戦姫絶唱シンフォギア 王を継ぎし者   作:夜叉竜

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 皆さん……お待たせして本当に申し訳ありませんでした!!なかなかどうして書けなくて……なのはも書かないといけないのにありふれの方がドンドン……いっそ削るか……?

 とりあえずどうぞ!


2-4

 新しい装者の乱入に響たちは緊張を隠せなかった。数の有利を失ったと言うのもあるが、その相手がこちらの中で特にパワーと耐久に優れている緑羅を吹き飛ばしたのも大きな要因だ。

 一方、調はセレナに立たせてもらいながら口を開く。

 

 「どうして……体は大丈夫なの?」

 「ええ、今のところは。流石に不利が否めないと思って、出てきたんです」 

 

 だからって、と調がさらに口を開こうとした瞬間、

 

 「セレナ!」

 

 マリアが血相を変えて飛び込んでくる。切歌も慌ててそれについて行く。

 

 「姉さん……」

 「何をやってるのよ!あなたは目覚めたばかりなのよ!?もしも何かあったら……」

 「……すいません。ですが、あのままでは……」

 

 泣き出しそうな顔のマリアに対し、セレナが何か言おうとした瞬間、轟音と共に客席が破壊され、緑羅が飛び出し、響たちのそばの地面に着地する。

 

 「緑羅君!」

 「五条緑羅、大丈夫……」

 

 響たちは慌てて緑羅に駆け寄ると、緑羅は少し荒く鼻を鳴らし、

 

 「ああ、大丈夫。ダメージはほとんどないよ」

 

 そう言うと緑羅はぎろりとマリアたちを睨みつける。それに気づいた彼女たちはすぐさま向き直り、構える。

 

 「…………本当に哀れな連中だ………」

 

 響たちに聞こえないほどの小さな声でそう呟くと、緑羅はガントレットを構え、

 

 「……俺は新参者をやる。他は任せて大丈夫?」

 「え?う、うん」

 「ああ……分かった」

 

 緑羅は小さく頷くとセレナに視線を向ける。セレナの方も自然と緑羅に視線を向けると、小さく息を詰まらせる。

 緑羅が軽く腰を落とした瞬間、ステージを粉砕しながら跳躍、マリアたちが顔をあげれば、緑羅はガントレットを振り上げながら降下する。セレナが即座に前に出て、大剣を眼前にかざすと、同時に、ガントレットと大剣が激突、凄まじい轟音が轟くと同時に衝撃波が放たれる。

 

 「っぅ……!」

 「………」

 

 セレナが顔をしかめる中、緑羅はそこから回転蹴りを繰り出してセレナを吹き飛ばすと即座にそちらに向かって跳び、

 

 -斬葬ー

 

 ガントレットから4つの斬撃を放つ。セレナはすぐにその一撃を回避するが、それを予期していたように緑羅はその回避先に回り込み、尾を叩きつける。

 尾は容赦なくセレナに叩きつけられるが、セレナはその一撃を受け止めると、そのまま尾に手を回してがっちりと掴み上げると、そのまま勢いよく振り回し始める。

 

 「ぬっ!?」

 「りゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 そして勢いが十分に乗ったところでセレナは手を離し、緑羅を放り投げ、地面に叩きつける。

 ステージを砕きながら吹き飛んだ緑羅だが、即座に体制を整えると、ガントレットを顎に変形、セレナに突きつけ、熱線を放つ。セレナはすぐさま身をひるがえして熱線を回避する。

 そのまま地面を蹴って緑羅との距離を詰めると大剣を袈裟懸けに繰り出すが、緑羅はそれを左手で弾き返すと顎で食らいつかんとする。

 セレナはすぐに回避すると大剣を振り上げる。その瞬間、その刀身が青白い炎に包まれ、

 

 「はぁっ!」

 

 ー蒼刃ー

 

 振り下ろすと、炎の斬撃が放たれ、緑羅に襲い掛かるが、緑羅はガントレットで弾き飛ばすとそのまま飛び出し、ガントレットを突き出す。

 セレナは大剣をかざして防御する。爪と刃が激突し、耳障りな音を立てながら二人は鍔迫り合いのような体制に移る。

 そのまま至近距離で睨み合いながら緑羅はセレナの全体を見、

 

 「姉さんと言っていたが……お前、マリア・何とかかんとかの妹か……」

 「そうですが……それが……!?」

 

 必死に押さえつけようと力を込めているセレナがそう答えると、緑羅はその目に憐れみを込め、

 

 「本当に………救いようがない連中だ………せめてもの情けだ。苦しませずに、一撃で終わらせる」

 

 そう言うと同時にガントレットのパイルがガコン、と装填され、青白く点滅する。

 その光景にセレナは目を見開き、慌てて回避しようとするが、大剣を爪がつかんでおり、左腕も彼女の腕をつかんで逃がそうとしない。

 セレナが息を呑むと同時にパイルの輝きが最高潮に達し、

 

 ー死葬ー

 

 「させない!!」

 

 次の瞬間、横合いから突き出された槍がガントレットに轟音と共に激突し、ガントレットの拘束が一瞬緩む。

 その隙にセレナはできる限り体を大きく捻る。それと同時にパイルが射出、先ほどまでセレナがいた場所を抉り飛ばす。セレナは捻った勢いを乗せて緑羅の頭目掛けて拳を繰り出す。緑羅は回避しない。拳が緑羅の頭を直撃するが、体は微動だにしない。だが、そこにさらにマリアの槍が突き出されてくる。流石に緑羅もセレナから手を放してその一撃を回避するが、マリアはさらに勢い良く距離を詰め、その勢いを乗せて槍を突き出す。

 

 ーPAINS†THRUSTー

 

 緑羅は即座にガントレットを盾にかざし、その一撃を受け止める。轟音と共に衝撃波が散り、緑羅は吹き飛ばされるが、すぐに体制を整えて着地する。

 

 「セレナ、大丈夫!?」

 「ええ、大丈夫です」

 

 セレナは小さく頷いて大剣を回収すると油断なく緑羅を睨みつける。

 

 「ならいいけど……あの技は?前は使えなかったわよね?」

 「え?あれは……なんか……な……不思議と使えると分かったような……」

 

 その言葉にマリアはそう、と小さく呟くが、緑羅は唸りながら二人を睨みつける。

 

 「……槍型のアームドギア……俺を相手に今まで手を抜いていたか……なめられたもんだ……」

 

 そう呟く中、響たちが緑羅の元に集まってくる。更に切歌と調もマリアたちと合流する。その様を睨みながら緑羅はセレナに視線を向ける。現状、どうやって暴走を抑えているのか分からないが……このままでは……

 緑羅がその事を口にしようとした瞬間、ライブ会場のステージに緑の閃光が降り注ぐ。

 それに思わず全員がそちらに目をやると光の中から巨大なスライムのようなノイズが現れる。と言っても、その表面は無数に泡立ち、ひどく歪だ。

 

 「増殖分裂タイプ……」

 「こんなの使うなんて聞いてないデスよッ!」

 

 それを見た切歌と調が思わず叫んでいることから、どうやらこれは彼女たちにとっても想定外の事態らしい。

 

 (こいつらは何もしていない……つまり他にノイズを操っている奴がいると言う事……くそ!あの感覚のせいでろくに分からん!)

 

 神羅が呻いているとマリアは槍をなぜかノイズに向ける。すると、槍の刀身が開く。そしてそこが激しくスパークを始め、砲撃が放たれる。

 

 ーHORIZON†SPEARー

 

 砲撃はそのままノイズを貫き、吹き飛ばす。

 

 「おいおい、自分らで出したノイズだろ!?」

 (一体何をやってん………待てよ。あいつ確か増殖分裂とか言ってたけど……まさか!?」

 

 後半思わず声を出しながら慌てて緑羅が周囲のノイズの残骸に目をやる。それを後目にマリアたちは撤退しようとする。

 

 「ここで撤退するの!?」

 「言ってる場合じゃないぞ!周り!」

 

 緑羅の声に響たちが慌てて周囲に目を向ければ、散らばったノイズの残骸が蠢き、巨大化。本体の方もみるみるうちに再生していく。

 翼が近くの残骸を切り裂くも、残骸はそのまま二つに分かれ、分裂する。

 

 「このノイズの特性は、増殖と分裂みたいね」

 「放って置いたら際限無いってことか……。その内ここから溢れ出すぞ!」

 「だったら!」

 

 緑羅がガントレットを顎に変形させると、青白い爆炎をまき散らすように放つ。炎に飲み込まれた残骸はそのまま容赦なく焼き尽くされていく。分裂し、増殖する気配はまるでない。

 

 「そうか!緑羅の炎なら奴らを分裂させずに倒せるって事か!」

 「ここは彼に任せましょう。私たちは彼女たちを!」

 

 響たちはすぐさま動こうとするが、再びステージに緑色の閃光が降り注ぐと、そこからもう一匹の同型のノイズが現れる。

 

 「もう一匹!?」

 

 響が悲鳴じみた声をあげると、新しい個体は自らその体を膨れ上がらせ、そのまま爆散、残骸を解き放つ。

 

 「くそっ!」

 

 ー赫絶ー

 

 緑羅は即座に炎の壁を使って響たちを守るが、その隙にマリアたちは会場から撤退を終えてしまう。更に、広範囲に散らばった残骸が増殖を開始する。

 

 「こいつはちょいと手間取るか……?」

 「緑羅!会場の外には避難した人たちがいるぞ!このままこいつらが会場からあふれ出したら……」

 「っ……分かった。さっさと焼き尽くして……」

 「……絶唱を使おう」

 

 響の呟きに緑羅達は一斉に彼女に視線を向ける。

 

 「絶唱って……確かにそれならこいつらをどうにかできるが……負担が……」

 「ああ、お前は知らないか。実はアタシ等、その負担を軽減するコンビネーションを見つけたんだ……滅茶苦茶むずくて危険で……おまけにその危険のほとんどをこのバカが負担するんだけど……」

 

 クリスの言葉に緑羅は小さく唸る。

 

 「何だってそんなものを……そんなんだったら俺が本気を出すほうが……」

 「でも、それって結構時間かかるよね?その間にノイズはもっと増殖するし、緑羅君を守ろうにも私たちの攻撃じゃ相手は増える一方で、逆に危険だよ」

 

 響の言葉に緑羅は小さく唸る。確かに、自分が本気を出すには歌を歌いきらなければならない。その間、響たちがノイズの相手をすることになるが、一匹ならまだしも二匹では間違いなく増殖速度が追い抜き、会場の外に漏れ出てしまう。

 

 「だが……かなり危険なんだろ?大丈夫なのか?」

 

 緑羅が問うと、響は緑羅を見上げながら小さく声を漏らすと、少し恥ずかしそうにして、

 

 「その……緑羅君が手を貸してくれたら……大丈夫……な気がする……」

 「また俺がいれば?言っとくが俺にそんな能力はないぞ?一体なんで……」

 「それは……その……」

 

 響が思わず顔を赤くして俯くと、それを見たクリスが一瞬顔をしかめる。それを見た翼は小さくため息を吐き、

 

 「言ってる場合じゃないわ。一刻も早く行動しないと。シンプルに行きましょう。協力するかしないかよ」

 

 翼の言葉に緑羅は小さく呻く。本当なら一刻も早くマリアたちを追いかけたいが、流石にこの状況を見過ごすことはできない。ここは追撃は諦め、殲滅に専念することに異論はない。だが……そうしている間にもノイズはどんどん増えていく。それを見た緑羅は小さくため息を吐く。

 

 「……選択の余地はないか。分かった。何をすればいい」

 「うん、えっと……あれ?こういう場合どうすればいい?緑羅君を交えて練習なんてしなかったし……」

 

 その言葉にほかの3人は思わずうめき声を上げながらため息を漏らす。

 

 「そうね……月の欠片を迎撃しに行ったときと同じにしましょう。あの時の絶唱がコンビネーションの元になったわけだし」

 「あいよ」

 

 緑羅がガントレットを消して手を差し出すと、響が緑羅の右手を、クリスが左手を取る。翼は小さく苦労するわね、と呟きながら肩をすくめると響の手を取る。

 

 「緑羅は……そうね。あの時と同じようにしてくれるかしら」

 「了解」

 「行きます!S2CA・トライバースト!!」

 

 響の声を皮切りに3人は絶唱を歌いだし、緑羅は全身からエネルギーを放出する。三つの旋律は互いに重なり合い、共鳴し、それが緑羅の放出したエネルギーを巻き込んで強大なエネルギーとなる。

 

 「スパーブソングッ!」

 「コンビネーションアーツッ!」

 「セット! ハーモニクスッ!!」

 

 そして混ざり合ったエネルギーは虹色の奔流となって立ち上り、周囲のノイズを再生を許さずに消し飛ばしていく。

 だが、当然代償無しと行かない。

 

 「ぐ……くぅぅ……ッ!!」

 

 響が痛みを堪えるようなうめき声を漏らし始める。

 

 「耐えなさい、立花!」 

 「もう少しだ!」

 「……ったく、しょうがねえな」

 

 緑羅は繋いで右手に意識を集中させ、エネルギーの奔流に意識を向ける。

 

 (こいつは……あの時と同じ流れ?あれを再現しようとしてんのか?)

 

 緑羅の見立て通り、このS2CA・トライバーストと言うのは3人の絶唱を響が調律し、一つのハーモニーにまとめ上げ、強大な一つのエネルギーとするもの。それができるのは聖遺物と融合している響だけだ。だが、ゆえにその絶唱の負荷は全て響が背負ってしまう。だが、今は違う。今ここには、もう一人の融合体とでもいうべき存在がいる。

 

 (だったら………!)

 

 緑羅はあの時と同じように自らに流れるエネルギーを制御する。今、4つのエネルギーは響が調律して一つにしている。つまり、緑羅が自分の分だけでもエネルギーを制御すれば、その影響は全体に及ぶと言う事だ。

 

 「これは……!」

 

 響は自分のエネルギーが制御されている事に気づいた。それによって一気に負担が軽減される。響が慌てて緑羅に視線を向ければ、彼は早くしろ、と言うように顎をしゃくる。

 響は嬉しそうに笑いながら頷く。

 放出されるエネルギーは周囲の増殖型ノイズの肉体は消し飛び、残るは人間の骨格のような本体のみだ。

 

 「今よ!」

 

 響は即座に両手を合わせる。それと同時に各所のパーツが展開、そして両腕の装甲が変形する。

 周囲のエネルギーが響の腕に収束していき、装甲内部のパーツが凄まじい勢いで回転していく。更に緑羅も右手にガントレットを展開、そこに巨大なパイルが展開、深紅の炎が宿るかのように赤熱する。

 

 「行くぞ!」

 「うん!」

 

 緑羅が隣に居る。それだけで響は自分を保てる。大きく頷くと同時にノイズの元に飛び出す。

 緑羅はノイズの眼前に飛び出し、ガントレットを渾身の力で殴りつける。それと同時にパイルが轟音と共に撃ち込まれ、内蔵された炎が炸裂する。

 空間を粉砕するような轟音と共に爆炎が空を貫く槍のように解き放たれ、ノイズを焼き尽くす。

 更に隣でも響の一撃が炸裂し、虹色の竜巻がノイズを蹂躙し、空にまで届く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その光景を会場近くのビルの屋上からマリアたちも見ていた。

 

 「何デスか、あのトンデモはッ!?」

 「……綺麗」

 

 その光景を切歌と調は茫然とした様子で見ていた。

 

 「こんな化け物もまた、私達の戦う相手……」

 

 そしてマリアはじっとその光景を見つめて顔をしかめていた。

 そしてセレナはその光景を、いや、炎を見て呆然とした様子で見つめていたが、

 

 ドグンッ!!

 

 「ぐっ!?が……ぐぅ……!?」

 

 突然心臓付近を抑え、苦し気なうめき声を漏らしながらその場にうずくまる。

 

 「セレナ!?」

 「な、なんデスか!?」

 

 それに気づいたマリアたちは慌ててセレナに駆け寄る。

 

 「ぐぅ……だ、大丈夫……です……」

 「大丈夫なわけないじゃない!やっぱり無茶だったのよ!」

 「早くマムのところに戻って薬を打たないと!」

 

 調の言葉にマリアたちははっとすると、セレナに肩を抱えて急いでその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノイズを全滅させた緑羅はふう、と小さく息を吐きながらパイルを霧散させる。そして周囲に目を向けると響たちが緑羅の元に駆け寄ってくる。

 

 「緑羅君!大丈夫?」

 「ああ、問題ない。奴らは………くそ。完全に逃げられたか……気配が追えない」

 (おかしいな……流石にあいつの気配は追えると思ったのに……くそ。うまくいかないなぁ……とはいえ、流石に放置はできないな。急がないと)

 「それじゃあ、あとは任せるよ。俺は連中の後を追う」

 

 そう言って歩き出そうとすると、

 

 「え……もう行っちゃうの……?」

 

 響が悲しげな声を漏らし、緑羅は思わず動きを止め、振り返ると、やはりと言うべきか、響が悲しげな表情を浮かべている。もちろん、響とて、今の現状が分からないわけではない。だが、それでも久しぶりに会えたのにこんなあっさりとお別れと言うのはどうしたって寂しくなってしまう。

 

 「いや、今ならまだ追いつけるかもしれないし……」

 「それは……そうだけど……」

 「それくらいにしておけよ。緑羅、こっちはいいから、行って来いよ」

 

 クリスがそう、響を諭すが、クリスの顔も響に負けないぐらい寂しそうな表情を浮かべている。それを見た緑羅は小さくうめき声を上げる。

 それを見かねた翼が小さくため息を吐くと、

 

 「ねえ、五条緑羅。一度私たちと情報交換しないかしら?」

 「ん?」

 「このまま無策で動くなんて愚の骨頂だし、そもそもあなたも何か用があって私に会いに来たんじゃない?そうじゃないと、貴方がライブに顔を出すとは思えないし」

 「それは……まあ、そうだけど……」

 「もちろん、貴方が嫌だと思ったらそのままでもいいわ。でも、何の情報も無しは辛いでしょう?危険だと感じたら即座に逃げて構わないし、おじ様たちも近づけさせない。これでどうかしら?」

 

 翼の提案に緑羅はうめき声を上げて顎を撫でる。本当ならば今すぐに追わなければならない。さもなくば手遅れになるかもしれない。そうなる前に処理(・・)したいのだが……今の状態ではじり貧だ。

 と、なると、少しでもリーダー格と思われるマリアの情報を持っている翼達と情報交換することは、近道になるかもしれない……

 

 「…………そうだな。流石にこのままと言うのは愚の骨頂か……分かった。そうしよう」

 「分かってくれて何よりよ。それじゃあ、すぐにやる?」

 「いいや。この際だ。連中とも情報交換をしたい。同席させても構わないよ」

 「あらそう。以外ね……まあ、こっちも助かるわ。いいわね、立花、雪音」

 「……はい……」

 「お、おう……」

 

 クリスがどことなく戸惑った様子で頷き、響はどことなく不機嫌な様子で頷く。その様子に翼は首を傾げるが、そのまま緑羅とどうするのか打ち合わせを始める。

 その光景を見ながら響はむすっとした表情を浮かべる。

 どうして自分の時は断って、翼の時は引き受けるんだ、と。




 多くの方があの薔薇怪獣を連想していますが、あいにくと彼女は関係ありません。まあ……全員が生き残るルートでは出てくるんですけどね。

 後、事前に言っておきます。翼はヒロインにはなりません。絶対に。いわゆる女友達のような立場に落ち着きます。

 友達の方が距離感が近いと言うのはよくある事ですし……俺も学生時代そうだったし。
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