最弱無敗と輪廻の竜騎士   作:宵黒

1 / 1

最弱無敗の神装機竜を書いてみたいと思ったので書いた。


編入

[アティスマータ新王国、王宮内、女王の執務室]

 

そこには、2人の男女がいた。

1人はこの国の女王、ラフィ・アティスマータ、もう1人は漆黒の長髪を一つ括りにしている女顔の少年、クロト・フォン・エルドラドだ。

 

「ラフィさん、終わりましたよー?」

 

「あぁ、ありがとう。それでどうだった?」

 

「えっと、反乱軍でしたけど下っ端ですね、練度も連携もバラバラで技を出さなくても勝てました。」

 

「そう…でも、あれからもう5年になるのね…」

 

「そうてすねぇ…」

 

「もう歳かしら…時間が経つのが早く感じるわ…」

 

「僕も早く感じますよ…5年ですよ、5年…」

 

クロトは5年前のアティスマータ伯のクーデターの時から軍の部隊の指揮を執っていて、アーカディア旧帝国の王子、ルクス・アーカディアと共にアーカディア帝国軍をルクスは約1200、クロトは約2000機を1人で殲滅している。そのため、2人は二つ名をつけられていて、ルクスは黒の英雄。クロトは堕天の剣聖だ。ちなみにクロトは(誰だよこの中二的な名前つけたの…)と思っている。

 

「そうだ、もう5年もなるんだから貴方は少し休んだら?こういうものを用意したのだけれど?」

 

ラフィは1枚の紙を取り出し、クロトに渡した。

 

「えっ…?王立士官学園への編入を命ず…?」

 

「そうそう、貴方もそういう年だから丁度いいと思ったのよ…命令です。王立士官学園への編入を命じます。羽を伸ばしてくるのと、友達もしくは恋人を作って来なさい!」

 

「こ、恋人ぉ?!」

 

「そーよ、貴方を頑張らせすぎたからね、貴方へのお詫びと思って受け取ってくれる?」

 

「えぇっ…その間の任務は…?」

 

「無しよ?もちろんじゃない。人手が足りないのは事実だけど、貴方のためと聞けば兵士のみんなは頑張ってくれるわ?」

 

「わ、わかりましたよ…」

 

「それでよろしい!さぁ、準備してきなさい。」

 

「りょ、了解…」

 

こうして、クロトの士官学園への編入が決まった。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

2日後、クロトは士官学園へ到着していた。

 

「ほぇー…でかいなぁ…」

 

クロトは門番にラフィからの手紙を見せ、中に入った(門番はとてもテンパってた)すると、闘技場の方から戦闘音が聞こえてきた。

 

「(模擬戦でもしてんのかな?)」

 

と、思いながら闘技場へ足を運ぼうとする。

 

「ギェァァァァァ!」

 

「(この声…まさかっ?!)」

 

闘技場に入ると1体の幻神獣(アビス)と2機の機龍が戦っていた。

クロトは戦闘に入ろうとしたが、その幻神獣は討伐された。しかし

 

「ギェァァァァァ!」

 

「もう1体?!」

 

幻神獣がもう一体出現し、それを迎撃しようとしたドレイクの女の子を吹き飛ばし、止めを刺そうとしていた。

 

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

ノクトside…

 

最初、私は何が起きているのかわかりませんでした。ルクスさんとリーズシャルテ王女が試合をしていたら、突然幻神獣が現れました。私もドレイクを出し、戦おうとしましたがルクスさんとリーズシャルテ王女が倒していました。これで終わりだ…誰もがそう思っていました。しかし、もう一体の幻神獣が出現し私は迎撃しようとしました、でも私は吹き飛ばされ、次に目に入ったのは私に止めを刺そうとしている幻神獣でした。もう死ぬんだな…自然と私はそう思いました。しかし、次に見た光景は少し特異な形をしたドレイクに乗っているとても可愛らしい顔をした男子でした。

 

ノクトsideout…

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

クロトside…

 

ふぃー、間に合った…危ない危ない。

 

僕は止めを刺そうとしていた幻神獣を緊急呼出(クイックロード)でドレイクを呼び出し、手に持った斬艦刀で真っ二つに切り裂いた。

 

「そこの子、大丈夫?怪我してないかい?」

 

幻神獣に襲われていた子は黒髪で、前髪を切りそろえて、目が少しジト目な美少女だった。その子は

 

「Yes. あなたのおかけです。ありがとうございます。」

 

「それなら良かった。(独特な喋り方だな…)」

 

「ところで、なぜ男性がこの学園へ?」

 

「あぁ、それはね此処の学園へ編入する事になってね…よろしくね?」

 

「ここへ編入ですか?!ですが…」

 

「これ、学園長へ届けないといけないんだ」

 

クロトは手紙を見せた。

 

「Yes. わかりました。私が案内します。」

 

「そう?ありがと!」

 

「では、ついてきて下さい。」

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

[王立士官学園学園長室]

 

クロトはノクト(来る途中に名前を聞いた)に連れられて学園長室に来た。

 

「お久しぶりです、レリィさん。」

 

「あら、久しぶりねクロト君♪」

 

「これ、女王陛下からの手紙です。」

 

「「えぇっ!?女王陛下からの手紙ぃ?!」」

 

クロトはそこまでラフィの手紙が珍しいのか、と思っているがクロトはラフィの手紙に慣れすぎていて、感覚がおかしいだけである。

 

「ま、まぁ事情はわかったわ。明日からルクス君のクラスへ編入ね。」

 

「あ、明日から…ですか…」

 

「学園長、私は一度クロトさんと試合をしてみたいです。」

 

「えっ?!なんで?!」

 

「単にしたいと思ったからです。幻神獣を一撃で斬り捨てたあなたと戦ってみたいです。」

 

「レリィさんもなにか言ってくださいよ!」

 

「別にいいわよ?明日の午前中にしましょうか」

 

「逆にノリノリだった…」

 

「じゃあ、ノクト。明日また会おう。」

 

「Yes. 負けませんよ。」

 

ノクトはそう言って寮に戻っていった。

クロトはその日は学園の応接室に泊まった。

 

 

 

 




キャラ崩壊注意です!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。