時間と体力の作り方何方かご指導していただけませんかね?
私達の目の前に居る
「ったく、俺の後ろから出て来たら駄目だからな?」
男性は私の方へ振り向く、苦笑いをしているがどこか懐かしいものを思い出しているかのように感じた。
「さあ、モグラ共!この俺と戦うなんざ100年以上早いんだよ!消えうせろ。
目の前の男性が腰を落とし、槍を横に構え魔法を叫ぶと突き出した左手から洞窟を埋め尽くすかと思うほどの雷が
雷は全ての敵殲滅するかのごとく突き進む、その光に飲まれていく
その凄惨な光景よりも私は男性の横顔から目が離せない、その横顔は道中に冒険譚を話してくれていた温柔な人ではなく。
先程とは打って変わり、冷笑を浮かべ敵が倒れている様を見ている。
それはまるで別人のようで。
まるで別人格のようで。
私はそれが。
その姿が。
「かっこいい!」
王都に有る冒険者組合は朝から静寂に包まれていた、静寂といっても小声で話をしている者が多いため無音と言うわけではない、そんな組合の扉を開いたのは白銀の鎧を身に纏い背中に6本の浮遊する剣を携えた1人の女性。
「今日は随分と静かなのね、人が居ない訳ではないみたいだけど」
女性が現れたことに気がついた数人の冒険者達は戸惑いと救いを求めへ視線を送る。その視線に気付き直ぐ近くにいたマジックキャスターの男性の方へと歩いてゆく。
「随分と静かだけど何かあったの?」
「は、はい!あ!す、すみません」
マジックキャスターの男性はまさか自分に声を掛けられると思っておらず、あまりの緊張から声が裏返ってしまった。
「いえ、私も突然声をかけてごめんなさい、それで何があったの?」
「は、はい。随分と珍しい人が来たのでここに居る全員が何かあったのか、どんな事を話しているのか気になって聞き耳を立てているんです」
事情を話す男性はどこか恥かしそうだ。それもそうだろう、自分達がしている行動は物珍しさに聞き耳を立てている野次馬なのだから。
しかしそれでもその人物の会話は気になってしまうのだ。
「そう。それで、その珍しい人というのは誰の事なのかしら?」
男性がその人物の方へと視線を向ける、そこにはローブを纏った1人の男性が受付嬢となにやら話し込んでいる様子だった。
「あら?もしかして」
女性は話し込んでいる男性の姿に覚えがあった。
「だから姫さんの許可は貰ってるって何回も言ってるじゃん、なんでこんなに時間掛かるんですか?」
「い、いえ、念の為組合長に確認を取ったところ王女様にも確認を取るとの事ですので」
「だから許可は下りてるって何度も…あーもう、友達を待たせて有るんで早くしてください」
聞こえてくる内容からして男性が何を依頼しているのかは分からないが揉めていると言う事は分かる。男性には覚えが有るし先程から話に出てくる姫様と言うのは自分の親友である第三王女のラナーの事だろう。
「ここに来るなんて珍しいことも有るのね、レオン」
レオンが振り向くとそこには見知った人物が立っていた
「ん?おお、久し振りじゃないか。なきむ「でぇぇぇいっ!」どっわ、危ないじゃないかラキュ-ス!?」
ラキュースと呼ばれた女性はレオンが言葉を最後まで言い終わる前に顔面へアッパーを繰り出していた。
ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ。王国のアダマンタイト級冒険者チーム『蒼の薔薇』のリーダー。元々貴族と言うことも有りラナーとは交流もあり親友と呼べる間柄である。そんな事も有りラナー専属の護衛であるレオンとも付き合いは長い。
「ごめんなさい、なにか不穏な事を口走ろうとしていたので手が勝手に動いてしまったわ」
「まったく、初めて会った時はもっと可愛げが有ったのに。一体どういう育ち方をしたらこんなに暴力的に育つんだか」
「それはまるで今の私は可愛げが無いみたいな言い方ね」
「そらーあの時はもっと小さかったし。俺の話を楽しそうに聞いていたじゃないか、あの頃の素直なラキュースは一体何処に言ってしまったんだ…あ、勘違いするなよ?今でも外見は可愛いままだぞ」
レオンの返しにラキュースは頭を抱える。ラキュースはラナーに頼まれ幾度と表立って依頼できないような仕事を引き受けていたのだ、表立って依頼できないといっても王国に利益となることをラナーの願いで実行してきただけなのだが。その話し合いの時にレオンが居た場合は大体からかって来るというのでこのやり取りもよくある事だ。
「はあ…それでこんな場所までラナー専属の貴方が何の用なのかしら?」
「そら、そんなの見たら分かるだろ?」
レオンの返しに苛立ちを覚えるがわざとやっているのが分かっているので聞き流す事に。
ラキュースはレオンの外見に注目する。手には何時も護衛のときに持っている槍は無い、見たことが無い普段纏っていないローブを纏っている。ローブも一見すると普通の冒険者が所有している物と変わらないが、恐らくレオンの私物だろう、なにかマジックアイテムである可能性が高い。
「冒険者組合に何か依頼があったのかしら?ラナーなら私に依頼してくると思うから、貴方の個人的な依頼と言う事かしら?」
「ちがうちがう、はあ…付き合い長いんだからこれぐらい分かって貰わないと」
やれやれとため息をつきながら肩を落とす。何処から見てもおちょくっているのが分かる。さすがにラキュースも少し苛立ち始める。が、空気を察したのかタイミング良く受付嬢がなにやら書類を持って来た。
「レオン様、大変お待ちいたしました。ラナー王女様にご確認したところ確かに許可が下りておりましたので冒険者としての登録を完了させて頂きます。此方がカッパーのプレートとなっております」
冒険者としての登録、その一言で2人のやり取りを見ていた冒険者達が驚きの声を上げる。第三王女の専属護衛が冒険者を始めると言うのだ。
「…ちょっと待って貰えるかしら。え、どういうこと?ラナーの護衛を辞めると言うことかしら?」
ラナーのレオンに対しての恋心を知っているラキュースからすると途轍もない衝撃だった。
「違う違う、ラナーの護衛は続けるさ。んで休みの日に冒険者をすることにしたんだ」
「どんな風の吹き回しなのかしら?前は『冒険者なんて興味がない』と言っていたと思ったのだけれど」
「前と状況が変わってな、友人と再会してまた一緒に冒険者を始めようって話になったんだ」
「貴方の友人ねえ…」
ラキュースは考える、恐らくだがレオンの「再会した友人」と言うのはこのリ・エスティーゼ王国の友人では無くレオンが前に暮らしていた国の友人なのだろう。
「まあそんな訳で俺も本日から初心者冒険者って事だ、よろしくな『ラキュース先輩』」
ラキュースは笑いながら冒険者組合を出て行こうとするレオンを急いで引き止める。
「まあ、待ちなさい。貴方は駆け出しの冒険者なんでしょ?なら色々と分からない事も有るだろうからこの先輩冒険者の私が一緒について行ってあげるわ、あ、でも貴方の友人に迷惑かしら?」
「ん?着いてくるのか?まあ彼ならオマケが付いてきても何も言わないと思うけど…まあ、いっか。それではラキュース先輩御手をどうぞ」
「あら、エスコートして頂けるのかしら?」
ラキュースにとってレオンの友人と会えるというのは、今までレオンが話してくれた御伽話とは違う話を聞けるチャンスかもしれない。
(様々な視点の話というのは大事だもの!色々聞いてノートに書き込まないと!)
ラキュースの手を掴むとレオンは転移の魔法を唱える。
「さて、彼も待っているだろうからさっさと行きますか、目的地はエ・ランテルな
前に!進めない!何故だ!
投稿内容が未完成の状態で投稿してしまっていたので修正致しました。