結局自分の能力を把握するのに一年掛かりました。
どうやら俺は自分の中の不思議な力をエネルギーに変換して動いているようだ。その不思議な力を手の部分に集めてエネルギーに変換し一気に解放することでエネルギー発射、これからはエネルギー弾と呼ぶことにするがエネルギー砲の発射が出来るようになった。エネルギーに変換するこの不思議な力の事を
“源力”
呼ぶことにした。
最初は苦心していたが慣れてくると簡単に打てる様になった。しかしエネルギー砲は源力をかなり喰う。直ぐにエネルギーが切れそうになった。エネルギー切れは無しにしてくれと頼んだじゃないかと怒っていると目の前に一枚の紙が。何か書いて有るので読んでみたら、
〈普通に生活する分にはエネルギー切れは無い。〉
と書いてあった。
思わずエネルギー砲で紙をぶっ飛ばしても仕方がないと思う。
次に兵器についてだが体を動かす感覚では全く動かず、自分の機械としての部分を認識する所から始まった。正直これが一番時間がかかった。この間まで人間だったこともあり、なかなか機械としての自分を認められなかったのだ。やっとミサイルを発射しても一回使うと無くなり、途方に暮れていると頭の中に
“兵器を搭載する程度の能力”
という言葉が浮かんだ。どうやら俺は源力を使うことで兵器の充填をする事が出来るようだ。早速使った分を充填してみたが源力を馬鹿みたいに持っていかれてエネルギー切れになった。
エネルギーが全くのゼロになるとある程度回復するまで体が動かせない様だ。どうにかして源力を増やそうともしてみたがどうやら今はどうしようも無い様だ。時間が経てば何か打開策も分かりそうだ。
あと、自分が居るところがどんなところか調べようと周りを調べてみたが分かったのはどうやら今が人間どころか原始生命が生まれたばかりの時代の様だ。植物すらなく、何が言いたいのかというと、つまり途方もないような昔だということだ。
あいにくこの体は水中も歩けるし休息も、睡眠も、食事さえ必要ないので、人間が出てくるまでよりスタイリッシュに勝つために技術面での修行でもしながら待つことにした。
大体十億年位待ったが未だ魚類すら現れない。何故十億年もの長い時間が分かるかと言うと最初の一千万年くらいたったある日時計が自分の中の機能の一つとしてあることを思い出したからだ。それ以来三万年に一度くらい時計を見る様にしている。
源力は時間と共に順調に増えた。順調に増えすぎて隠していないと周りに被害が出るほどだ。源力が枯渇することも無くなりエネルギー砲も一日中放ち続けても大丈夫になった。以前は一瞬だけ銃弾の様に解放するだけだったが今はレーザーの様に継続して打てる様になっている。
因みにアイアンマン2の最後で放った手の甲からの切断メインのレーザーに関しても問題なく打てている。
途中から気になっていた体の劣化に関しては源力で自動修復&強化を行っているようで間違って墜落したときも傷一つつかなかった。色が落ちることもなく現在でも赤と黄色の綺麗なままである。
更に自分の“兵器を搭載する程度の能力”に関してだが、なんと構造を変える事は出来ないがマシンガンやロケットランチャー等を装備することができるというのも明らかになった。ただ、体に装備できないもの、例えば戦車や戦闘機等は生産できないようだ。まあ、マシンガンが造れるからといって使うつもりは全く無いが。何でかって?かっこよく無いからに決まってるだろ!!!しかしいくらかっこよくしても見せる相手が居ないと悲しくなるだけである。なのでそろそろ充電期間に入ろうと思う。期間は陸上に生物が現れるまで。最近出来た海中の植物を束ね、加工し、堅くした物で建てた小さな家に入り同じく植物で作ったベッドに寝て、探索の機能以外をシャットダウンする。
次目覚めた時には何がいるのだろうか?アメーバや多細胞生物しか見ていなかったのでとても楽しみだ。
ここまでプロローグ。