この素晴らしい異世界でチートらしいチートを貰わずに微妙なチートで神様転生して無双するテニスプレイヤーとかいう謎の職業に就いた勇者も魔王も超越する常識を置き去りにした強すぎる超次元スポーツ男に祝福を!? 作:神爪 勇人
しかし何故異世界テニス無双が2巻の発売を禁じたのか。
別にこのくらいならパクリとは思わん・・・つーか、このレベルでパクリっつーなら大半の作品が何かしらのパクリだと思うんだがなぁ。
少なくとも設定は別にテニプリをパクってはいないと思う。
まぁ、挿絵に書かれている主人公の先輩は擁護出来ねぇけど。
おばちゃんに教えられた道を行き、その先で見つけた冒険者ギルドっぽい施設に入っていく。
『冒険者ギルド』
つまり、異世界のハロワ的なアレだ。
色々な仕事を受けられる職業斡旋所だからね。
登録すれば、駆け出しの冒険者が生活出来る様に色々チュートリアルしてくれるのが、異世界冒険者ギルドだ。
金を貸してくれるか、駆け出しでも食っていける簡単な仕事を紹介してくれて、オススメの宿も教えてくれるはず。
「今日の所は登録と金の確保、そして泊まる所の確保だな」
取りあえず真っ直ぐカウンターへと向かう。
受付は四人。
この時間は受付の利用客が少ないのか、誰も並んでいない。
俺は一番手前にいる女性職員の所へ歩を進める。
ちなみにどうでもいい事だが、一番美人さんですこの職員。
「今日はどうされましたか?」
受付の女の人はおっとりした感じの美人だ。
ウェーブのかかった髪と巨乳が、大人の女性の雰囲気をかもし出していた。
「冒険者になりたいんですが、田舎から来たばかりで何も分からなくて・・・・・・」
田舎から来たとか遠い外国から来たとか言っておけば、受付が勝手に色々教えてくれる。
「そうですか。えっと、では登録手数料が掛かりますが大丈夫ですか?」
後は受付の人の言う事に従っていけば・・・・・・て。
登録手数料?
「金いるんすか? 登録すんのに?」
「はい。1000エリス程なんですが・・・・・・」
1000エリスってなんだよ、知らねーよそんな単位。
「ちなみにコレでイケたりしません?」
「えーっと、コレは・・・・・・?」
「故郷の金だ」
「さすがにちょっと・・・・・・」
財布に入ってた1000円札を出してみたが、やっぱりダメらしい。
うーん、どうすっかなぁ・・・・・・。
「金借りたりとかって出来ないんっすか? クエスト熟して返済とか」
「可能ですよ」
出来るんかい。
「じゃあそれで」
1エリス1円と考えれば、1000エリスは1000円相当だ。
還すのはたぶん難しくないだろう。
「では、登録についてご説明します。冒険者とは、街の外に生息するモンスターを討伐する人の事ですが、それ以外の仕事もこなす何でも屋みたいなものです。冒険者とはいわゆる総称で、技術・技能を活かした各職業というものがございます。そこでまずは、こちらの冒険者カードに触れてください。それであなたのレベル、ステータスが表示され、適した職業が選ぶことが出来、モンスターを倒す事で得られる経験値を貯めるとレベルアップし、スキルを覚えるポイントも加算されていきます」
「ステータス?」
「はい。このような感じに」
言って、受付のお姉さんが自分のカードらしきものに触れてみる。
するとカードに何か色々文字が浮かんでくる。
筋力とか魔力とか。
「レベルって平均はどんなもんなんすか?」
「此処、かけだし冒険者の町アクセルだと、レベル1~20程が大体ですね。実力者なら50以上あったりしますが」
お姉さんはあくまで受付だから、レベルは高くない。
コレがステータスか。
クラスか・・・俺は何になるんだろうか?
やっぱ剣士とか魔法使いか?
俺は内心緊張しながら、淡い期待を込めてカードに触れた。
そしてカードにステータスが表示される。
『ステータス』
名前:鏡見 武蔵
性別:男
年齢:18歳
職業:テニスプレイヤー(オールラウンダー)
レベル:95
パワー:S(細身の見た目から想像される打球と異なり、かなりヘビーなショットを打つ。筋力は相当高い)
スピード:S(とにかく規格外の脚力を持つ。常人離れした動体視力と反射神経も兼ね備える)
スタミナ:SS(細身で長身ながら体脂肪が殆ど無く全身しなやかな筋肉のバネの様。アスリートとして完成された肉体)
メンタル:SS(常に自信に溢れ余裕の表情。物事にまるで動じない精神力は、全国や世界と戦い続けた経験故)
テクニック:SS(恐ろしいまでに正確で対戦相手に絶望を与えるテクニック。プロが使う高度な技を瞬時に身に付けれる)
「「何で!?」」
俺と受付のお姉さんが、共に驚愕の叫びを上げる。
そりゃそうだ。
何で俺のステータスの項目が違ってる上に、五角形のグラフになってんだよ!?
「あの、お姉さん? どうなってんだコレ?」
「こ、これは・・・・・・どういう事なんでしょう?」
ギルド職員も困り顔だ。
「ゴメンなさい。ギルドのカードシステムは、カードに組み込まれた術式が自動で対象を査定するようになっていて、私達職員も詳しい仕組みは把握してないんです。何人もの冒険者のステータスを見てきましたが・・・・・・こんな不思議なステータスは私も初めてみました」
ギルド職員すら見たことのないものが、俺が何でこうなっているかなんぞ知るはずもないな。
「それに
「フ・・・つまり俺は、この世界のシステムを捻じ曲げるほどに、骨の髄までテニスプレイヤーって事だな」
思わず髪をファサ・・・と掻き上げて決めてしまう。
良いだろう。
何処でだってテニスしてやるぜ‼
「そ、それにレベルも95・・・・・・あ、あの、本当にかけだしの冒険者なんですか?」
お姉さんの困惑も尤もだと思うが、俺だって訳判んねぇよ。
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