振り下ろす。影の剣がドラゴンの翼を斬り裂き、影のハンマーによって地面に叩き付けられる。それによって、影の棘がさらに食い込み、ドラゴンは体力が尽きて消滅する。

 

【少々侮っていたか。では、遊びは終いにしよう】

 

立ち上がったルシファーはそう言うと、身体から黒いオーラが噴き出す。

こうして、残りの敵はルシファーただ一人となるのだった。




という訳で、六人はそんな感じの名前にしました。ダイヤちゃんとルビィちゃんはそのままで、もうプリキュアの名前で問題ない気がしたからそんな感じ。
花丸ちゃんは”マル”って自分を言うので、サークルにしてみたり。
善子ちゃんはヨハネでよくて、鞠莉ちゃんはシャイニーがいいって自分で言っていたので。
千歌ちゃんは・・・なんでこうなったんだろ?カラーはオレンジじゃなくてみかん色だからってことで。

変身後も地の文のキャラ名が変わらないのは面倒だったからです。二人はそもそも変わらないし。

では、ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。