とりあえず、書き上がったのでどうぞ!
ところで公開された決戦機動増殖都市の予告の最後のゴジラ。あれ、よくみたらさ……体の一部が赤熱するように赤くなってないか?え?まさか………
ちなみに主題歌は決選起動増殖都市の方が好みです。
「反応絞り込めました!」
「ノイズとビーストとは異なる高出量エネルギーを感知!」
「波形の照合、急いで!」
地下施設の一角は更に騒然としていた。先ほどまであったノイズとビーストの反応を追っていたところで新たなエネルギーを感知したのだ。
「まさかこれって……アウフヴァッヘン波形!?」
白衣の女性が大きく目を見開いている中、モニターの中央に大きくGUNGNIRと言う文字が表示され、赤いシャツの男は大きく目を見開く。
「ガングニールだとぉ!?」
男が驚愕の声を上げたと同時に青い髪の少女も愕然と目を見張っていた。
「な、なんだなんだ!?」
突如として響から放たれた光に緑羅は状況も忘れてうろたえてしまったが、ノイズたちも突然の事態に驚いているのか動きが止まっていた。
その異変の中心である響きは地面に両手両膝をついてうずくまり、苦し気にうめき声をあげていたのだが、
「ぐがぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!!!」
絶叫を上げた瞬間、その背中から無数の機械のパーツのようなものが飛び出してくる。それは見ようによっては歪な鉄の翼に見えるが、それは即座に響の背中に消えていく。だが、次の瞬間には再び背中から飛び出し、再び背中に消える。
それをもう一度繰り替えした直後、再び飛び出した機械の翼はそのまま響の体にまとわりつき、パーツを構成していく。
頭には鋭角な角のようなパーツがついたヘッドフォンがつき、全身を黒とオレンジの色合いのノースリーブの体にぴったりと張り付くボディスーツに包み、その上に白いジャケットを着こんでいる。腰回りにはミニスカートのような部位があり、下はえらく短いスパッツの様に見える。だが、それ以上に異様なのは両手両足に装着された装甲だ。
こいつは……緑羅が驚愕に目を見開くが、次の瞬間、小さく眉を顰める。この力は覚えがある。これは……一度追いかけた力……こいつは……!
(まさか響の体内の聖遺物か!?あんな弱々しいものがどうしていきなりこんな大量のエネルギーを発するんだ!?)
緑羅が混乱している中、当事者の響はさらに混乱していた。
「え……へ!?な、なにこれ!?何が起きたの!?私の体どうなっちゃったの!?」
「すご~~いお姉ちゃんかっこい!!ヒーローみたい!」
女の子は自体が分かっていないのかきらきらとした目で響を見上げる。
「か、かっこいいって……そ、そうかな……?」
「おいこら!何を照れて……ちっ!」
状況も分からず顔を赤くする響に緑羅が文句を言おうとするが、動き出したノイズに気付くととびかかってきたノイズをガントレットで吹き飛ばし、舌打ちをしながら思考を巡らせる。
恐らくだが響が纏った力は本質的には自分と同じものだ。ならば恐らくだが、ノイズを倒すことができる。だが、それを扱うのは数秒前まで普通の少女だった者だ。普通に考えて戦えるはずがない。彼女がここで少女を守ってくれるなら戦いやすくなるのだが、そんな事は無理だ。
つまり状況は何も改善していないということだ。緑羅は忌々しげに舌打ちをしながら突っ込んできたノイズを引き裂き、叩き潰す。
だが、それ以上に気になるのはさっきから響が歌い始めた歌だ。ここは戦場。一瞬の油断が死を招く太古から続く人外の領域。ここに立ったのなら思考は戦闘か生存の二つに絞らなければならないのに歌を歌うなんて論外すぎる。と言うか、あの少女といい、響といい、何でみんな歌いながら戦っているのだ。
「ちょっと響!なんで歌ってるのさ!状況分かってる!?」
ノイズを破壊しながら緑羅が吠えると、響はびくりと肩を震わせるも、
「で、でも、なんでか分からないんだけど、胸から歌が浮かんできて、自然と歌っちゃうんだよ!」
「今すぐやめなよ!普通に喋れてるんだから歌う必要なんてないって事でしょ!?」
緑羅は振り返らずに叫びながらノイズを吹き飛ばしていくが、その数はいっこうに減っていく気配がない。ギリっ、と緑羅は奥歯を噛むとガントレットを再び頭部に変えると、前方のノイズの一団に向ける。
「しょうがない。俺が群れに穴をあける。そこから女の子を連れて逃げて」
「え、に、逃げてって、で、でも……」
「でもも何もない!その子を守れなくていいの!?それが一番確実だ!行くぞ!」
「ちょ、ちょっと……!」
響の返答を待たず、緑羅は右腕の頭部から熱線を放ち、眼前のノイズの一団を一気に吹き飛ばし、焼き払う。
「行け!」
緑羅が吠えるも、響はいまだ迷っているのか動きに迷いが生まれる。そこをノイズは見逃さなかった。体を槍のような形状に変えると一斉に二人に襲い掛かる。
「くそっ!跳べ!」
「へ、あ、う、うん!」
緑羅が吠えると同時に響は女の子を抱えてその場から跳び出すが、
「うわわわわわわわわ!?」
響の体は予想以上の高さまで跳び上がり、響は慌てふためく。
それを見た緑羅は舌打ちをすると走り出し、周囲のノイズを引き裂き、粉砕しながら響達の着地地点に滑り込むと、落下してきた二人をしっかりと受け止める。
だが、そこを狙ったかのように一匹のノイズが3人目掛けて襲い掛かってくる。
マズっ、と緑羅が顔を引きつらせ、慌てて尾を振るおうとするが、その前に響が反射的にノイズに向かって左拳を握って勢い良く突き出す。
瞬間、拳が直撃したノイズは炭の塊となり砕け散る。
「ノイズを……倒せた……!」
響は思わず自分の左手を見て呟き、緑羅は小さく唸ると、二人をそっと下ろすと、眼前のノイズの一団を睨みつける。
確かに響はノイズを倒せるが、それでもど素人だ。戦闘を任せる事なんてできない。
どうするか、と緑羅が顔をしかめた瞬間、ん?と訝し気に眉を顰める。何やらエンジン音のようなものが聞こえてきたのだ。おまけにそれと同時に後方の小型ノイズが次々と弾き飛ばされるように宙を舞っていく。
なんだ?と緑羅がノイズの一団を吹き飛ばしながら青い髪の少女がバイクに乗って現れる。
「あれは……」
「つ、翼さん……?」
後ろで響がそう呟く中、青い髪の少女、風鳴翼は二人の横をバイクで駆け抜けると、途中でバイクから跳び上がる。運転手を失ったバイクはそのまま背後のノイズの一団に激突し爆発する。
「Imyuteus amenohabakiri tron」
空中の翼が突然歌い、歌い終わると同時に彼女の体が光ると先ほどとは装いが変わっていた。
響のそれと同じ体にぴったりフィットした青と白と黒の色合いのボディスーツに両足には巨大な刃がついた脚甲、腕にも装甲を付けており、頭には響のそれに似たデザインのヘッドフォンをしている。
(あの子……もう来たのか……早いな)
変身を終えた翼はそのまま緑羅と響の前に着地すると、
「惚けない。死ぬわよ」
「え、え?」
「言われるまでもない」
そういうと緑羅は即座に振り返ると後方のノイズの一団に向かって突進する。
それを見て翼は小さく不機嫌そうに顔をしかめるも、すぐに眼前のノイズに視線を向け、
「貴女はそこでその子を守っていなさい!」
「は、はい!って翼さん!?」
翼がノイズの一団に向かって向かって行く中、緑羅はすでにノイズの一団のど真ん中で暴れていた。
ガントレットを叩きつけてノイズを引き裂き、体を勢いよく回転させて尾で周囲のノイズを勢いよく薙ぎ払う。
更に回転を止めるとノイズに向かって跳び蹴りを叩き込み、左手でノイズを掴み上げるとそのまま別のノイズたちに向かって投げつけて他のノイズにぶつけて粉砕する。
緑羅は即座に右腕のガントレットを恐竜の頭部に変えるとそのまま鈍器として叩きつけノイズを薙ぎ払う。
更に顎を開けるとそのままノイズを食い破り、そのまま跳び上がると地面に向かって頭部を向けると顎を開けるとそこから青白い爆炎を吐き出し、ノイズを一気に焼き払う。
そのまま緑羅はずん、と着地し、他は、と首を巡らした瞬間、何か巨大なものが地面に突き刺さるような轟音が轟き、緑羅は慌ててそちらに顔を向ける。
そこにはあまりにも巨大すぎる大剣が地面に突き刺さっている。その剣の柄の部分には翼が佇んでいた。
緑羅は小さく唸りながらそれを見ていたが、響達はと周囲を見渡す。
二人は少し離れたところに立っていた。それを確認した緑羅はほっとしたように息をつくとすぐさま二人の元に走っていく。
「二人とも、大丈夫?」
「あ、緑羅君……うん。この子もケガしてないよ」
「そっか。よかった……」
緑羅は満足そうに笑みを浮かべて頷くが、今の姿の緑羅が笑うとかなり怖い外見になる。現に女の子は怯えるように響の後ろに隠れ、響は小さくうめき声をあげ、それを見た緑羅は小さく苦笑する。
「あの……緑羅君……その姿……どうしたの?」
「ん~~~まあ、色々あってね」
「その体って……本物なの?」
「そうだよ?尻尾だって血肉の通った本物だ。触ってみる?」
そう言い、緑羅は尾を響の前に持ってきてパタパタと動かす。響は自在に動く尾に驚いたように目を丸くしながらも恐る恐る手を伸ばし、触ってみる。
それは体温が低いのか少しひんやりしているが、肉体としての温もりを確かに持っており、どくんどくんと力強い脈を感じ取れ、緑羅の言う通り、それが生身であるとはっきりと確信できる。
そうやって響が尻尾を触っていると、緑羅は不意に視線を感じ、顔を上げれば剣の柄から飛び降りてきた翼が厳しい顔でこちらを睨み、近づいてくる。
「……響。俺から離れて」
「え?何……え、あ……翼さん……何か……」
響が話しかけるが、彼女など眼中にないというように彼女は響を無視してこちらに向かってくる。緑羅は響と少女を自分から離れさせると、自分も歩いていき、そのまま二人は対峙する。
緑羅はこちらを睨みつける翼から欠片も視線を逸らさず見下ろし、翼も一切視線を緩めずに緑羅を見上げる。周囲に一触即発の空気が流れ始め、響と女の子が不安そうに見つめる中、口を開いたのは翼だった。
「………私の事を覚えてるか」
「ああ……覚えてるよ…………」
「………あなたに聞きたいことがある」
「ああ、それは構わないよ。俺も色々言いたいことあるしね……だけど………そちら組織に行くつもりはないよ」
「……どういう事かしら」
「しらばっくれるなよ。何度か見たさ。君がノイズと戦った後にあの優男や見たことのある顔が現れるのをね」
幾度なくノイズと戦ってきた緑羅がその中で彼女がノイズを倒すのを見たことは一度や二度ではない。その時は彼女の様子を探るにとどめていた。色々と話をしたかったのだが、流石に明らかに背後に何らかの組織が見え隠れする相手に接触するのはリスクが大きすぎると判断し控えていたのだ。何せヘリで現場に来ているのだ。後ろに中々大きな組織がいると怪しむのは当然だ。
「君と話をするのは……また日と場所を改めてと言うことで………今回は時間が経ち過ぎてるしね」
「そうはいかない。貴方には一緒に来てもらう」
「そいつは……無理だよ。人間」
そういうと同時に緑羅は軽く右足で地面をコン、と叩く。瞬間、そこから爆炎がほとばしり、翼は目を見開くと思わず後ろに下がってしまう。
その隙に緑羅はさらに巨大な炎の壁を作り、完全に翼と自分を分断すると、反転して勢いよく走りだす。
「っ!待て!」
「緑羅君!?」
炎の向こうから翼と響が叫ぶが、緑羅はそれを無視して走り、工場地帯の近くの海に向かって行くと、そのまま海中に飛び込み、そのまま泳いでいく。
「今回は来るのが早い……恐らく、奴らの本拠地が近いな……戻るのはしばらく経ってからだな。響にも悪いことしちゃったなぁ。だけど、俺の姿この姿見られたし……せめてあれは渡すか……その後は……お別れかな」
そう呟くと、緑羅は水中で大量の気泡を吐きながら吠える。
ここで緑羅のちょいとした設定を。
五条緑羅
並行世界の地球に転生したゴジラ。外見上は完全な人間だが、どういうわけかその身の半分以上の細胞は幾らかの変異を起こしたG細胞となっている。
性格は基本的に優しく穏やかなのだが、敵と認識した存在に対しては冷酷で状況や利用価値がない限りは容赦なく叩き潰す。だが、それでも幾らか甘いところがある。
G細胞は高い自己再生能力を持っており、並みの傷はすぐに癒えてしまう。更に高い浸食能力を持っており、更に放射能をエネルギーにする特性もあるが、浸食能力のおかげか彼にとっては未知のエネルギーであるフォニックゲインに順応、新たなエネルギー源としている。更に体内に埋め込んだ聖遺物にも細胞が適合しているため、聖遺物による浸食は全く起きていない。
G細胞のおかげで普段から尋常ではない身体能力を有している。
変身の方法は通常とは一線を越えており、聖遺物と適合したG細胞が聖遺物内のフォニックゲインを吸収し、それを細胞内で増幅させることでG細胞を活性化、それによって肉体レベルの変異を起こしている。なお、服も変異に巻き込まれているが、ある意味シンフォギアの特性で変異しているので服が無くなることはない。起動に歌う必要はなく、また歌う必要も一切なく通常のシンフォギアと同じ効果を得るためある意味でシンフォギアの完成系と言える。
だが、通常とは全く異なる形での方法であるためエネルギーの摂取量は限定的である。つまるところ体内の聖遺物は中途半端な励起状態となっている。完全に目覚めさせるには最後の一押しが必要である。
また、エネルギー量によってはG細胞の活性化も不完全であり、変異の姿も変わってくる。
その身のG細胞は凄まじいまでの力を持っているが、それと同時に他の生物が取り込めばその身を侵食し、新しい怪獣を生み出してしまう。おおよそ、人間が扱い切れる代物ではないので、緑羅は人間の組織に接触することをよしとしない。
クォーター
2年前のライブの時の姿。シンフォギアの欠片と空気中のフォニックゲインを吸収して無理やり変異させた状態。肉体はゴジラと人間の中間のような状態で、この時にG細胞はフォニックゲインに順応した。
ハーフ
聖遺物を体内に取り込み、適合、より多くのエネルギーを安定して得られるようになって、変異が進んだ姿。その身は更にゴジラに近くなったが、ところどころに通常の奏者と似通った部位が見られるようになった。
武器であるガントレットはさらに洗練され、ゴジラの腕に近い形状になり、更にゴジラの頭部のような形状に変化させ、強力な熱線を放てるようになった。
後なんとなくだけど、OPとかも自分の好みでやってみた。
OP 風ノ唄 (テイルズオブゼスティリア ザ クロス OP)
ED THE SKY FALLS (GODZILLA 決戦機動増殖都市 主題歌)
では感想、評価、どんどんお願いします。