この素晴らしい異世界でチートらしいチートを貰わずに微妙なチートで神様転生して無双するテニスプレイヤーとかいう謎の職業に就いた勇者も魔王も超越する常識を置き去りにした強すぎる超次元スポーツ男に祝福を!?   作:神爪 勇人

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第2話 この世界で力の確認を!

「トンネルを抜けた先には、異世界が広がっていた・・・・・・!」

 

なんて台詞を、目の前に広がる光景に、興奮で震えながらも呟いた。

それは、これはテンプレートですからと言わんばかりの中世風の街並み。

異世界とは中世ヨーロッパ風であるべきだと宇宙の法則かマニュアル本かなんかがあるのかと問いたくなるほどに、此処は間違いなく異世界だ。

 

「・・・・・・おぉう」

 

キョロキョロと街中を見渡して、行き交う人々を観察した。 

 

「獣耳・・・獣人ってやつか? エルフもいる。・・・・・・マジでファンタジー世界かよ!」

 

ホントに来るとは・・・・・・いや、確かにそういう説明だったけど、正直半信半疑だったっていうか・・・・・・。

 

「ま、本当なら別にいいか」

 

さて、魔王倒せっつーけど、いきなり魔王んとこ乗り込んで倒せるなら誰も苦労してないよなぁ。

まず何をすればいいのか・・・・・・?

 

「・・・・・・こういう時の定番としては、冒険者ギルドか? 冒険者ギルドに行って登録とかすれば、身分証とか作って貰ったり金貸して貰ったりして、その日の宿代稼げるような簡単な採取任務とか紹介して貰えるってのが定番だ」

 

問題は何処に冒険者ギルドがあるのかだが・・・・・・。

 

「その辺の人に聞くか」

 

てか、それしかねぇ。

俺この世界の地理とか知らんし。

 

「すいませーん、ちょっといいですか? ギルド的なもの探してるんですが・・・・・・」

 

通りすがりの買い物帰りっぽいおばちゃんに尋ねる事にした。

 

「ギルドを? あら、この街のギルドを知らないなんて他所から来た人かしら? ここの通りをまっすぐ行って右に曲がれば、看板が見えてくるわよ」

 

おばちゃんの言葉に、やはりギルド的な物があったかと安堵する。

無かったらどうしようかと思ったぜ。

 

「いやぁ、ちょっと遠くから出稼ぎに来て、まだこの街に慣れてなくてね」

「あらあら、大変ねぇ・・・・・・あ、これ良かったらどう?」

 

と、おばちゃんは買い物袋からリンゴを一つ取り出して手渡してきた。

 

「おや、いいんですか?」

「構わないよ、安売りしてたから沢山買いすぎちゃってねぇ」

「ありがとうございます」

「いいのいいの。お兄さん中々のイケメンだしねぇ」

 

豪快に笑いながら、おばちゃんは去って行った。

リンゴを齧る。

うめぇ・・・間違いなくリンゴだ。

リンゴに似たナニカって事は無かった。

しかし・・・ふむ、俺がイケメンか。

あまり言われたことないな。

俺の周りでイケメンっつーと、俺様の美技に酔う王様とか、まだまだな王子様が差されることが多かったが。

 

「もしかして俺、異世界だとイケメン?」

 

何となく気になったので、近くにある建物の窓ガラスを鏡代わりに見てみる。

俺の恰好は、死んだときのままらしい。

赤黒白が目立つ、JAPANと描かれた日本代表選手が着るテニスウェアとジャージ上下。

ラケットとかが入っているテニスバッグ。

そしてテニスシューズ。

熱い日差しを遮る為の帽子と、グラスと・・・・・・。

うん、特におかしな所は無い。

俺の顔だって、死ぬ前と何ら変わらないしな。

 

「っと、んなことよりギルドだギルド」

 

此処からどれくらいかかるんだ?

 

「10分・・・・・・それが、此処からギルドまで辿り着く時間だ」

 

俺が煌めくオーラを纏うと、そんな考えが浮かんできた。

『才気煥発の極み』。

どうやら力はこの世界でも問題無く使えるらしい。

さて、そんじゃ冒険者ギルドに行くとしようか!

 

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