200X年。アメリカとロシアの全面核戦争が勃発し徐々に他の地域へと
戦火が、狂気が急速に広がった。第3次世界大戦の始まりである。
地球は核の冬に閉ざされ、木は枯れ、大地は死に、海からは
全ての生命が姿を消した。地球が死の星となってようやく、各国の政府、
軍人、一般市民は狂気から冷め、自らの過ちに気付いた・・・。
ほどなく、各国は停戦協定、あるいは和平を結び第3次世界大戦は
急速に収束した。
だが、全ては取り返しの付かない所まで来てしまっていた。人類の総人口は
4割にまで減少し、食糧問題、治安等様々な問題が出て来ていた。
各国は協力し、地下に都市を築き放射能が消え、地球がまた生命が育まれる
星となるまで全人類を移住させることを決定した。
その様子はまるで、自らの過ちから目を背ける様だったと当時の生き残りは語っている。
10年後、人類にはある希望が灯った。それはトラリス・バークタイン博士による、
ワープドライブ実験の成功である。地下都市の中で増え続ける人口、食糧問題を解決する案としての他惑星への移住が可能となる、地球人最後の希望が完成されたのだった。
各国は現体制を捨て地球連邦を設立、調査団としてSRFを設立した。
人類の希望を一身に背負うのは、全て若い世代が選抜された。
ーーーーーーー地球連邦軍の歴史
「ーーーー選抜された・・・ねぇ」
地球連邦所属の宇宙船3号機、カルナスの艦長席に座る男は深くため息をついた。
「どうしたんです?艦長?」
「何か問題でもありましたか?」
艦長席に座る男に若い男女が声をかける。
「いや・・・何でもないさ、エッジ、レイミ。
ただ、地球の運命は全て私達に掛かっていると思うと、気が引けてしまってな」
「そんなことでどうするんですか!私達は全ての人類の希望なんですよ!」
「そうですよ!移住可能な惑星を発見するという任務があるんです!」
「っと・・・。わかってるさ。さて、弱音を吐くのはここまでだ。
ここから先は前しか向かない。付いて来いよ?全員必ず生きてな」
「「「「はい!ヒロシ・ホリグチ艦長!」」」」
世はまさに!大航海時代!
ありった~けのゆ~めを~かきあ~t
「起きて、宏君。もう朝だよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ねぇ起きてよ、もう朝ごはんできてるって」
「くらえー・・・う”ぁーてぃかるえあr」
「むー・・・今すぐ起きないとちゅーするよ?(ボソッ」
「はい!起きました!超起きました!」
早いもので引っ越してから1年程経った。引っ越してからというもの、両親は殆ど家に帰って来ていない。なにやらテレビ局のバラエティ番組が大ヒットしたせいで、世界各国を回りまくっているらしい。今度はイ○トとエベレスト登るんだってさ。あれって日テ○じゃなかったっけ?何故かフジ○レビで放送をしてるんだよね。
まぁどこの放送局でも別にいいんだけどさ。
肝心なのはここからだ。両親が殆ど不在、そこまでは良かったんだ。最近「ゲームのやりすぎだ!」とか言って夜ゲームさせてもらえなかったけど、親が居ないとなれば毎日がバラ色だったはずなんだ。
だけど、母さんが八神さんと仲良くなった所から俺の安息の地は落ちた。母さんと八神さんが井戸端会議をしている最中、両親共働きで宏はいつもいるから心配だと八神さんに打ち明けた。
よくもまぁいけしゃあしゃあと言ったもんだよ。4歳の頃から完全放任主義の癖して・・・。
(原因が家事全般ができて、大人びすぎているからという事に気付いていない)
そしてその後、話がトントン拍子に進み、俺は八神家に両親がエベレストに行っている間預けられることになった。八神ご夫妻のお人好し過ぎる所にも驚いたが、それよりも母さんの「計画通り」なニヒルな笑いを忘れられない。
こやつ・・・俺にゲームをさせないつもりだ・・・ッ!
俺はゲームと安息の地を守るため、せめてもの抵抗として部屋に引きこもって徹底抗戦の構えを取った。
だが、
①ブレーカーを落とされセーブデータが全て消える
↓
②悲しみに沈みながらもブレーカーを戻しに行く途中で父親に拘束される
↓
③母親にゲームを人質に取られ、八神家宿泊を強要される
というコンボを受け、泣く泣く八神家に厄介になることになった。
そんなこんなで、すでにい年以上預けられている。両親はこの前帰ってきたけど、
またすぐ海外へと飛び立っていった。イモ○もすごいけど、親も大概だ。
なんでエベレスト登った後、3日休んでまた海外ロケなんて行けるんだ?
あいつらは絶対に現代に生きるサイヤ人、もしくはターミネーター。
八神家での関係は良好。問題があると言えば大いにあるけど。
先ず八神兄妹の兄、太一さんである。面倒見のいい人で、サッカー部のエース候補である。
まぁ、ある事件が切欠で俺に対して過保護になってるのが珠に傷だけどね。
この前も近所の悪ガキと喧嘩して(ウ○コを投げつけられた)、いつも通りにボッコボコにされていると、太一さんが乱入して悪ガキ共相手に無双していた。
その後、太一さんが八神おばさんに無双されたのは言うまでもない。
問題なのは妹の方、同い年のヒカリである。
当初は警戒されたのか遠くから眺めているだけで会話が無かったが、たまたまやってた旅行番組で山に佇んでいたナマモノが見えた事から話す機会が増えてきた。
そう、この時まだ良かったんだ。殆ど家に引きこもっている俺を(強制的に)遊びにつれて行ったり、朝に弱い俺を思い毎朝(叩き)起こしてくれる等、太一さんと同じく面倒見が良かった。
だけど、ヒカリもある事件を切欠に過保護になったんだ。最近では俺に対してのスキンシップが過剰になり始めて、正直困ってる。特に抱き枕にするのは早急に辞めて頂きたい。抱きしめる力が強すぎて、毎晩締め落とされて眠るとか体に悪すぎるよね。いつか絶対帰って来れなくなるよ。
いやさ、毎晩寝る時に布団に引きずり込まれるんだけど、抵抗してもこの貧弱ボディーのせいで拘束から全く逃げ出せないんだよ。この前安眠するために自宅で寝てたんだけど、いつの間にか合鍵をもってやがったヒカリにベットまで文字通り引きずられた。この日は絞め殺される勢いで抱きしめられ、安眠どころか永眠するところだった。
両親よ、早く帰って来い!じゃないと俺がその内無言の帰宅をするぞ!?
「宏君、回想は終わった?」
「なんでわかったし」
「服を持ったまま固まってたからね。あと宏君の事なら大体見てれば判るよ」
毎晩俺を締め落とすといい、何かと怖い幼女である。
「それより」
「ん?」
「なんでさっきチューしようとした時に嫌がったの?」
「・・・あの、ヒカリさん?なんか目から光が消えてて怖いんですが」
「ふふふ・・・」
「いや、あの・・・ちょ、ま!」
アッー――――――!
第4話 おはちゅー
結局あの後逃げようとしたけど、速攻で捕まりました。何故かヒカリには気配遮断が通じないんだよねー。普通の人だったら目の前で能力使うともう見えなくなるはずなんだけど、あいつは俺の事が見えてるらしい。
一度なんで見えるの?って聞いたら、
「宏君だから」
って言われた。奴はターミネーターかその親戚に違いあるまい。
結局捕まった後は罰(という名の拷問)として、抱きしめ(によく似たベアーハグ)られた。太一さんが見かねて止めに来てくれたんだけど、もしそのままだったら上半身と下半身がサヨナラしてたとこだったよ・・・。
「到着!いやー意外と遠かった。」
時刻は10時、今俺は神奈川県の川崎にいる。最近ゲームしてると、太一さんやらヒカリが俺を強制的に外に連れ出すんだ。
んで強制で遊びに参加させられるんだけど、
太一さんに連れ出された場合→サッカー
①ボールをもらってもドリブルできないから遅い→タックルもらう→顔面ダイヴ
②気配遮断して取りこぼしを狙う作戦→誰も気づかないからボールが来ない→(´・ω・`)
ヒカリに連れ出された場合→女の子と遊ぶ
①数人の女の子の中に俺一人→弄られる→精神的に疲れる
②女の子と長くしゃべってるとヒカリの目がとんでもない事になる→その夜の俺の寿命がマッハ→理不尽さに心も折れる
こんな感じで毎日毎日精神・肉体ともにボッロボロの状態にされていたので、療養と八神家から逃げるために今日は久々に遠出してまったりと写真を取ろうと思う。久々に羽を伸ばすぜ!
「死ねェ!サンレッド!」
駅を出て数歩、妙なナマモノがこれまた変な仮面をつけた兄ちゃんのレジ袋を切り裂いていた。物騒な町だなぁ、川崎って。
「ふふふ、また会ったなサンレッド・・・。今日は新たな怪人を紹介しよう。」
それと同時に、これまた盾と槍を持ったおっさんと、ショッカーっぽい何かが表れた。それも俺の真横に。
どっから湧いたよ!?
まぁでも襲われてるっぽいし、助けようかな。俺のシャイニングヤクザキック改のお披露目d・・・
「ギャアアアアアア!」
妙なナマモノがアスファルトに叩きつけられた。・・・アスファルトめり込んでね?あれ。鼻血(それだけで済んだのか)を気にしているナマモノを、仮面を付けた兄ちゃんが追撃し始めた。・・・あれって、公園とかにある車の通行を止める棒じゃね?アスファルトで固定されてると思うんだけど、なんで素手で引っこ抜いてんの?
「てめ!何しやがる!コノッコノッコノッ!」「ぎゃああああああああああああああああ!!」
一転してただの殺人(?)現場となった。・・・止めに入ろうか・・・いや無理でしょー。
絶対あの仮面、チンピラだもの。あのナマモノは耐久力あるっぽいから、殴られまくっても悲鳴あげてるけど、俺がやられたらイチコロだよ。大変遺憾だが、見捨てる事にしよう。
さらばだ!ナマモノと変なおっさん達よ!
適当にそこらへんを歩き回り、時刻は1時。飯時あたりとなった。手頃な店も無いので、駅の近くの牛丼チェーンで飯を食う事にした。この店の名前、吉田家である。吉野家のパクリか?まぁどうでもいいが。
「あ、七味はいらないんで、ショウガ二つもらえます~?」
「ヴァンプ様、私細かいのありますよ~」
「いや、いいよいいよ も~一万円崩したいから私」
店に入ると先ほどの妙なナマモノとおっさん達が牛丼を買っていた。え?何普通に牛丼買ってんのあの人たち?つかなんで回り無反応!?店員もだけど、携帯弄って飯食う前にもっと見るもんあるだろ!?
なんだ?この町では普通なのか?だとしたら川崎、恐ろしい町だ。
「ん?おや、君はさっきいた子だね?」
突然おっさんに話しかけられた。どうする、俺!?
――――――――――――
どうしますか?
戦う
アイテム
話す
逃げる
――――――――――――
「ピッ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どうしますか?
戦う← 店の中で戦うなんてとんでもない!
アイテム← しかし 何も持っていなかった!
話す
逃げる← しかしショッカーが後ろにいて逃げられない!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なんかいきなりDQ風になった!?しかも話す以外のコマンドがすでに封殺されてる!?
しかたない、適当に話して逃げるか・・・。
「あーさっきのチンピラに処刑されてた人ですね。大丈夫ですか?」
「プッ・・クククク。き、きみ・・・レッドさんをチンピラとかいっちゃだめだよ・・・プクク」
いきなり笑い出した。この人達何がしたいんだろうか。
「それより、君。中々いい筋肉してるね~。なんかスポーツやってるの?」
「特にやってないですけど・・・。つかなんでさっきチンピラに絡んでたんですか?」
「私達は悪の組織だからだよ~。世界征服を目指して頑張ってるの!」
「頑張ってるの!」じゃねーよ。いい歳したおっさんが世界征服って・・・。
でもこのナマモノも被り物には見えないなぁ。まさか、本当に怪人?
・・・いやいや、そんな訳ないっしょ。
「世界征服ですか~。あ、もしかしてこの鳥みたいな人は怪人とかだったりします?(笑)」
「うん、そうだよ~。彼はドルゴンっていう子なんだ、強いよ~?」
いやいやいや、チョット待て!普通に怪人とか言われても切り替えし出来ねえよ。つか強いとか言って
ても、チンピラにあっさり処刑されてたし!
「ヴァンプ様、そんなことより早くレッドさんに牛丼届けないと・・・」
「あ、そうだね!ごめんね!君、また今度!」
レッド?さっきのチンピラだろうか?ふむ。
「ねぇねぇヴァンプさんとやら、俺もついて行っていいかい?」
「え?んー、いいけど面白くはないよ?」
「大丈夫ですー。じゃあ早くいきましょ」
面白そうだし、ついて行ってみよう。危なそうだったら気配消して逃げればいいしねー。
ヴァンプさん達について行って牛丼を届けに行った。来る途中で教えてもらったけど、あのチンピラが正義の味方とはね。世も末だな。その際、正義の味方に平謝りする悪の組織という、過去現在未来でも中々無い稀有なシチュエーションを見る事ができた。
その後、ヴァンプさんたちとファミレスに行き昼飯となった。
「そういえば、宏君はどこに住んでるの?」
「お台場ですね~。去年に引っ越してきました。」
「へー、すごいとこに住んでるね。・・・あれ?御両親は?」
「あー今日は一人で来てます。主に療養で」
「りょ、療養?」
「家にいると・・・おもちゃにされるんで・・・」
「え?どういう事?話してみなよ」
「まじっすか、そんな食い方もあるんですか」
「そうなのよ~。これがまたおいしいの」
俺の実の上話を聞いてもらった。その際親身になって聞いてくれて、優しくしてもらったため、思わず涙が出てしまった。ここ最近誰かに優しくしてもらってないから・・・グスッ。
しかしなんでこの人達悪の組織なんてやってんだろう?めちゃめちゃいい人達なのに。むしろあっちのチンピラの方がよっぽど悪に見えるよ。
俺たちは仲良くなり、長い時間話込んでいた。まぁ内容は主に料理とか掃除とかだけどね。
「あれ?ヴァンプ様、もう外が暗くなってきましたよ」
「あ、ホントだ。すっごい話し込んじゃったねぇ」
「いやーホント、長い間はなしty・・・」
ふと携帯を見ると、時刻は夜7時。着信は29件あり、メールは50通きていた。そして俺の門限は夕方6時。これが意味するところは・・・俺オワタ。
「ん?どうしたの宏君?そんなに冷や汗かいちゃって」
「どこか体調悪いの?」
ヴァンプさんとドルゴンさん、一般戦闘員のふたりが心配してくれているが、そんな事にかまっていられない。ここからじゃどうあがいても1時間以上はかかる。その先に待っているのは、八神家からの御仕置である。
まずい、非常にまずい。自業自得だけど、処刑は嫌だー!!!!
ハッ!そうだ!
「ドルゴンさん!確か飛ぶの早いって言ってましたよね!?俺をお台場まで連れてってください!門限とっくに過ぎて、このままだと俺の処刑がひどくなるんです!」
「えぇ!?門限すぎてたの!?ド、ドルゴン君直ぐに連れて行ってあげて!」
「わ、わかりました!」
「あ、そうだ。一緒に私達も謝りに行こうか?その方が親御さんたちも・・・」
「いやそれは辞めてください。知らない大人に付いて行かないよう、兄貴代わりの人にきつく言われてるんで、
もしばれたら・・・」ガクガクガクガク
「ひ、宏君!?大丈夫!?ド、ドルゴン君!とりあえず連れて行ってあげて!」
ヒカリサン、ソンナニツヨクベアーハグシナイデクダサイ。タイチサンタスケテ、モウシマセンカラユルシテクダサイオネガイシマス。
壊れている最中ドルゴンさんに連れて行ってもらった。しかし本当に早いね、10分立ってないよ。時速600㎞で飛べるキャッチコピーは伊達じゃないみたいだ。
さて、どうしようか・・・。八神家に普通に入る勇気は俺にはない。
入った瞬間に、説教からの御仕置コースであろう。
「よし、今日は実家に帰ろう。疲れて帰って、そのまま寝ちゃった事にすれば何とかなるんじゃないかな」
え?問題の先送りだって?しょうがないじゃん、今の八神家は俺にとって魔王城、もしくは貞子が映ってるTVに匹敵する程の恐ろしさなんだから。
「と、いうわけでただいま~っと」
自宅に帰り、居間に向かう。おや?電気消し忘れてたのかな?
「おかえり、遅かったな宏」
「なんで遅かったの?宏君」
そこには、太一さん<赤鬼>とヒカリ<青鬼>がソファーに笑顔で座っていた。
「な、なんでここに・・・」
「真っ直ぐ家にこないで、宏の家でやり過ごすって判ってたからな」
「だから私達、ここでずっと待ってたんだよ?」
完璧に行動を読まれてるし・・・。つか笑顔が怖い、マジで怖い。
なんかこう、威圧感が半端ないんだけど。
「さ、宏」
「何か言い訳はある?」
「・・・や、優しくしてね?」
「「無理」」
「ですよねー」
その後説教は深夜まで続き、身も心もボロボロとなった。おかしくね?八神夫妻からのお説教じゃなく、なんで八神兄妹からの説教の方が長いんだよ?説教から解放された後は、やはりヒカリに捕獲されいつも通り締め落とされて就寝した。
なんか・・・いつもより力強くないですかヒカリさん・・・・・・・・。
グェッ。
おはちゅー成分、ほぼ無し。
そして何故か登場、フロシャイム。
加えてどこにあるのか判らないデジモン成分。
つかサンレッド知ってる人いるんだろうか?
これからも、こんな感じでメジャーマイナー問わず色々な作品を
出すつもりです。
理由としてはまた今度ー