モンハンワールドのような世界に転生?したようです 作:クルコイ
門の前で待たされ、そこそこの時間が経ちました。
いまだにだれも来ません。
「はぁ~アンジャナフ狩りに行ってもいいかな?」
そんなことを言っていると門がようやく開き始めた。
出てきたのは調査班リーダー、ソードマスター、そして、調査団の総司令。
「待たせてすまなかった。」
総司令が私のような不審者に謝罪してきた。
いや、不審者ではありませんね。
「謝罪はありがたく受け取っっておきます。それより、私に聞きたいことがあるのではなかったのですか?」
「…単刀直入に聞くが、君は本当にミューラという名前のハンターなのか?」
「…ん?それはどういうことですか?」
「私が知っているミューラという名前の女性ハンターは新大陸には来ていなかったはずだ。それに、君のように若くもない。そして、もう一つ、ミューラという女性ハンターは行方不明になっている。30年以上前に…」
「へ?」
「だから、君には本当の名前を教えてもらいたい。」
「あの、ギルドカードを確認してもらえれば分かると思いますが。」
私は動揺を隠しきれないまま、総司令にギルドカードを渡す。
「こ、これは!…まだ本物のミューラという可能性は薄い。ほかに何か証明できるものはあるか?」
「私がこの島にいる理由とハンターギルド本部から預かった書状を見せます。」
私は自らの記憶をたどりながら説明を始める。
「私がこの島に来たのは調査団とは別にこの島を調査することでした。調査の目的はこの島に生息しているモンスターの調査。できるのであれば、新種のモンスターの捕獲です。こちらがもしもの時にこちらに滞在している調査団の総司令に渡すように言われています。」
私は総司令に書状を渡した。
総司令はそれを読むと、
「これは!………失礼だが年齢を聞いてもいいか?」
「私の年齢は24です。」
「先ほどの五期団のメンバーに出会う前は何をしていたか聞いても。」
「私は古代樹の森の調査をしていたのですが、頭にはじけクルミと思われるものが直撃し、記憶を失っていました。」
「記憶を失っていた?」
「恥ずかしい話ですが一時的に記憶喪失になっていたようです。」
「そうか…」
総司令は何か考えているようです。
そういえば、私がこの島に来たときは二期団が来たばかりだったような。
私はそのことに疑問を覚えたので、総司令にそのことを尋ねようとおもった。
「失礼ですが一つお聞きしたいことがあるのですが、」
「なんだ?」
「私が来た当初はまだ二期団が到着したばかりだったと思うのですが、かなりのスピードで続々と人員が派遣されているのですか?」
総司令、ソードマスター、調査班リーダーは唖然とした表情で固まっている。
「二期団が到着した当初だと?どうなっているんだ…」
総司令は眉間にしわを寄せ、頭を悩ませているようです。
そして、諦めたように、
「ミューラ殿、あなたは一度ハンターズギルドの本部に戻ってもらってもかまわないか?」
「え、ええ、構いませんが…」
「今から船長に話を通してくる。その間、ミューラ殿の相手は任せたぞ。」
「あ、ああ。」
「任せておけ。」
リーダーとソードマスターのおっさんが頷く。
三人だけになってしまったのでかなり気まずいです。
仕方がないので私から話を切り出すことにします。
「それにしても、まさか私が若い間に五期団まで来るとは思いもしませんでした。一年に一期団くらいのペースで来ているのですか?」
そういうと、リーダーが、
「それって冗談抜きで言っているのか?」
「もちろん。私は冗談は言いますが、こういう時は言ってはダメだということはわかっています。」
「聞きたいことがあるんだが。」
ソードマスターのおっさんが話しかけてきてくれた。
「なんでしょうか?」
「その装備はいったい何というモンスターの素材を使っているんだ?」
「そうですねぇ。頭はレイギエナ、胴はオドガロン、腕は鉱石を使った装備、腰はパオウルム、脚は骨や鉱石に布などの素材を使っています。太刀はトビカガチですよ。ちなみにクエストの難易度で言えば上位の素材を使っていますよ。」
「「………はああああああああああ!?」」
「私はこの島を単独で様々な場所を調査しました。時々調査中に上位の強さを持ったモンスターがいたので捕獲していました。ちなみに装備は二期団の親方に頼んで作ってもらいました。」
「「なっ!」」
私がそういうとソードマスターは私たちを置いて拠点に入っていった。
ソードマスターがどこかに向かった直後、総司令が戻ってきた。
「ん?ソードマスターはどこに行った。」
「先生なら拠点に戻ったよ。」
「なに?まぁいい。ミューラ殿、あなたが本物のミューラ殿であるのか私には判断が付かない。一度あなたにはハンターズギルドに帰還してもらう。」
「先ほども言いましたが私は構いません。では、早速行きましょうか。」
私が拠点内に入ろうとしたときだった。
「ちょっと待ってくれないか!」
「ん?」
ソードマスターと二期団の団長がこちらに走ってきた。
なぜ二期団の親方がここに?
親方は走って来たのか息を切らせながら総司令に近づき、
「ソードマスターの奴に呼ばれてきたんですが、いったい何事ですか?」
ソードマスターは、
「一つ聞きたいことがある。ミューラ殿の装備を作ったのはお前であっているのか?」
そう、親方に尋ねると、
「ミューラ?そこにいる嬢ちゃんのことか?」
「あぁそうだ。二期団が来た当初からこの島にいるそうだ。そして、お前に装備を作ってもらったと言っている。」
「…なに?」
親方は私に近づき、顔をじろじろと見る。
「まさか、三十年ほど前に見たこともない素材を持ち込んできた奴か?」
「三十年?私とあなたが出会ったのは二年ほど前だと思っているのですが。」
私がそういうと、総司令が驚いた顔をしながらも納得したように頷く。
「一つ分かったことがある。ミューラ殿、あなたはおそらく本物のミューラ殿だ。」
「本物ですが。」
「しかし、君は二期団の親方相手に二年前に会ったと言っている。ミューラ殿、あなたが思っているほど時間は進んでいる。二期団が来たのは今から三十年前のことだ。」
「え?」
私は驚愕のあまり話すことができなくなってしまう。
「ミューラ殿あなたにいったい何があったのですか?」