あの2人が!
馬車の前を守る様に歩く4人と馬車の後ろを守る様に步く2人の姿。
「本当によろしかったのでしょうか?」
「何がだ?」
「その…レオンさ…ーんを待たずに依頼をお決めになられ、ご到着を待たずに出立してしまった事でございます」
後ろを歩く2人、巨大なグレートソードを背負う漆黒の
女性の名はナーベラル・ガンマ、
アインズはレオンがこの世界には、自分達にとって脅威となる物がほとんど無いから護衛は必要無いと言っていた事を守護者達に説明したのだが、守護者達からすれば至高の存在で有るアインズとレオンにもしもの事が起こってはならないと護衛を付ける事を条件にアインズの冒険者としてナザリックの外へ出る事を容認したのだ。
「ああ、レオンさんとは昔から現地集合でクエストをこなしてたから問題無いだろう、特に周回クエストの時なんてお互いが途中から合流なんて良くやっていた話だからな」
「なるほど、しかし尚の事よろしかったのでしょうか?」
「ん?」
「今回の依頼は『カルネ村への護衛』となっておりその様に
「…」
アインズはユグドラシルの癖でレオンは後からでも追い付けると仮定して依頼を承諾し、出発をした。しかし、それはユグドラシルならば問題がないと言う事だ。何度も同じクエストをこなし、やる事が毎回同じ内容ならば細かい連絡無しでも問題はない。
しかしここはユグドラシルの世界では無い、初めて会った依頼主と依頼内容。せっかくの指名という事もあり、そのままカルネ村に出発という流れになってしまった。
(しまった!レオンさんはカルネ村によく行くって言ってたから何も問題ないと思って出てきたけど、一度行った場所なら今後は転移の魔法で移動するか!?そうなると、カルネ村に行くルートは2つ有るという話だ、もしもう一本のルートに行ってしまった場合、合流する場所が
「し、心配するなナーベ、レオンさんなら能力を使って我々の位置を見つける事など容易いからな。なら我々は少しでも時間を短縮できる様に先に出発しておくのが正しい判断という事だ。ほら、レオンさんこの数日間は色々と予定が詰まっていると言っていたからな」
「成る程、今までの経験を生かし、お互いの事を理解し尊重していたからこその行動なのですね。流石は至高の御身!感服いたしました」
アインズの言葉に至高の41人が積み上げてきた信頼関係を感じたナーベラルは自身の役割を忘れ深々と頭を下げた。
「よさないかナーベ、先程もそうだがここはナザリックでは無いのだ、今の我々は一介の冒険者モモンとナーベなのだから」
先程も共に依頼を受ける事となった『漆黒の剣』のメンバー、ルクルットにからかわれアルベドの名前を出してしまうという失態を犯したばかりなのだ。
アインズもナーベの一度や二度の失敗を咎めるつもりはない、だがこのままの調子で何度も失敗されるのは問題だ。そんな2人を他所に漆黒の剣のリーダー、ペテルが声を掛けてきた。
「どうかしましたか?」
「いえ、何も問題有りません」
「そうですか、この辺りから少々危険地帯になっていますので注意してください」
危険地帯、普通の冒険者ならば気を引き締める必要が出てくるのだろう、実際アインズもレオンからもたらされた情報が無ければ気を引き締めただろう、
(レオンさんから情報を仕入れているから安心して進めるな、戦士としての自分でも全く問題無い)
「了解しまし「ーーー」?」
何処からか声が聞こえた、何か言葉の様に感じたが何と言っていたのかまでは分からない。周囲を見回すと漆黒の剣の面々も聞こえたのだろう、周囲を警戒している。
「ルクルット!今の聞こえたか!?」
「ああ!でも助けを呼んだりする感じじゃなかったぞ、多分『みつけた』って言ったんだと思う!」
『見つけた』それは人が無くしたものや探し物などを発見した時に発せられる言葉だ、この場にはその様な言葉を言うような人物は居ないだろう。
しかしアインズには1人心当たりがあった。何処から現れるのかは分からないがきっとレオンが自分達に追いついたのだろう。
「きゃーーー!!早く!早く!!」
「ん?」
「女性の悲鳴だ!一体何処から!?」
レオンの声だと思っていたが、今自分の耳に届いたのは間違いなく女性の悲鳴だった。それも鬼気迫るものを感じる。レオンが追い付いたのではなく近くに誰か人がいてその人が襲撃されているのかもしれない。
アインズも改めて周囲を見渡すが自分達以外の人物は見当たらない、しかし悲鳴は自分達へと近ずいてくるではないか。
「
悲鳴が大きくなったかと思えばアインズは自分の隣から友人の声が聞こえ、その後自身の周囲にとてつもない風が巻き起こり砂塵が起こった。
舞い上がる砂埃に驚く周囲を他所にアインズとナーベラルはアイテムによって視界が問題無いなくクリアに見えている、その砂塵の中央には破顔した友人の姿が有った。
「うわ!何が起きたんですか!?」
「ンフィーレアさん!ご無事ですか!?」
「襲撃か!?」
興奮する馬車馬をなだめつつ、漆黒の剣の面々も砂塵が落ち着くのを待ちその発生源と思われる方向へ顔を向ける。
其処には見事な鎧を着用した女性をお姫様抱っこで抱き抱えた男が立っていた。
男の顔は楽しいことでも有ったのだろうか白い歯が見える程の笑顔で立っている、それに対し抱き抱えられている女性は男にしがみ付き、顔は恐怖に彩られ青を通り越して真っ白になっているでは無いか、どれだけの恐怖を味わえばそれ程の色になるのか。
「はんろー!まいふれんず!」
え?本当に出会っただけじゃ無いかって?
何を仰いますか!出逢えたんです!どれだけ私が待ち望んだことか…
え?合流するのが遅かったのは私のテンポが悪かったから?
ソレを言っちゃあおしまいよ。
…はい全ては私が悪いんですごめんなさい。
次回からは2人にイチャイチャしてもらいましょう!(多分)
アインズ様と漆黒の剣やンフィーレアさんの出会いのシーンは割愛させて頂きました。ご了承ください。
最近海釣りにハマってしまいました、自分で釣った魚って美味しいんですね!