この素晴らしい異世界でチートらしいチートを貰わずに微妙なチートで神様転生して無双するテニスプレイヤーとかいう謎の職業に就いた勇者も魔王も超越する常識を置き去りにした強すぎる超次元スポーツ男に祝福を!?   作:神爪 勇人

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第4話 この異世界で生きるために取りあえず仕事を!

そして俺の冒険者生活が始まった。

金をギルドから借りて加入し、最初のこのクエストをクリアし、その報酬から登録料を引いて、残りが俺の収入ということになる。

森の奥へとやって来た俺の記念すべき最初のクエストは・・・・・・ゴブリン退治だ。

その数・・・・・・およそ100匹。

ゴブリンなんて初心者用の雑魚モンスターだろうと思っていたのだが、アクセル周辺ではもう弱いモンスターは狩り尽されているらしく、残っているのは強いモンスターか、そこそこ強いモンスターか、厄介なモンスターや面倒なモンスターばかりのようで、俺が今回受けたこのクエストは、面倒なモンスターに分類される。

いくら雑魚とは、流石に100匹は数が多いからだ。

だが、俺の力がこの世界にどの程度通用するのかを確かめるには丁度いい。

それ故、95レベルもあるからかスキルポイントとやらが膨大な数値をステータスカードに記されていたが、まだ1ポイントも使っていない。

今は、素の実力を測りたいのだ。

 

「んじゃ、さっそく――――――」

 

俺は神の恩恵ともいうべき転生特典・・・【無限の庭球製(アンリミテッド・テニスボール・ワークス)】で、ラケットを持つ左手とは反対側の右手の掌に魔力を集中させる。

すると、1個のテニスボールが生成された。

それをトスで高く上げ、

 

「――――――一球入魂ってな!」

 

俺の時速300㎞で放たれたフラットサーブが閃光の様に宙を走り、1体のゴブリンの頭部を直撃。

ゴブリンの首から異音が響き、胴体がバネ仕掛けの様に跳ね上がり、首がおかしな方向に捻じ曲がる。

地に伏したゴブリンは、それ以降起き上がる事は無かった。

まず1体。

一瞬の静寂。

ゴブリンたちの間に沈黙が流れ、風が木々を撫でる音しか聞こえてこない。

そして同族が1匹突然死んだことにより困惑し始めるゴブリンたちに、俺は更に追撃を始める。

 

「ふむ、特に腕に問題はねぇな。ならどんどんいくぜ!」

 

再び魔力でテニスボールを生成し、再びトスを上げる。

 

「いくぜ! ツイストサーブ‼」

 

スライスサーブとは逆回転のスピンがかかったサーブは、強烈な角度と球威を以って跳ね上がり、ゴブリンの顎を砕く。

2体目。

跳ね上がったボールは宙を舞い、俺は高く跳躍し、次の標的へと狙いを定める。

 

「ダンクスマッシュ‼」

 

放ったスマッシュはゴブリンの頭部を砕き、バウンドしたボールはその横にいた別のゴブリンを襲う。

3体、4体目。

再び宙へ舞うボールを、俺は両手のバックハンドで撃つ。

 

「ジャックナイフ‼」

 

ギリギリまでチャージし放った打球は鉄の如き球威を誇り、ゴブリンの胴体を抉る。

5体目。

 

「まだまだいくぜぇ‼」

 

更にボールを3つ生成し、俺は腕を大きく振るう。

 

「スネイク‼」

 

一度に3つのボールを打ち、ボールは其々蛇の様に弧を描き宙を飛ぶ。

一つのボールはゴブリンの足を救い転ばせて、残りの二つは地面に落ちた先程放った2つのテニスボールに当たり、ボールは再び宙を舞った。

 

「更に!」

 

俺はテニスボールを5つ生成。

一度に五球打ち、宙を舞うテニスボール5つを打ちバウンドさせ自分の手元に寄せる。

そのボール、合計10個。

だが、何の問題も無い。

10球打ちくらい寝ながらでも出来るぜ‼

 

「108式波動球ッ‼」

 

強烈なパワーボールがゴブリンを纏めて10体吹き飛ばす。

これで15体。

 

「レーザービームッ‼」

 

一条の閃光がゴブリンに次々バウンドし、計10体を撃破。

25体。

 

「ツイストスピンショットッ‼」

 

ツイスト回転の打球がゴブリンを5体ぶちのめす。

30体。

 

「ネオスカッドサーブッ‼」

 

剛速球のサーブが更に10体のゴブリンを吹き飛ばし、

 

「プロネーションサーブ‼」

 

サーブで更にもう10体。

 

「ディープインパルス‼」

 

凄まじいフォアハンドストロークで10体ふっ飛ばし、合計60体。

 

「侵略すること火の如く‼」

 

怒涛の攻めで更に10体。

 

「ビックバンサーブ‼」

 

逃げようとするゴブリンを更に10体ふっ飛ばし、

 

(スーパー)ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐ッ‼」

 

後はもう狼狽えるだけのゴブリンを20体薙ぎ払い、

 

「コレでラストォッ‼ 氷の皇帝(エンペラー)ッ‼」

 

残りの全てを纏めて撃破。

辺りは死屍累々。

計10球のテニスボールによって仕留められた、100体越えのゴブリンの死体の山が出来上がった。

 

「調子も上々。この世界でもやっていけそうだぜ」

 

今まで戦ってきた戦士(テニスプレイヤー)達の技だ。

しかし、ゴブリン程度では肩慣らしにもならないようだ。

もうちょい、この世界で俺がどの程度通用するのか、その限界点近くくらいは試したかったんだがなぁ。

 

「まだまだだぜ、この世界」

 

俺を楽しませてくれる強い奴は、この世界にいるのかねぇ。

魔王くらいか?

 

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