一見、合わなそうなものも工夫でなんとかできるもんですね。
「というわけでどうかよろしくお願いします。」
「何がよろしくお願いしますなのだよ。知人に犯罪の片棒を担がせようとはふざけているのか。」
黒子は頭を誠心誠意さげる。しかし、緑間は気に食わないようだ。
「僕たち友達じゃないですか。友達は助け合うものでしょう。」
「違法行為に誘うやつは断じて友達とは呼べん。とっとと家から出ていくのだよ。」
緑間はテツヤを家から追い出そうとした。だが、テツヤは頑として出ていこうとしない。
「朝っぱらから家に訪ねてくるとは非常識にも程があるのだよ。今日は用事があるんだ。黒子にかまってる暇はないのだよ。」
「そんなひどいです。僕は緑間くんに大きな貸しがあるというのに。」
緑間はぴたっと動きを止めた。そして、ばつが悪そうな表情を浮かべた。
「そのことには感謝している。だが、今回とは関係ないのだよ。」
「そうでしょうか。緑間くんがやらかしたことをもみ消してあげたのに。」
過去に緑間は興味本位に国防軍のネットワークにハッキングをおこなった。緑間は国防軍にその証拠を押さえられたが、テツヤの助けで証拠を隠滅させて処分を免れた。
「赤司に頼めばいいのだよ。今回、赤司はすでに関わっているのだろう。」
「赤司くんは駄目です。」
テツヤはいつになく真剣な表情を緑間に向ける。緑間はその表情から赤司に頼めない深い理由があるのと直感的に理解した。
「赤司くんが警察に捕まったら、申し訳ないじゃないですか。」
「ふざけているのか。俺は犠牲になってもいいと思っているのか。」
緑間はテツヤに怒りをぶつける。
「心配しないでください。ブランシュは実質テロ組織ですから、警察においそれと通報することはできません。たとえ、捕まったとしても僕の主がどうにかします。僕の主は白を黒に変えられるほどの力を持っているんです。」
「逆に心配しかないのだよ。そこは黒を白というべきなのだよ。」
テツヤは大きくため息を吐いて緑間を見た。
「わかりました。僕の負けです。ブランシュから奪い取った活動資金の2割でどうでしょうか。」
「何も変わっていないのだよ。そもそもやると言ってないのだよ。」
「わかりました。3割いえ、4割でどうでしょう。」
「そういう問題でないのだよ。もう出て行くのだよ。」
緑間はテツヤを再び追い出そうとした。テツヤは残念そうな顔を浮かべた。
「こんな手を緑間くんに使いたくなかったのですが、背に腹は変えられません。」
テツヤはおもむろに記録キューブを懐から取り出し、緑間に見せた。
「おい、まさかそれは。」
「本当に残念です。」
テツヤは嗜虐的な笑みを浮かべながら、緑間を見据えた。
小説を投稿する際は何よりも自分が面白いと思うものを出したいですね。
今のところアイディアには困っていないですね。いつまでも、その状態を続いたらいいなぁ。