オーバーロード~死の王と幻影の王~   作:ミズナラ

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原作で名前の出ていないキャラクターの名前を付けるのって難しいですね!

名前が分からなかったので勝手に命名してしまいました。
職業も分からなかったので勝手につけちゃいました。
もはやいわゆるオリキャラですね。







子供の名付けは戦争


15話

 王城にある王の部屋、本来であれば護衛の者や大臣等しか入ることは許されない。そのような部屋にランポッサ三世と大臣、そして冒険者風の男が1人。

「国王陛下、我々朱の雫に内密のご依頼が有ると聞き参りました」

 朱の雫、王都を拠点に活動しているオリハルコン級冒険者チーム。リーダーのアズスは貴族の出身と言う事もあり、表立って冒険者などには依頼しにくい内容の依頼を引き受けているのだ。 

「おおアインドラよ、この度は急な呼び出しにも拘らずよく来てくれた」

「いえいえ、国王陛下のお呼びとあれば即座に」

「ふむ、冒険者として多忙である貴殿に個人的な頼みがあってな」

「個人的、でありますか?」

 これまで国王として直々に朱の雫に依頼が来た事はあった、しかし国王(ランポッサ三世)個人として依頼が来た事は今まではなかった。

「うむ、今ラナーの護衛として雇っている男についての身辺調査及び戦力の調査を依頼したいと思っている」

「ラナー様の護衛の者となると…ラナー様を賊から救い、エ・ランテルを帝国軍から護りぬいたと噂されるマジックキャスターの事でしょうか?」

 アズス本人は会ったことが無いがラナーを救った旅人として話は聞いたことがあった。そして王都では戦争の影響が無い事もありそこまで話題には上がらないが、冒険者組合ではエ・ランテルでの逸話は耳にした、しかし誰もがソレを本気にはしていない。

「そう、最初はラナーを救ってくれた事もあり、ラナー本人が望んだ事もあって細かい身辺調査などせずに雇い入れたのだが。此度の戦争の一件を聞いてしまっては、そこで貴殿の朱の雫に調べてもらおうかと思ってな…大臣」

「朱の雫には数日の内にレオン・D・ファンションを連れてアゼルリシア山脈に立地調査に赴いて頂きたいと考えております」

「立地調査ですか?あのような山脈など調査する必要など…」

 アゼルリシア山脈とはリ・エスティーゼ王国とバハルス帝国の間に位置する境界線の役割と成っている山脈である。

「はい、アインドラ殿や朱の雫の方々には大変申し訳ないのですが。今回の立地調査で調べて頂きたいのは別のモノになります」

「ああ…成る程そういう事ですか」

 『立地調査』それは建前であってレオンをアゼルリシア山脈まで連れて行きその道中や山脈で現地のモンスターとの戦闘によって、どれ程の実力を持っているかを確かめてきて欲しいと言う事である。

「アインドラには道中での会話で人となりも調べてもらいたいと思っている」

「承知いたしました、我々朱の雫がラナー様の護衛として相応しく、尚且つ王国に脅威をもたらす人物か審査してまいります」

 朱の雫としてはアゼルリシア山脈に何度か行った事もあり道中に出てくるモンスターも有る程度把握している。メンバーに1人加えて目的地まで行って戻ってくるだけの仕事でしかない。

「そうか!それは良かった。それではアインドラよ、宜しく頼むぞ」

 ランポッサ三世は安どの表情を浮かべ座っていた背もたれに身体を預ける、信頼する冒険者に大切な娘の護衛を調査し、問題がない人物である事を知りたいのであろう。

「それではアインドラ様、今分かっている情報でございます」

 大臣が小さなメモ用紙のようなものを差し出した。城内を見回っている兵士やメイド達から聞き取り調査を行い、大臣が独自に調べた物である。

「ありがたく頂戴いたします、では国王陛下、私はアゼルリシア山脈となると準備が必要になって来ますのでこれで失礼致します」

「私個人の我侭を聞いてもらってすまない、どうかよろしく頼む」

「は!お任せください!」

 

 

 

 アズスは部屋を出ると大臣から渡されたメモを見ていた。

「なになに?見たこと無い武器をもっている、見た事ない防具をしている、見た事もない装備って…これじゃただの感想じゃないか」

 アズスは廊下を歩きながら頭を抱える、一体どれ程の情報が書かれているのかと思ったが、これでは見た目の感想でしかない。

「たく…ロッソ、頼んでいいか?」

「あいよ大将、国王からどんな依頼を受けたんだ?」

 柱の影から1人の男が姿を見せた、全身黒ずくめで細身の男。朱の雫に所属している盗賊だ。

「アゼルリシア山脈に1人の男を加えて調査に行けってさ」

「調査?一体何の?」

「取り合えずロッソは対象人物を監視して欲しい」

「帝国か法国のスパイかなんかが入り込んだか?」

「それはまだ分からない、レオン・D・ファンション…この男が一体何者なのかを調べるのが今回の依頼内容だ」

「レオン・Dって言うと先の戦争の有名人じゃねえか、ふーん…まありょーかいしましたよ大将、恐らくラナー様の部屋かどっかに居るだろうから早速いってみるか」

 そう言うとロッソと呼ばれた男は幻術でだろうか、その場から姿が消えたのであった。

「よろしく頼むぜ、ん?まだメモの続きが有るのか。なになに?ラナー様とのやり取りが微笑ましい、ラナー様を見る目が優しい。んー子供が好きなのかな」

 周囲のラナーとレオンのやり取りは、少女に遊ばれて居る大人に見え、子供の面倒を見ている大人に見えるのかもしれない。

「子供好きか、ってやっぱりこのメモ見た目の印象の事しか書いてないじゃないか…大臣大丈夫か?」

 改めて渡されたメモの内容に頭を悩ませつつアゼルリシア山脈への準備やルートを考える。

 

 

 アズスが城門まで歩き外に出ようとすると背後から何者かが勢い良く走ってくる音が聞こえた。

「おーじーさーま!」

 大きな声でアズスの事を叔父と呼びながら抱き着こうとする少女、もといタックルしようとする少女。

 だが。

「あらよっと」

 アズスは後ろを振り返らずに少女が立てる足音、声大きさ、それらを理解し距離を計算して自分に触れる寸前の所でかわす。

 少女はバランスを崩し転倒しそうになるが耐えアズスへと向き合う。

「ひどいじゃないですか叔父様!そこはちゃんと受け止めてくださらないと!」

綺麗に着飾ったドレスに負けないその髪はラナーと同じで金髪で緑色の瞳をしている。だがラナーより年齢が上なのだろうラナーよりも大人びた印象を思わせる。

「悪い悪い、攻撃されると思って思わず避けてしまった」

「そんな事しませんてば」

 少女はアズスの姪に当たるラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ。

「ラキュース、御転婆なのは程々にしないと怒られるぞ?」

「大丈夫です、そんな事よりまた叔父様の冒険譚を聞かせてください。その後で私に稽古を付けて下さい!」

「またその話か、冒険の話しをするのはまだ良いとして。稽古は勘弁してくれ、また兄貴にどやされる」

「じゃあ稽古は付けなくてもいいから私も冒険に連れて行ってください」

 アズスは頭を抱える、昔酒に酔ってラキュースに自分の経験してきた冒険譚を話したことが有った。それからと言うもの兄の家に行くと新しい冒険の話を聞かせろと言う様になってしまった。

 最初の頃は自分の話が出来てアズス本人も楽しかったと思っていたが、最近は話だけでなく剣の使い方を教えろだの戦い方を教えろと。要求が変わってきてしまった。

 当然アズスの両親は話程度ならと許していたが、実際に剣を振るとなっては貴族の娘としての嗜みどころの話ではない。今ではアズスは兄からお小言を貰うようになってしまった。

「一緒に連れて行けって…また無茶な」

(ん?待てよ、確かさっきのメモに子供好き見たいな事書いてたな。これは使えるか?)

「えー良いじゃない「いいぞ連れて行ってやる」本当ですか!?」

 ラキュースは思いもしなかった返答に驚きよほど嬉しいのだろうアズスの両手を掴み飛び跳ねている。

「準備はこっちで全部してやる、その代わり!兄貴にはぜっったいに言うんじゃないぞ?」

「はい!絶対に言いません!」

 ラキュースは念願であった冒険への第一歩を踏み出せる喜びに胸を躍らせるのであった。




絶対にラキュース様は幼い?時はお転婆娘だったと思うんです。
アダマンタイト級冒険者になって落ちついたんだと思ってます。

え?中二病?
カッコイイトオモイマス






ブラックな歴史なんて皆も有るよね!
私は有る!ドヤ
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