気が付いたら女サイヤ人に転生していた件スピンオフ! ~神々に育てられた少女の異世界生活~ 作:銅英雄
ミライ(さてと、エルザ・グランヒルテの相手を引き受ける前にやることをやっておきましょう。まずは……)
私はここでやるべきことをやっておいた。何をしたのかは後のお楽しみということで……。
ミライ「何時でもいいわよ。……かかってきなさい」
エルザ「じゃあ……遠慮なくいかせてもらうわぁ!」ダンッ!
かなり速いわね……。もしも私が大新官様に修行をつけてもらってなかったら今頃死んでいたわ。けれど……。
ミライ「ふっ!」ガキッ!
ロム爺「刃を足で受け止めおった!」
スバル「えっ?なに!?アイツの足は鉄製か何かなの!?」
エルザ「やるわね……。はあっ!」ブンッ!
私が受け止めたのを利用してエルザ・グランヒルテは投げ気味に私も振り払い、私は空中で受け身をとった。
エルザ「一気にいかせてもらうわ!」
ミライ(彼女がエミリア達に手出しをする可能性も考慮して、それから……)
エルザ「考え事をしているなんて随分余裕なのね!」
ミライ「そうね。貴女の相手はそれくらいしても問題ないくらいには余裕があるわ」ブゥン
エルザ「あら、光の剣ね。何を見せてくれるのかしら?」
ミライ「大したものじゃないわ。マナさえあれば誰にでもできることだもの」
実際にドラゴンボールの世界で私はそれを学んだのだから。
スバル「なぁパック」
パック「なんだいスバル?」
スバル「俺にもそのマナってやつはあるのか?」ワクワク
パック「う~ん、パッと見た感じじゃわかんないかな?あるにはあるんだろうけど、ないのと殆ど変わらないよ」
スバル「そ、そうか……」ショボン
エミリア「スバル?何を落ち込んでいるのかしら?」
パック「スバルは自分にマナがほぼ皆無だからションボリしてるんだよ」
エミリア「ふーん……」
パック(ミライもスバルと似たような……いや、ミライの場合はスバルよりもマナがない。なのに、どうやってあの光の剣を造っているのかが疑問なんだよね。相手のマナを感知できるみたいだし、ミライは本当に計り知れないよね)
エルザ「貴女、何か加護があるのかしら?」ブンッ!
ミライ「そうね……。特にそういったものはないと思うけれど、強いて言うなら神の加護……かしら」キィンッ!
エルザ「うふふっ、面白い冗談も言えるのね!」
ミライ(これが強ち冗談でもないのだけれどね……)
私は現実の世界からドラゴンボールの世界に飛ばされて、大神官様と出会い、他の破壊神や界王神にも出会い、さらには大神官様から神の力等を教わったから私に神の加護があるという表現も大袈裟ではない。
まぁそれが加護かどうかは微妙な判断なので、その事は1度忘れましょう。
エルザ「……貴女は何時までそうしてるつもり?」
ミライ「なんのことかしら」
エルザ「私と対峙してから1度も私に攻撃していない。光の剣だって私の攻撃を受け止めるために出したもの。なんのつもりなのかと……聞いているのよっ!」ブンッ!
ミライ「知りたいかしら?」
エルザ「ええ、とっても」
ミライ「それは貴女の本当の相手が私ではないからよ」
エルザ「それはどういう……」
???「そこまでだ!」
彼女の言葉は続かず、1人の男がこの盗品蔵に現れた。
短いけどここまでです。次回で第1章は終わりになります。
では良いお年を……。