とある科学の竜巻使い   作:てーとくん

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第一話

 『学園都市』

 

 東京西部に位置し、東京都のほか神奈川県・埼玉県・山梨県に面する完全な円形の都市。総面積は東京都の3分の1を占める広さを持つ。総人口は約230万人で、その8割は学生である。

 

 そんな学園都市には治安を守るために風紀委員と警備員という組織がある。

 

 風紀委員は学園都市内の学校に通う学生たちから成り立つ組織。

 

 警備員は学園都市内の学校で教鞭を振るっている教師たちから成り立つ組織。

 

 これらの組織に属するには「9枚の契約書にサイン」「13種類の適正試験」「4か月に及ぶ研修」が必須である。なお、風紀委員においては能力のレベルは問われない。

 

 そんな風紀委員にはあるウワサがある。

 

 曰く、上記に記した三つの条件を無視して風紀委員になったとか。

 

 曰く、その風紀委員は能力持ちでレベルは学園都市でも八人しかいないレベル5のひとりだとか。

 

 他にもあげればドンドン出てくるのだが、まぁそれはいまはいいだろう。

 

 さて、そんな風紀委員に所属している竹崖理永(たけがけりえい)は只今絶賛昼寝中である。

 

 

 

 「zzzz……」

 

 

 

 ここは第七学区にある風紀委員の第177支部である。

 

 その建物の中で理永はマンガ本を片手にもったままソファに横になって寝ている。

 

 そんな理永を見下ろす影が一つ。

 

 

 「ふん!!」

 

 

 その影が寝ている理永の腹目掛けて踵落としをした。もちろん理永は寝ているのでそんなことには気づかずモロにくらってしまう。

 

 

 「ふごぁっ!?」

 

 

 踵落としをされたことにより理永は変な声をだして起きた。目覚めとしては最悪である。

 

 

 「あなたという人は……。人がこの暑い中一生懸命巡回をしていたというのに何を昼寝なんかしてるんですの!!」

 

 

 今、理永に踵落としをしたのはここ第117支部所属の風紀委員、白井黒子という名の中学一年生の女の子である。

 

 

 「あたたたた。だからっておなかに踵落としはどうかと思うy「ぴぴぴぴぴ!!」ん?」

 

 

 ポケットの中から聞こえてくるケータイの着信音に気づきかけてきた相手の名前を確認して「ああ、またか」と思い電話にでる。

 

『竹崖か!? ちょっと助けてほs「また不幸なことが起こって不良かなんかに追っかけられてんだろ?」そうなんだよ。だからどうかこの上条さんに救いの手を!!』 

 

 この上条という少年はなぜか知らんが月にこういうことが2,3回、下手をすれば10回近くはこんなことがおこり、そのたびに理永に電話をかけてくる。理永としてはもう慣れたことだがさすがにこんな暑い日にそんなことがおきるとイヤになる。

 

 

 「んで場所は?」

 

 

 『今どっかの路地裏を走ってる! どこのかまではわからん!! なるべく早くおねがいしますね!? それじゃ』

 

 

 と、言って電話は切られた。めんどくせぇ、と思いながらもこれも風紀委員の仕事だと割り切る。しかし場所がどこかの路地裏となると探すのも大変だ。なにせ路地裏なんてそこら中にあるのだから。こんなときは自分の後輩である初春飾利というオペレーターを担当し、情報の収集・伝達等のバックアップを担う『守護神(ゴールキーパー)』と呼ばれる凄腕ハッカーがいるのだが彼女は今日はまだ来ていない。

 

 しょうがないからしらみつぶしで探すかぁと思って扉を開け外に出ようとする瞬間思い出した。ここにそんなときに役に立つ能力を持った後輩がいるのを。

 

 

 「? なんですの」

 

 

 そう、白井黒子である。彼女は学園都市でも数少ない『空間移動(テレポート)』の能力を持っている。しかもレベルは4である。

 

 

 「……あとでなんでもおごってあげるから人探しに協力してくれない?」

 

 

 「それだけですの?」

 

 

 「おまけで学園都市内のカップルに大人気のレストランのペアチケットをプレz「何をチンタラしていますの!! 早く探しにいきますわよ!!」

 

 

 白井黒子。お嬢様学校である常盤台学園の生徒であり、学園の寮のルームメイトであるレベル5第三位である御坂美琴を『お姉さま』と呼び慕っており彼女の寝込みを襲ったり、自分が今日どんな下着をはいているのかまで把握している愛情表現がかなりアレな子である。

 

 

 「(常盤台……、こんなんで本当に大丈夫か?)」

 

 

 理永はそう思わずにはいられなかった。

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