ハグしよ?プリキュア   作:猫犬

8 / 10
どうも、函館UCをライブビューイングで見てきたことでテンションが上がってる猫犬です。
Aqoursの曲はもちろんユニット曲もいいですね。SaintSnowの曲もいいですね。三曲とも好きだけどDROPOUT!?が一番好きですかね?

そんなわけで、今回のライブの”あれ”が登場です。


輝け!プリキュア

【では、遊びは終いにしよう】

 

黒いオーラを纏ったルシファーは上空に飛ぶと、特大の炎の弾を放つ。AZALEAの三人は空中に飛んで回避、ギルキスの三人は影に入って範囲外に退避、CYaRon!の三人は旗を自分の前で高速回転させてガードすることで事なきを得る。

 

【これを防ぐか】

「あっそ」

 

ルシファーはそれぞれ炎の弾に対応して見せたことで関心の声を漏らすと、果南はそう言ってルシファーに追撃すべくパンチすると、ルシファーはそれを片手で受け止める。しかし、そこからさらに蹴りを行い、ルシファーの脇腹を蹴る。

吹き飛ぶことは無かったが、ダメージが入った感覚はあり、ルシファーの背後からダイヤが回し蹴りをする。ルシファーは回避しようとするが果南があいている手でパンチをして邪魔をする。結果ルシファーの背に回し蹴りが炸裂し、ダメージが入る。

さらにいつの間にかルシファーの真上にいた花丸が踵落としをし、その直前に果南とダイヤが離れたことでルシファーは地面に落下する。落下地点にはCYaRon!の三人がおり、落下してくるルシファーに合わせて旗を振り上げると、落下の勢いと振り上げの勢いによって相当な威力となり、曜と千歌の旗が翼を斬り裂き、ルビィの旗はルシファーの身体を斬り裂く。

しかし、それでもまだ足りないのか消滅することは無く、着地と同時にうでを振り抜き、かまいたちのように空気の刃を放つ。三人は身をひねってそれを回避すると、影からギルキスの三人が出て来て三方向から同時に影の槍を放つ。ルシファーは障壁を張ってガードし、自己再生で翼を生やすと空を飛び、障壁に阻まれた影の槍は勢いを失ってその場に落ちて元の影に戻る。

 

「嘘、再生できるの?」

「はー。これじゃ、倒せないんじゃないかしら?」

「回数制限があればいいのですが」

 

翼を再生させて空を飛んだことで、嫌な予感がして三人は呟く。もし、際限なく再生できるのであれば、終わらない可能性がある。もしその場合は、一片も残さずに消滅させるか、再生する暇を与えずに攻撃するしか無くなる。

 

【くらうがいい】

 

ルシファーがそう言うと、羽が一回り大きくなり、身体も巨大化して両手が龍の頭になり、尾が生える。

ルシファーの両腕の龍の口から雷撃を放ち、千歌が前に出ると旗で雷撃を受け止めて身体に流れる前に地面に突き刺して地面に流す。

 

「thank you、千歌っち。さて、こっちも反撃よ!」

「私たちしか飛べないから鞠莉反撃できなく無い?」

 

果南は首を傾げてそう言うと、地面を勢いよく蹴ってルシファーに接近する。ルシファー片手を前に出すと、雷撃でできた龍が放たれ、果南は回避しようとするが、炎と比べて速く、なおかつ追尾してくるため回避しきれない。

 

「うわっ!」

 

空中で雷龍を喰らい、身体が痺れて飛行が維持できなくなって墜落すると、ダイヤが果南を空中でキャッチする。そこに再び雷龍が放たれ、ダイヤは回避しようとするが、やはり回避しきれずダイヤに当たり、二人は地面に落下する。低い位置にいたことでダメージはほぼ無かったが、空中に飛んでも雷龍をどうにかする術が無く、うかつに飛ぶのはまずそうだった。

 

【雷龍、炎龍、水龍、地龍】

 

すると、雷、炎、水、土でできた龍の計四体がルシファーの両腕から放たれる。九人は各々回避を試みるが追尾して来て、何らかの攻撃で破壊するか、ルシファーみたいに障壁なりバリアなりを張る必要がありそうだった。

 

「あー、こうなったら。みんな集合!チェンジ、アゼリア!」

 

果南がそう言って全員を集めると、ユニット1stシングルの白いドレスの衣装になり、その手にトリコリコステッキが握られる。

 

「トリコリコ!」

 

果南は両手でステッキを振ると、脳裏にバリアを思い浮かべ、九人を囲むようにバリアが張られて、四体の龍がバリアに阻まれる。しかし、四体を完全に抑えることはできず、すぐにひびが入る。

 

「「チェンジ、アゼリア!トリコリコ!」」

 

このままでは砕けてしまうから、ダイヤと花丸の二人も白いAZALEAの衣装にチェンジすると、果南同様、バリアをイメージしてステッキを振るい、果南の張ったバリアにバリアを重ねる。それによってバリアが三重になり、四体の龍を完全に抑え込んで龍が消える。

 

「「「チェンジ、ギルティーキス!」」」

 

直後、ギルキスの三人もギルキスの1stシングルの衣装に変わり、鞠莉は指で銃を作る。

 

「ローック、オーンッ!」

 

そして、銃を撃つモーションをすると、鞠莉の指先から魔力の弾丸が放たれ、ルシファー一直線に飛ぶ。ルシファーはそれを左手からの炎の弾で迎え撃ち、空中でぶつかる。

 

「くらいなさい」

「いっけー」

 

善子がそう言って右手を上げて振り下ろすと、空から稲妻が降ってきてルシファーを襲う。しかし、ルシファーは右手を空に掲げると、龍の口が稲妻を喰らう。ルシファーは無駄なことをと思うが、これで両手を使ったことになり、梨子が腕をすくい上げるように振り上げると、地面から炎の柱が立ち上り、ルシファーを包む。しかし、ルシファーは障壁を張って炎の柱をガードする。その結果、炎は障壁を破ることは出来ずに完全に防がれてしまった。

 

「あの障壁硬いわね」

「ええ。今のも、さっきのも弾かれたわけだから、破壊するのは大変そうよね。それに、破壊できても再生能力もあるし……」

「なら、私たちが壊すね。行くよ!曜ちゃん、ルビィちゃん」

「了解であります!」

「うゅ!」

「「「チェンジ、シャロン!」」」

 

障壁の突破が不可欠で、CYaRon!の三人がユニット1stシングルの白い服にチェックのスカートの衣装を身に纏う。

しかし、三人がそれでどうやる気なのかわからないでいると、千歌が勢いよく地面を踏み込んで、ルシファー向かって跳びだす。

 

【無駄だ。おまえらの攻撃ではな】

「そうでもないよ!元気全開!デイ!」

 

千歌が叫びながら障壁を殴る。しかし、千歌一人のパンチではびくともしない。ルシファーは防いだことで口元を緩める。

 

「デイ!」

 

直後、曜が千歌の隣で障壁を殴る。

 

「デイ!」

 

さらにルビィも障壁を殴る。しかし、ただのパンチで障壁を破れる訳もないからと、ルシファーは高をくくっていた。

 

ドォーンッ!

 

だが、そんなルシファーの予想に反して、三人がパンチした場所を中心に障壁が壊れて、ルシファーを護るモノが無くなる。

 

「niceよ、三人とも!ローック、オーンッ!」

「ええ、これで届く。ハート――」

「ブレイク――」

「「キャノン!」」

 

三人が「任せて」と言ったからそれを信じていた鞠莉は狙いをすでに定めていて、チャージして巨大になった魔力弾を放つ。

その隣では、梨子と善子の二人で空に大きなハートを描き、それを同時に殴ると、勢いよくハートが飛んで行く。

二つの攻撃がルシファーに殺到し、ルシファーは回復応力があるとはいえわざわざ喰らう必要も無いからと避けようとする。

 

「逃がさないよ!トリコリコ!」

「そういうことですわ!トリコリコ!」

「いくずら!トリコリコ!」

 

しかし、果南とダイヤと花丸の三人が先んじてステッキを振るい、ルシファーの周囲にハートがたくさん浮かぶ。ルシファーは無視して三人が出したハートに触れると爆発し、直後に“ハートブレイクキャノン”と魔力弾がルシファーにぶつかる。

二つの攻撃によってダメージが入るが、すぐさま再生が行われ始める。

 

「まだだよ!」

 

空中で自由落下している千歌が叫ぶと、三人の手にCYaRon!砲が召喚され、砲門をルシファーに向けると魔力弾を放つ。空中だからその反動で落下の勢いが加速するが、再生させるわけにはいかないから、それは無視する。

再生中に迫る三つの魔力弾がルシファーに当たると爆発し、周囲にあったAZALEA三人のハートを巻き込んで連鎖爆発が起こる。たて続けに起こる攻撃に再生が間に合わず傷が増えていく。どうやら、再生できるのは攻撃を受けていない間だけのようで、攻撃を受けている間は再生されないことに皆気づく。

 

「力こそpowerデース!」

「鞠莉さん、何言ってますの?」

「このまま攻撃し続ければ倒せる!」

 

と言う訳で、炎の柱やら雷撃、魔力弾、ハートの爆弾とたて続けに終わりなく攻撃を続けていく。下手に動けば浮いているハートの爆弾が爆発し、動かなければ他の攻撃が飛んでくるからルシファーは自身の周囲に障壁をもう一度張る。CYaRon!の三人のパンチ以外では障壁は破れず、もしそうするなら一度この攻撃の嵐をやめる必要がある。障壁の中でルシファーは再生を行い、自身の体内で魔力を溜める。

 

「もう一回、私たちで!」

 

千歌が叫ぶと、攻撃を一度やめて三人は跳躍して

 

「「「元気全開!」」」

「デイ!」

「デイ!」

「デイ!」

 

今一度パンチをして障壁を破る。三人はそのままルシファーにパンチしようと突っ込むも、ルシファーに触れる瞬間、ルシファーが一瞬で消える。

 

「え?」

「きゃっ!」

 

そして、善子の隣に現れるなり善子を殴り、いきなりの事に善子は反応できずに吹き飛ばされる。

隣にいた梨子はルシファーを蹴るが、その直前にまた消え、続いてダイヤの隣に現れてダイヤが殴られて吹き飛ぶ。

 

「なんでこんな速くなってるの?」

「障壁の中でこれをしてたってことか」

 

唐突に速くなった原因はそれ以外に思いつかず、実際それは当たっていた。しかし、これでは攻撃を当てることもままならない。吹き飛ばされた二人は地面にぶつかって止まり、痛みはあるも無事だった。

空中にいた三人が地面に着地すると、ルシファーは三度消える。

皆辺りを見回して警戒し、その中で唯一目を瞑っていた曜の隣に現れる。

 

「はっ!」

 

ルシファーがパンチを繰り出すも、耳を澄ましていた曜は反射でパンチを繰り出して両者のパンチがぶつかる。同じ威力だったのかその場で拮抗して止まると、そばにいた千歌がルシファーに飛びかかり、ルシファーはまた消える。その際に砂煙が舞い上がる。

 

「なるほど。転移じゃなくて高速移動なのね」

「そっか。なら、手はあるずら。トリコリコ!」

 

ルシファーのが高速移動なのだと看破すると、花丸は安心したようにそう言ってステッキを振るう。しかし、炎が出たりバリアが張られた気配はなく、皆花丸が何をしたのかわからなかった。

ルシファーは何かされるのがまずいと判断したのか、花丸の隣に現れる。だが、その瞬間何も無いはずなのにルシファーは前のめる。

 

「トリコリコ!」

 

花丸はルシファーがそうなると最初から分かっていたのか驚くこと無くステッキを振るうと、ルシファーの真上に鉄球が現れ、直後に急落下してルシファーを押し潰す。

自由落下よりも明らかに速く、そのおかげでルシファーの身に何が起きていたのか理解する。

花丸の周囲は今過重力になっていた。だから、その範囲に来てしまったルシファーは重力の影響をもろに受けて前のめった訳だった。

ルシファーは無理やり体を起こすと高速移動で過重力圏から脱出する。

 

「皆さん、誰かと背中合わせになってください!」

 

ダイヤが叫ぶと、皆ダイヤの言う通りにする。

曜は反射で対応、花丸は過重力圏の中にいるため二人はうかつに狙えず、鞠莉と梨子、千歌とルビィ、善子とダイヤはそれぞれ背中合わせになってすぐに対応できるようにする。

 

「チェンジ、トレイン」

 

皆が背中合わせになる中、果南はHPT衣装を身に纏う。

その結果、誰とも背中合わせになっていない果南を狙ったのか背後に現れ、すでにパンチのモーションを取っていた。曜のように反射で対処される可能性もあるが、それより先に動けばいいだけの事で、現れると同時に攻撃を繰り出すルシファー。

 

ドンッ!

 

そして、周囲に響く殴られた音。

 

【……何故】

 

しかし、吹き飛んだのはルシファーだった。それも振り向きざまのカウンターで、パンチのモーションをしていたから綺麗に入っていた。

果南がしたのは単純だった。イルカの超音波の要領で、ホイッスルで音を出して、反響する音を聞いただけ。それで位置を把握してパンチしただけの事だった。

吹き飛んだルシファーは空中で体勢を整えるも、

 

「全速前進ヨーソロー!」

 

いつの間にか恋アク衣装になって水を纏って突進してきた曜に横から突っ込まれてさらに吹き飛ばされる。

ルシファーは吹き飛んだ状態で高速移動をすると、ルビィの隣に立ち襲い掛かる。しかし、その前にピアノの音が響き、ルビィは回し蹴りをルシファーにくらわせる。ルビィの動きが今までよりも格段に上がっており、吹き飛んだ先に花丸がいて、飛んでくるルシファーにパンチを繰り出してさらに吹き飛ばす。ルシファーは疑問に思いながら、高速移動で善子のそばに寄ると、善子も同様に今までよりも速い動きでルシファーをパンチし、善子の後ろにいたダイヤが跳躍して踵落としをして地面に叩き付ける。地面に叩き付けられたルシファーはまた高速移動して、距離を置き、それで気付いた。

いつの間にか梨子の衣装がドレスに変わっており、ピアノを弾くように空を叩いていることに。梨子はピアノの演奏で皆の能力を向上させていた。それが、ルビィたちの動きを良くしていた理由で、ならばと梨子に迫る。梨子は演奏に集中しているのか、対応に動く気配はなく、ルシファーの腕の龍の口が梨子を噛みつこうとすると、真下から蹴り上げられる。そこには善子がおり、梨子が狙われる可能性を考慮してここまで来ていた。そう考えていたのは善子だけではなく、腕を蹴り上げられて胴ががら空きの所に鞠莉が掌打を叩きこんで吹き飛ばす。

 

【何故ここまで】

 

果南の攻撃に追撃をした曜。

ルビィの攻撃の先にすでに居た花丸。

善子のパンチに合わせて回し蹴りをしたダイヤ。

みんなの強化をしてガラ空きなのに善子と鞠莉が護ってくれると信じていた梨子。

 

一切の打ち合わせをしていないはずなのに、九人はそれぞれカバーし合い、だからこそどうしてこんなにも連携できているのかルシファーにはわからなかった。

 

【どうして、おまえらは互いを信じられる!】

「仲間だからだよ!さて、これで終わりだよ!ハーグ!」

 

そして、高速移動の要領でいきなりルシファーの前に果南が現れるとルシファーの疑問に答えてハグをする。ハグをすると、ルシファーが黒い粒子になって消え始める。

 

【我は負けたのか】

 

自身が浄化されていること。もう今から抵抗しても無駄だと悟ると、呟くようにそう言った。

 

「まぁね」

【そうか、これが死という訳だな】

 

そしてルシファーは消滅したのだった。

 

「やった!勝てたよ!」

「うん。これで魔法界は、私たちの世界は護れたんだよね?」

 

八人は果南のそばに寄ると勝利に喜ぶ。何度もギリギリで、変身できなくなった時は不安だったが、皆がいたおかげでどうにかなった。

これで、全てが終わり、後は自分たちの世界に戻って穴を閉じるだけ。

 

『みんな、大変!』

 

しかし、簡単に終わらないのが世界の理。

非戦闘員を避難させていたルカが大慌てでやって来ると、九人は“それ”に気付いた。

 

空には巨大な黒い穴が開いていたのだった。




という訳で、CYaRon!砲が登場しちゃいました。せっかくですからね。

終わりとみせかけてまだ引っ張るです。まぁ、次回で終わりですけども。
では、ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。