仮面ライダーだけど、俺は死ぬかもしれない。 作:下半身のセイバー(サイズ:アゾット剣)
開け放たれた窓の向こう側には、無窮の空色が広がっていた。
絵に描いたような青空は何でもないような顔をして、ゆらりと
綺麗で柔らかい空色のインクで。
白いキャンパスいっぱいに塗りたくるように。
青く。青く。ただひたすらに青く。
誰が見ても美しい〝空〟だと言えるように。
「やっぱりここにいらしていたんですね」
声がした方向へ反射的に視線をやると清廉とした背広の男性がいた。足音のみならず、裾が擦れる小さな物音すら抹消する驚愕の歩法を日常的に扱える人物など、世界は広しと言えどそういないだろう。
風鳴翼は少しだけバツの悪そうな表情で自分のマネージャーを出迎えることにした。
すると、緒川慎次はどこか困ったような愛嬌のある微笑を浮かべて、朝の日差しに包まれた病室へと足を踏み入れた。
「ダメですよ、翼さん。まだ安静にして頂かないと。傷口は完全に塞がっていないんです。少しの運動も厳禁です。
「承知しています。未熟の域を出ないとはいえ、立花は揺るぎない決意を携えた一人の戦士です。そこに杞憂などありません」
「にしては、浮かない顔をしているように見えますよ」
「気のせい……とは言えませんか」
「はい。
嫌味を含まぬ
困ったことに、返す言葉が見つからない。
来客用の丸椅子に腰掛けていた翼は開けっ放しにしていた窓から
雨雲は見えずとも、空の色は着実に変わっているのだろう。
黒く。
ただ黒く。
滲んだ青を塗り潰して。
「…………」
そう思うと、少しだけ寂しいような気がした。
風が撫ぜる先にはベッドがある。
この病室の主人のものだ。
こんなに近くにいるのに、ずっと遠くにいるみたい。
手を伸ばせば届きそうなのに、決して掴むことのできないこの空を仰いでいるような感覚。
虚しさだけが手のひらに残ってしまう寂しさを翼は覚えた。
天羽奏。
悪い魔女に魔法をかけられてしまったように永劫の眠りにつく少女が待ち詫びているもの──それは白馬に乗った王子さまなのか、はたまた魔法使いなのか、無二の親友である翼にだってわからない。
何の為に眠るのか。
誰の為に夢を見るのか。
深く閉ざされた
……仮にもし、あなたの瞳が悲しい世界を見ているのなら。
「緒川さん、無理を承知でお願いがあります」
いつか聞かせてほしい。その名も無い物語を。
「私を、風鳴翼を、どうか
「翼さん、それは」
「行かねばならないのです。行かねば……きっと私は後悔する。他の誰でもない、私の、風鳴翼の、この魂がそう叫ぶのです」
私もね、あなたに聞いてほしい物語があるから。
「お願いします。私を
***
──生きるとは、なんだ。
鋼鉄の
冷たい刃と熱い血が溶け合うように交差し、過敏な感覚を尚も尖らせる。
深緑の
間合いの駆け引きを捨てた至近距離の
肉が裂けて軋めく指骨が凶器の先に触れる。危惧すべき局面。愚直に膂力で競り合えば手首ごと落とされかねない。
四肢に宿る暴威へ身を投げるように、深緑の怪腕に体重を加える。
──正しさとは、なんだ。
金属が擦れ合うような甲高い共鳴が拳と剣から放たれた。それは閃光のような一瞬。相反するベクトルと摩擦の暴圧が突如として霧散した。両者は互いに意図せず瞠目のままにすれ違い、仕留め損なった標的を黙って横目で見逃した。
決め手は
両者は背を向け合うようにすれ違った。双方ともに右側。肩と肩が触れ合う距離。ただ視線は虚空を漂う。
刹那の空白。
転じて真紅の
──結局、なにもわからなかった。なにも得られなかった。
俯瞰の脳髄が合理性を追求した体術でこれに対応させる。
それ故に、彼はこれを
予測を超えた体捌きに翻弄された敵は必ず一糸の隙を見せる。切迫した空気が瓦解する感触。針の穴がこじ開けられるような
──
剣閃が獣の
──答えは出なかった。
『g……GILLS⁉︎』
──ここにあるのは、
機軸となった脚へ瞬発的に体重移動を施し、腰を低位置に保ったまま半回転。遠心力の助力を得た肘鉄による荒々しい殴打を
今にも崩れ落ちそうな両膝を気迫で伸ばし、豹は両手で剣を振るい上げた。上段からの唐竹割で
天から地へと落とされる斬撃。
が、しかし──。
それよりも僅かに。
だが確実に
ギルスのローキックが脛部を捉えていた。威力は微々たるもの。決め手に欠ける蹴撃。だがそれは完璧と言えた
猛烈な速度で駆ける
ギルスは即座に足を入れ替える。
「■■■ィィッ‼︎」
十八番の
フェンスの先には薬品工場の敷地に収まる巨大な駐車場がある。そこに自家用車らしき影はない。今は企業のロゴが掘られた社用車や大型のトラックだけが数台停まっているだけだ。不確定要素に気を巡らせる必要はない。
フェンスに衝突したまま背中をだらりと預ける
追い討ち──は、できない。
ギルスは残心も
敵意が急接近する鋭い気配を知覚していた
爪先で路面を削るように腰を落として、垂滴の拳を握り締めた。
双方は同時に睨み合いながら地を蹴り、跳ぶように後退を選択する。
(……ウザいな)
仮面の奥で津上翔一は小さく舌打ちをした。
お世辞にも万全とは言い難い肉体の過酷な状態。耐久性の欠落は立ち回り次第でどうにでもなるが、破壊力に直結する筋力の低下だけは無視できない。大半の器官が機能を損なうギルスの身体的衰弱はこれ以上ないほどに厳しい戦いを翔一に強いていた。
このままでは何の解決にもならない。泣き言ばかりが目立つ思考を切り捨てるように整理する。
(二匹の実力はほぼ同格。似たような動き方。所々に見受けられる癖や咄嗟の判断も酷似している。同一の個体として認識していい。基本スペックはまあまあ高い。少なくとも今の俺よりかは上だろう。今まで討ったモドキの中でも五本の指には入る。立ち回りをミスれば
キツいな、と悪態をつく。
(赤い方は今はノびてるとはいえ、どうせすぐに動き出す。どっちか片方を先に始末しようにも嫌なタイミングで横槍を入れてきやがる。二対一のアドバンテージ。同時ではなく交互に攻めることで互いの動きを阻害することなく、一方的に此方へ負担を強いることができる)
両足がアスファルトの上を滑り、摩擦によって静止した。深青の
(何にせよ攻撃的な姿勢じゃない。やろうと思えば最初から
肺に溜まった血色混じる空気を吐き捨て、奥歯を喰い縛りながら屈伸による跳躍めいた乱暴な急接近をギルスから仕掛ける。
相対するように深青の
(死ぬ気でぶつかれェ──ッ‼︎)
そのまま獣と豹は絡み合うように肉薄した。
瞬間的に音速の領域へ到達した拳と剣は激しい
呼吸すら
先に折れたのは──ギルスであった。
青天井と化した加速のデッドヒートはギルスの摩耗した肉体に尋常ならざる負担を強いる。それは次第に筋肉の悲鳴へと変わり、翔一の感覚神経を過敏に刺激した。
その結果として、拳のスピードは減速を余儀なくされる。
攻撃の甘さは死に直結する。
悩む暇はない。
翔一の思考は攻撃を捨てることを即決した。頭と体を防守する西洋式ボクシングスタイル。爪先によるステップを用いて敵の隙を窺う。あくまで防御を優先。敵のスタミナが尽きるまで耐え抜くしか道はない。
対する
両腕を駆使した
焦燥感に急かされるようにギルスは拳を握った。幾度となく颯然と振われる
ここしかない──タイミングを見計らい、ギルスは起死回生の
遅い──というよりも、力が入りきらない。
深青の
見誤った、とフィジカルの差を恨む時間すら残されていない。
ガラ空きとなった深緑の胸部に向けて剣の柄頭が叩き込まれる。至近距離から痛恨の打撃を食らったギルスの意識は途端に白ずみ、圧迫された気管支から嗚咽のような獣の苦悶が漏れた。
混沌とした意識が視界を揺らす。狂酔した白濁の景色に脳が襲われる。
ぐったりと肩を落として退き下がる
不安定な足取りのまま半ば無意識に後退するギルス。視覚が回復しても尚、翔一の自我は覚醒とは程遠い朦朧とした状態であった。気絶の一歩手前。半透明な有意識。それでも──本能は生きている。
それは本能的なものに相違ない。後天的な反射運動に近い。命あるものならば誰しもが持つ力。
意識すら儘ならない苦境の中で、ギルスは察知能力による究極的な反応で激烈の打ち込みに対応していた。目に見えない殺気を第六感で捉え、幾千と繰り返してきた動きを
しかしそれらはあまりにも危うげな挙動で、勝機が
それでも必死に戦っていた。
津上翔一の意識が無くとも、ギルスは戦っていた。
何の為に……?
この不可解な事象を唯一目にした少女は悟る。茜色の少女だけは悟ってしまう。
そうだ。きっと。
***
白色の
完全聖遺物たる蛇鱗によって編まれた鎧はロードノイズの攻撃に対しても鉄壁と言える耐久性を誇るが、接触時に発生する凄惨な衝撃は殺し切れるものではない。《ネフシュタンの鎧》を纏う少女の顔に悲痛を噛み締めるような影が生まれた。
「ゔッ……ぜぇんだよ、ウマ面ヤローッ‼︎」
雪音クリスは白と黒の
立花響も戦っている。
もはや目視で確認はできないが、四方を埋め尽くすノイズの大群を相手に、我武者羅に拳を握っているに違いない。
(気に入らねぇ……! どいつもこいつも……!)
人類の天敵たる
雪音クリスには課せられた任務がある。
それは特異災害対策機動部二課の本部にて厳重に保管されていた《サクリストD》と呼ばれる完全聖遺物を武力によって強奪する──ことではない。
不滅不朽の性質を持つ奇蹟の剣──《デュランダル》の起動こそが彼女の目的である。
その為には、
(あんな如何にも弱そうな……何の穢れも知らなさそうなヤツが……アタシよりも上だって言うのかよ……!)
聖遺物の起動に必須である要素──それは〝フォニックゲイン〟である。
フォニックゲインは未知数のエネルギーと呼ばれている。
有識者はフォニックゲインの性質を〝生命の息吹〟と語っていた。草も土も海も風も──生きとし生けるものは微量ながらも絶えず鼓動している。それが自然界のフォニックゲイン。オルタフォースによって造られた生命の息吹。
聖遺物を永き眠りから覚醒させる唯一の鍵がそれであり、その力を最も多く生み出すことができるのは立花響であると云うのだ。
風鳴翼でもなく、天羽奏でもなく、雪音クリスでもなく、立花響が適任である、と──……。
(アタシの力じゃ無理だって言うのかよ、フィーネ……!)
表情に悔恨を滲ませたその時だった。
二体の
そのまま目前まで迫ったロードノイズ。
クリスは咄嗟に身構え、迎撃の態勢を整えようと重心を落とした直後──。
「んなッ」
白色の
あれほど執拗に
あの方向は間違いない。
今も尚、燦々と響き渡る少女の歌声が何よりの証拠である。
「テメーらもアタシじゃ不満だって言うのかよ!」
痛憤に晒されたクリスは白の
『AGITΩ no hadou horobi no yochou』
「あァ⁉︎」
『anzuru na omae mo sugu ni kieru』
「……っ‼︎ そんじゃあやってみろよ、木偶の坊ォおお!」
雪音クリスと黒の
時を同じくして。
白の
疲れ果てたといえばそうなのだろう。
だが、戦いを止めるという選択肢は
目の据わった響は鬼気迫る表情を崩さない。集中力が極限的に増した末に一種の興奮状態が彼女の意識を支配していた。一挙手一投足に至り今までとは別人のような武闘の巧者めいた動きをする。それが誰を模倣しているかは語るまい。
響の心理に色濃く残る戦士の姿──その魂に宿るように拳を握る。
もはや今の響には己が口ずさむ歌にすら意識を留めることはない。それどころか歌唱していることすら忘れている。
無我の境地。
その一端とも言える精神状態は決して正気と呼べるものなどではない。ただ一つの情念に固執する者が他の全てを捨て去る破綻の心をどうして正気と呼べるのか。
立花響はただ焦っていたのだ。
まだ見えない。まだ聞こえない。
なのに感じてしまう。感じてしまうほどに鮮明に。
その背中は少女の脳裏に刻みついていた。
(私がやらなきゃ……私が戦わなきゃ……私が勝たなきゃ……!)
過剰な強迫によって押し潰されそうな少女の心が溶けていく。
(いつだってそうだ。いつもそうだった。負けそうな時、挫けそうな時、いつもそばにいてくれた。いつも駆けつけてきてくれた)
どくん、どくん、と胸が異常な高まりを鼓動する。
(だから来てしまう。また来てしまう。
その時、
どこからともなく、ただ少女の祈りに応えるように。
望んだ力を与えんと──……。
「なに、これ……」
錆びついた
***
防戦一方の危機に陥ったギルスは狭い路地へ追い詰められる。
行動を否応なく制限される窮屈な道幅にもかかわらず、
敵にとって狭さは関係ない。不利な条件は一方的に此方が負担している。
行手を阻む有象無象ごと叩き斬らんとする苛烈な斬撃を前にして
そのままロードノイズの背中に飛びかかるギルス。
両者は揉み合うように転がり、躯体の節々を傷つけながら路地の奥へと進んでいく。
「■■ッ‼︎ ■■■ォ‼︎」
『koitu……!?!? hanase!!!?』
ついに青の
素早く立ち上がった
そこでようやく津上翔一の意識は平静を取り戻した。
己の身に起きた驚愕の体験。しかしそれも目前の景色に比べれば些か劣る。膝が笑って上手く動けない。状況理解と打開策──脳漿が焼き切れるような思考速度で起死回生の一手を探る。
剣尖が描くであろう
肝を冷やすような安堵も束の間──反対方向から戦線に復帰した真紅の
射程圏内に踏み込まれたギルスは直立も儘ならぬ苦渋の態勢である。顔を歪めながら翔一は視覚と聴覚に集中。タイミングを計る。そして砂埃を被りながら大きく前転し、真紅の剣士が繰り出す袈裟斬りを間一髪で躱してみせた。
標的を失った刃は薬品工場に繋がる大筒のようなパイプを粘土のように斬り裂いた。その途端パイプの切り口から蒸気のような白煙が飛び出して辺り一帯に散漫する。
息継ぐ暇もなく手甲で
戦況は大きく動いた。
右はフェンス。左は工場。前方には敵。後方にも敵。道は大型車両が一台通れるだけの狭さ。
腹を括るしかない。
翔一は闘争の炎に息を吹きかけるように、ゆっくりと拳を解いた。
まさに阿吽の呼吸に相応しい激甚の剣戟がギルスを襲った。僅かにタイミングを
窮地に等しい戦局。
死神の足音が聞こえる。
耳朶に反響する風を斬り裂く殺刃の音色がいつ肉を断つ旋律へ変わるのか──加速する意識の裏側で
死が隣りにある。
手を伸ばさずとも指先に触れる位置に、
〝
それが彼にとってはこの上なく甘い誘惑に聞こえてしまう。
『todome da GILLS!!!!』
どれほど楽なのだろうかと考えてしまう。
どれだけ苦のない選択なのだろうかと考えてしまった。
それに比べて、今の自分は如何に惨めで醜いか──考えて、考え続けて、考え続けたその果てに、何となく笑った。笑うしかなかった。笑えば少しだけ赦されるような気がした。
『nemure tokoshie ni!!!!』
馬鹿だなあ、俺は。
生きることを選んだのは俺なのに。
苦しむことを選んだのは俺なのに。
選んだことすら忘れようとしている。
『na……?!?!』
意識の裏側で渦巻いていた心理の唾棄がギルスの手足を無意識に動かした。それは何かに取り憑かれたかのように俊敏で、機械のように精細な手捌きで音速の白刃を完璧に
それも一度のみならず。
赤と青の
底知れぬ異変を察知したロードノイズは左右に別れてギルスへ斬りかかる。だが、これも斬撃の軌道を
──もう見切った。
再び握り締められた拳にすら気付かずに
それはロードノイズにとって予期せぬ反撃だった。虫の息と化した獲物を窮追したと笑っていた
左右同時に炸裂した鉄槌の如き妖拳は二体の
『gg……gGaaaa!!!?!』
ピタリと動きを止めた深青の
対してギルスは手練れの闘牛士のように難なくひらりと躱した。だが
ギルスは手隙の腕で青の
受け身を取らせない殺人的な投げ技は
息の根を止めるべくギルスは寝技を掛けようとするが、態勢を整えた真紅の
深緑の鎧を貫穿せんと豹の剣がギルスを突いた。
しかし鋼の刀身は血に濡れることなく空を切る。
もはや、こうなってしまえばギルスの方が圧倒的に
「■■■■■ァァッ‼︎」
二撃もの蹴り技を受けて吹き飛ばされる赤の
暫しの静寂──残心の刻が訪れる。
穏やかな風の音がギルスの冷血な神経を優しく撫でる。生き残ったという感覚はない。まだ戦いは終わっていないのたから。
やがて狭隘な一本道で無様に地を舐める二体のロードノイズは屈辱的な憤慨を露わにした。二体とも戦意を喪失したわけではない。煮え滾る憤怒は健在である。
『nannda koitu ha ??? osore sura ushinatta noka ???』
『tatakai no tame ni umaretekita aware na yatu』
『GILLS GILLS GILLS』
『horobiru dake no seimei !?! kuite shine imasugu!!?』
ふと思う。
心が平静であるのは何故だろうか。
彼の中に住まう少女が戦いの行末をじっと見守ってくれているからだろうか。
それとも、終わりを悟った人間の心理とはこのようなものなのだろうか。
何にせよ理解の必要はないだろう。拳の感覚が完全に消え去る前に決着をつける。今はそれだけに集中せねばならない──と、己が指針を再確認した時だった。
『he×=ll^^o*€a÷n*%:db°y÷e#』
ゆっくりと──あるいは
『de◎a::r*m¥>y″△n◇±+e⇔■me<<s≡\\is』
黒い豹だった。
ゆっくりと歩み寄る黒豹の神官。
正面から堂々と。
手下の
まるで女王のような力強くも余裕に満ちた歩みのまま権杖を構えた。
「…………■ァ」
空気が一瞬にして凍結したような理解し難い緊張感が駆け巡り、津上翔一は弱々しい溜息を吐いた。
──コイツは俺がやらなきゃいけない。
確信に近い直感があった。
──俺が戦った中で、たぶん一番強いヤツだ。
ギルスは指先の感覚が無くなった手をもう一度だけ握り締めた。
バトル描写長すぎィ⁉︎と思いますけど、こーゆーオリ主ライダー小説が一つぐらいあってもええやんの精神で書いてます。つまりまだまだやるよ。許して下さい。なんでもしますから(なんでもとは言ってないけど感想は待ってるZE☆)