モンハンワールドのような世界に転生?したようです 作:クルコイ
突然ですが、遭難というものを体験したことはありますか?
そもそも遭難なのかこれは?どちらかというと誘拐に近い?
まぁとりあえず、女物の鎧を着せられ、気付いたら森の中にいました。
これが俺の今現在の状況です。
「はぁ~一度森を抜けようか。」
森を歩くこと十分?ニ十分?時間が分からないが、ある程度の時間が過ぎた。
「どんどん見覚えのあるような物が見つかっているのですが…」
見つかったものリスト
1.緑色の水風船のようなものを持った大きな虫
2.青い大きいキノコ
3.恐竜のような見た目をした灰色の体を持った草食生物
「…どう考えてもモンスターハンターの世界だよね。それも、モンスターハンターワールドだよね。」
リストの答え合わせ
1.回復ミツムシ
2.アオキノコ
3.アプトノス
「はい。モンハン世界で決定!ということは、この装備はもしかして…」
装備の確認をした結果、俺の太刀専用装備でした。
ちなみにゲーム内のキャラは女性キャラです。
「………嫌な予感が…」
装備の上から自分の体を確認する。
「あの、神様というものがいるのであれば苦言を申し上げたいのですが………何故俺をモンハンの世界にトリップ!さらに、TSさせるとはどういうことだ!」
ガアアアアアアアアアアアア!!
俺が叫んだ直後、森の奥の方からゲーム内でよく聞いたモンスターの鳴き声が聞こえてきた。
「う~ん、この声はもしかして、ピンク色の体、頭にトサカのような骨をもち、背中には羽、口から火を吐いてくるモンスター、アンジャナフゥゥゥゥゥゥゥ!?」
後ろからとても重いタックルを食らいました。
俺は吹き飛ばされ、転がる。
すぐさま起き上がり、前を見ると、
グルルルルル
「ま、まじで、アンジャナフ…」
ガアアアアアアアアアアアア!!
俺はとっさに太刀を引き抜き、アンジャナフに斬りかかってしまう。
「な、なんで!?」
何故か、頭の中に戦い方が浮かんでくるのでアンジャナフと戦っているのですが、
「勝手に討伐とか捕獲してもいいのか?め、面倒くさそうなので逃げよう。」
太刀を戻し、後ろを向いて、
「ランナウェイ!」
全力疾走で走り、逃走する。
なんとか古代樹の森エリア1に到着。
アンジャナフもここまで追ってくるということはせず、途中であきらめたようだ。
「ようやく逃げることはできたけど、これからどうしようか…」
そう思っていると、
「あ!人がいましたよ!」
「お~~~い、そこの人!」
走って近づいてきたのは、
『受付嬢と主人公?』
モンスターハンターワールドのストーリーに登場する受付嬢とプレイヤーが操作する主人公枠がこちらに向かって走ってくる。
二人が私の目の前まで到着すると、
「あ、あの!調査団のハンターですよね!」
「い、いや、お、わ、私は気付いたら森の中にいたのでこの場所のことが分からないのですが…」
「き、気付いたら森の中にいたのですか?」
主人公ちゃんが私のことを不思議なものを見るような目で見て来ます。
「その通りです。記憶も曖昧で本当にどうしてこの場所にいるのかわかっていないのです。」
嘘をつくことにします。
受付嬢と主人公ちゃんには悪いけど、怪しまれないようにするために記憶喪失といことにしよう。
「そ、そうですか…」
「装備を身に着けているということはハンターということは間違いないですね。記憶が曖昧ということは名前も…」
二人が単純だったおかげで俺が言ったことを信じてくれたようだ。
「えぇ、自分の名前がなんというのかさえ分からないのです。」
「そ、そんな!」
主人公ちゃんは驚いているが、受付嬢は、
「ギルドカードは持っていますか?」
「ギルドカード?」
「名前、
私は一応探してみる。
………あった。
「ありました。」
「見せてもらえますか?」
受付嬢は俺のギルドカードを確認すると、
「名前はミューラ、性別女性、HR74、上位ハンター、狩猟モンスターは………え?えええええええええええ!」
「どうかしましたか?」
「あ、あの!狩猟したモンスターに古龍種が記載されてますが本当ですか!?」
「ええええ!」
主人公ちゃんと受付嬢が驚いたような顔で私を見てくるが、それどころじゃない!
「ミューラさん?」
「な、なに、こ、この、き、おく…」
頭の中に記憶?のようなものが流れ込んできた。
この体、ミューラの記憶のようだ。
そして、俺と私の記憶が一つになった。
嘘のつもりが本当のことになったようです。
「思い出しました。私は一人、調査団とは別にギルドから派遣されたハンター。頭の上にはじけクルミが落ちてきて、気付いた時には森の中、そして、今に至るというわけですね。整理ができました。」
「あ、あの、ミューラさん?」
「記憶を取り戻しただけです。それより、この先に調査団の拠点があります。早く向かいましょう。私は一度行きましたが工房にだけ立ち寄っただけですから、少し楽しみです。」
「そ、そうですか。」
「早くいきましょうか。」
私は記憶を確認しながら二人を案内する。
ゲーム通りで行けば、
「ミューラさん!来てもらえますか?」
私は主人公ちゃんを引き連れて、受付嬢のもとに向かう。
「これは痕跡ですよね?」
「そうですね。ドスジャグラスの痕跡ですね。」
受付嬢は私と主人公ちゃんを置いていき、導虫の導くもとに向かう。
ゲーム通りであれば、受付嬢はドスジャグラスに襲われ、調査班リーダーに助けられる。
………仕方ないですね。
「危ない!」
私は受付嬢に危険を知らせた。
受付嬢はそれに気づき、ドスジャグラスから逃げることができた。
「た、助かりました。」
グウウウウウウ!
ドスジャグラスは私たちを敵と認識したようです。
「二人は草むらに隠れていてください。」
私は太刀を鞘から抜き、ドスジャグラスに斬りかかる。
「はっ!」
私はドスジャグラスの攻撃を紙一重で避けながら、一撃一撃確実にドスジャグラスにダメージを与えていく。
「カガチノキバⅢでは、オーバーキルのようですね。」
ドスジャグラスは足を引きずり、調査拠点のもとに逃げていく。
私たちはドスジャグラスを追いかけるが、
ガアアアアアアアアアアアア!
アンジャナフが現れ、ドスジャグラスをフルボッコ!
…いやいや、こんなところで暴れるなよ。
調査班リーダーも来ない。
拠点の門も閉まっている。
「………はぁ~すみません。二人は先ほど隠れていた場所に戻ってもらえますか?」
「あのモンスター、かなり強そうですが…」
「私の方が強いですから。ほら、早く。」
受付嬢と主人公ちゃんはおとなしく従ってくれた。
「アンジャナフ、悪いけど討伐させてもらう。」
私はドスジャグラスを振り回しているアンジャナフの足元に走り込むと、
「しっ!」
先ほど溜めていた力を開放し、鬼刃開放斬りを放つ。
攻撃が全てヒットし、感覚では白ゲージくらいになっていると思う。
アンジャナフは私に気付き、ドスジャグラスを投げ捨て、攻撃を仕掛けてきた。
アンジャナフは口を大きく開ける。
まずいっ!
私はすぐさま回避に専念することにし、アンジャナフの懐に潜り込む。
アンジャナフは予想通り、口から炎ブレスを吐いてきた。
ブレスを吐いている隙に私はアンジャナフに攻撃を続けていた。
アンジャナフは横にのけぞると、
ガァァ、ガァァ、ガァァ…
足を引きずり始め、森のほうに逃げはじめた。
追い打ちをかけようとしたのですが、
「待ってくれ!」
拠点の門が開くと、調査班リーダーが現れ、
「討伐は待ってもらえるか。」
「何故ですか?」
「ここで、これ以上暴れられると困る。それと、生態系がどのように変化しているのか確かめるためにはアンジャナフにはここで討伐されると困るからだ。」
「まぁ、いいでしょう。それより、先ほどハンター二人を保護したのですが…」
「本当か!?」
私は二人を迎えに行き、調査班リーダーと合流させると、
「そうか、君たち二人が遭難していた五期団か。本当に無事でよかった。」
調査班リーダーは二人を連れて、拠点に入っていく。
私も付いていこうとしたのだが、
「あんたはここで少し待っててもらえるか?この調査団の総司令を呼んでくる。あんたが何者で、何処から来たのか聞かないといけないからな。」
私はどうやら事情聴取されるようです。
面倒ですが待つしかないようですね。