Fate/cross wind   作:ファルクラム

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第5話「旅は道連れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、じゃあ、あいつらの仲間じゃない・・・・・・訳?」

 

 キョトンとした感じで尋ねるエウリュアレに、一同はコクコクと頷きを返す。

 

 取りあえず、一時休戦と言う形をとった一同はひとまず、落ち着いて自分たちの置かれている状況を整理してみる事にした。

 

 洞窟に入ったきり出てこなかった仲間を捜索に来て、そこで遭遇したミノタウロスに襲われて応戦した特殊班。

 

 洞窟に侵入してきた存在を、エウリュアレに対する追手だと思って襲い掛かって来たミノタウロス。

 

 お互いの主張を纏めると、そんな感じ。

 

 まあ、とどのつまりは、

 

 お互いがお互いに、相手を敵だと思い込んで攻撃を仕掛けてしまった。

 

 と、言う感じらしい。

 

 話が終わった瞬間、

 

「ま ぎ ら わ し い の よー!!」

 

 エウリュアレが爆発した。

 

 その矛先はすぐさま、自分の忠実なる「騎士」へと向けられる。

 

「まったくもうッ あなたが勘違いするからいけないんじゃない、アステリオス!!」

「う、ごめん」

 

 エウリュアレに叱られ、その大きな体を縮こませるミノタウロス。どうやら、見た目の凶悪さに反して、かなり素直な性格であるらしい。

 

 何だか、小さなお姉さんが、体の大きい弟を叱っているかのようだ。

 

 因みに、アステリオスと言うのは、彼の本名である。

 

「でも、えうりゅあれも、てきにまちがいないって・・・・・・」

「く、口答えしない!!」

「ごめん」

 

 アステリオスの反論を、少し顔を赤くして封じるエウリュアレ。

 

 まあ、

 

 要するに、彼女が勘違いして、アステリオスをけしかけたのが、そもそもの発端だったらしい。

 

 襲われた立香達からすれば、はた迷惑な話である。

 

「フォウ・・・・・・・・・・・・」

 

 一同が呆れ気味に視線を向ける中、エウリュアレはそっぽを向く。恐らく、照れ隠しと思われた。

 

「何か、見た目は似てるんだけど・・・・・・」

「ああ、ステンノとは結構違うな」

 

 ヒソヒソと話し合う藤丸兄妹。

 

 ローマで出会った彼女の姉は、どちらかと言えばものぐさで、それでいていつも余裕を感じさせる仕草をしていた。

 

 それに対して、目の前にいるエウリュアレは、どちらかと言えば高飛車で高慢・・・・・・

 

 いや、そんな大げさな物ではなく、もっとこう、親しみやすいと言うか何と言うか、取りあえず一言で言えば、

 

「「ツンデレ?」」

「馬鹿にされているかしら、私?」

 

 ハモる藤丸兄妹を、ジト目で睨むエウリュアレ。

 

 何はともあれ、双子でもだいぶ性格が違うと言う事は確かだった。

 

「それで、エウリュアレさん」

 

 話が進まないと感じたマシュが、強引に話題を元に戻す。

 

「あなたを追っていた人達と言うのは?」

「ああ、それね・・・・・・」

 

 尋ねるマシュに、エウリュアレは嘆息気味に答えた。

 

 なんでも、彼女がサーヴァントとしてこの世界に現界して暫くした頃の事だった。

 

 一緒にいた姉妹たちもおらず、浜辺で途方に暮れていた時、いきなり複数の男たちが現れたのだとか。

 

 無論、サーヴァントであるエウリュアレなら、並の人間に後れを取る事は無いだろう。

 

 しかし、その時は事情が異なった。

 

「向こうにもサーヴァントがいたのよ。それも、1人じゃなかったわ」

「サーヴァントがッ?」

 

 立香が驚いて声を上げる。

 

 勿論、ここが聖杯によって形作られた特異点である以上、サーヴァントがいるのは間違いないだろう。

 

 だが、そのサーヴァントがなぜ、エウリュアレを狙ったのか?

 

「敵として倒そうとした?」

「あるいは、味方に引き入れようとした、か?」

 

 いずれも、可能性としてはありだろう。

 

 エウリュアレはサーヴァントだが、姉のステンノと同じく英霊ではなく、それより上位の神霊のカテゴリーに入る。手に入れておけば、後々何かの役に立つと考える輩がいてもおかしくは無かった。

 

「何と言うか、気色悪い奴だったわね。特に船長をやってる髭を生やしたやつ。あいつが私を見る目と言ったらもうッ」

 

 言ってから、華奢な身を震わせるエウリュアレ。

 

 思い出しただけで、寒気を感じてしまっていた。

 

「あんな奴が英霊だなんて、ほんとに世も末だわッ」

「そ、そこまでなんだ・・・・・・」

 

 本気で怖気を振るっているエウリュアレに、凛果がちょっと同情の念を寄せる。

 

 不幸な行き違いで戦闘にはなったが、そもそもの発端となった原因が他にある以上、エウリュアレに対する敵意はすでに無くなっている。

 

「ちょっと待った」

 

 話を聞いていたドレイクが、手を上げて制する。

 

 一同が視線を向ける中、ドレイクは顎に手を当てて何かを考え込むようにして口を開いた。

 

「エウリュアレを追ってたっていう連中だけど、もしかしたら、あたしもそいつらに会っているかも」

「え?」

 

 ドレイクが言うには、この島にたどり着く前、1隻の海賊船と交戦状態に入ったのだと言う。

 

 しかし不思議な事に、その海賊船には一切の攻撃が効かず、やむなくドレイクは、嵐の中へと突入する事で戦闘を避け、離脱する事に成功したのだとか。

 

「ドレイクも追われていたのか?」

「ああ。何が狙いなんだか知らないけど、とにかくしつこい連中だったよ。撒けたのは、たまたま運が良かったってのもあっただろうね」

 

 そう言うと、ドレイクは腕を組んで嘆息する。

 

 彼女自身、海の上で相手に背を向けなければならなかったことは、屈辱だったのだろう。

 

 しかし、一切攻撃が効かない相手に挑むほど、フランシス・ドレイクは愚か者ではない。

 

 奇しくも戦った者同士、同じ相手に追われていた事になる。

 

「・・・・・・うん、決めたよッ」

 

 何かを思い立ったのか、いきなり立ち上がると、ドレイクは言い放つと、視線を座り込んでいる2人に向ける。

 

「エウリュアレ。それからえっと、アステリオス、だっけ? あんた達、あたしの船に乗せてやるよ!!」

「はぁッ!?」

「う?」

 

 素っ頓狂な声を上げるエウリュアレと、キョトンと首を傾げるアステリオス。

 

 この女海賊は、いきなり何を言い出すのか?

 

 一同が首を傾げる中、エウリュアレががなる。

 

「な、何でそうなるのよッ!?」

「だってあんた、追われてるんだろ? で、ここに逃げ込んだ、と。けど、あたしらはここを出たい訳で。けど、出る為には、アステリオスを倒すしかない。けど、事情を知った以上、それもできない訳だ」

 

 アステリオスを倒すか、この迷宮で自分たちが朽ち果てるか、矛盾とも言える二者択一。

 

 しかし、そこに存在する第3の選択肢。

 

 すなわち、アステリオスが迷宮を解除したのち、一緒にドレイクの船に乗る、と言う事だ。

 

 それなら、仮に敵が襲ってきても、一緒に戦い守ってやる事が出来る。

 

「あんた別に、狭いところにいないと死ぬ、とか、小動物的なキャラじゃないんだろ?」

「それは、まあ、そうだけど・・・・・・・・・・・・」

 

 ドレイクの指摘に、言い淀むエウリュアレ。

 

 女神の目はせわしなく泳いでいる。

 

 どうやら、反論の材料がなくなって来たようだ。

 

「だからさ、アステリオスがこの迷宮を解除してくれれば、2人一緒にあたしの船に乗せて、守ってやるって言ってるのさ」

 

 そう言うと、ドレイクはニヤリと笑う。

 

「あんた達、随分と面白そうだからね。一緒にいると、楽しい事になりそうだ。その点、そこの立香と一緒さ。そう言う物に、目が無いんだよね、あたし」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 黙り込むエウリュアレ。

 

 彼女の中では今、リスクとリターンが天秤に掛けられていた。

 

 この迷宮は鉄壁である。入った者を決して逃がさないクノッソスの迷宮に、迷宮の主であるアステリオスがいれば、余程の事が無い限り、エウリュアレが敵の追手に捕まる事は無いだろう。

 

 しかし、いつまでも立て籠もっている訳にも行かないのも事実である。

 

 それに、

 

 先程、勘違いから襲い掛かってしまった負い目も、

 

 まあ、ほんの少し、無い訳じゃない。

 

 一同の視線が、女神さまに集中する。

 

 全ては、エウリュアレの選択に掛かっていた。

 

「うぅ・・・・・・・・・・・・」

 

 視線を逸らすエウリュアレ。

 

 正直、かなり気まずい。

 

 そして、

 

「ああもうッ 判ったわよッ 行けば良いんでしょ、行けば!! 言っとくけど、乗せるんだったら、私専用の個室を用意しなさいッ 私、むさい衆目の船員に姿を晒す気は無いんだから!!」

 

 小さな胸でふんぞり返るエウリュアレ。

 

 助けてもらう分際でこれである。

 

 だが、言われたドレイクはと言えば、豪快に笑い飛ばして見せる。

 

「注文の多い女神さまだねッ よっしゃッ 話はまとまったッ ついといで!!」

 

 そう言うと、踵を返すドレイク。

 

 その背中を、一同は唖然として見つめる。

 

 果断即決と言うか、ゴーイングマイウェイと言うか、いかにも海賊らしく、細かい事は後回し。まずはやってみて、帳尻は後で合わせる。

 

 それがまさに海賊流、

 

 否、

 

 ドレイク流とでも言うべきやり方だった。

 

「・・・・・・ま、何にしてもよろしくな」

「可愛い子は大歓迎だよ」

 

 そう言って、藤丸兄妹もエウリュアレとアステリオスに笑いかける。

 

 対して、

 

「・・・・・・・・・・・・フンッ」

 

 そっぽを向いて鼻を鳴らすエウリュアレ。

 

 一見すると、不貞腐れているようにも見える。

 

 しかし、ほんのり頬を赤くしている辺り、どうやら照れ隠しが多分に交じっているらしかった。

 

 ごまかすようにため息を吐くと、女神は傍らに立つアステリオスに向き直る。

 

「アステリオス。私を肩の乗せていきなさい」

「うん、わかった」

 

 どうやら、歩きたくないらしいエウリュアレ。

 

 無暗に高飛車な言い方だが、アステリオスは素直に従うと、エウリュアレを持ち上げて肩へと座らせる。

 

「ふわッ」

 

 思わず、声を上げるエウリュアレ。

 

 思った以上に視線が高くなり、驚いているのだ。

 

あの子(メドゥーサ)より高いわね・・・・・・ッて!?」

 

 感心した途端、

 

 アステリオスが立ち上がり、慌てた声を上げる。

 

「ちょ、ちょっと屈んで歩きなさい!! 私の頭が天井に擦れるでしょうが!!」

「う、ごめん」

 

 叱られて、屈んで歩くアステリオス。

 

 何と言うか、

 

「一気に、和んだね」

「ああ」

 

 微妙な微笑みを交わす藤丸兄妹。

 

 先程までの殺伐とした雰囲気はどこへやら。

 

 見ていてほっこりする光景に、特殊班一同も和む想いになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風を受けて、海原を走る。

 

 張られた帆は目いっぱいに広げられ、船を前へと進める。

 

 ドレイク指揮の下、外洋へと出た「黄金の鹿号(ゴールデン・ハインド)」は一路、海の上をひた走っていた。

 

 既にドレイクの指示の下、残っていたボンベ達が出港準備を進めていた為、黄金の鹿号(ゴールデン・ハインド)は、速やかに出港する事が出来た。

 

 流石に、ドレイクが連れて来たアステリオスの姿を見た瞬間、ボンベ達に動揺が走ったが、それも一時の事だった。

 

 すぐに打ち解けて、今ではすっかり、アステリオスも船の一員となっている。

 

 アステリオスは見た目に似合わず純粋で素直な性格をしている。その為、船員たちもあっさりと受け入れてしまったのだ。

 

 細かいところにこだわらない辺りは、流石ドレイクの部下達である。

 

 しかも、通常なら3~4人でやる作業も、アステリオスなら1人で簡単にやってしまう。

 

 彼が船内で人気者になるのは、自然な流れであった。

 

 因みに言うまでもない事だが、

 

 エウリュアレは乗船早々、あてがわれた部屋に引きこもってしまった。

 

「成程、聖杯って奴を探して、回収するのが、あんたらの目的な訳だ」

 

 ジョッキに注がれた麦酒を飲み干しながら、立香達の説明を聞いたドレイクは、納得したように頷く。

 

 この場にいるのはドレイクと、それに立香、凛果、マシュの4人だ。

 

 エウリュアレは上記の通り。響とアステリオスは船に興味があるのか、ボンベ達に着いて行って色々と教えてもらっている。美遊とクロエは、どうやら甲板で海を眺めながら、色々と話している様子だった。

 

 聖杯、特異点、円環、人理修復。

 

 立香達は可能な限りの情報を、ドレイクに説明していた。

 

 こうして、行動するための「足」が手に入った以上、彼女達に全面的に協力してもらう為にも、全て包み隠さず話す必要があると、立香が判断したのだ。

 

「世界を救うために、たった一つの財宝を探す、か」

 

 呟くように言いながら、ドレイクは麦酒を一気に飲み干した。

 

「思った通りだ。やっぱ、あんた達は面白いね」

「そ、そうかな?」

 

 興味を示すドレイクに対し、立香は苦笑する。

 

 正直、「世界を救う」などと大げさな事を口走れば、頭がおかしいと思われても仕方が無いだろう。

 

 しかし、それをあっさり受け入れるあたり、ドレイクも大げさと言うか大雑把と言うか。

 

 とにかく、懐が広いのは確かだった。

 

 あるいはそうでもなければ、世界一周などと言う偉業は成し遂げられなかった事だろう。

 

「けどさ、その聖杯とやらを見つけるのは判ったけど、この広い海の中で探すのは簡単な事じゃないだろ。おまけに今は、この異常事態だ。地道に探していたら、何百年かかるか分かった物じゃないよ」

《その点は大丈夫。聖杯には特殊な魔力反応があるからね。聖杯の近くまで行けば、こちらで観測する事が出来るはずだよ》

 

 ドレイクの疑問に関して、通信機越しにダヴィンチが答える。

 

 もっとも、特異点の聖杯は特殊な物である為、誰かが所持している可能性が高い。そうなると、必然として聖杯の奪い合いが起こる事になる。

 

「はあ、成程、便利な奴等だね。何にしても、やみくもに探して回るよりはマシか」

 

 そう言って、麦酒を煽るドレイク。

 

 と、

 

「あの、ドレイク、ちょっとひとつ、気になっている事があるんだけど、質問良いかな?」

「うん、何だい?」

 

 怪訝そうに挙手した凛果に、振り返るドレイク。

 

 凛果は、ドレイクの手元を指差して尋ねる。

 

「さっきから、お酒飲んでいるのは判るんだけどさ、何か、飲んでる割に、全然減ってないように見えるんだけど・・・・・・・・・・・・」

「そう言えば、ボトルも無いよな?」

 

 凛果の疑問に、立香も今頃気付いたように見回して言う。

 

 ドレイクは話している最中に、麦酒を呑んでいるのだが、良い飲みっぷりのわりに、一向に酒を酒瓶から器に注ぐ様子が無い。それでいて、器が空になる様子もないのだ。

 

 加えて酒を飲むなら、必ず傍らにあるはずのボトルも存在しない。

 

 いったいドレイクは、どこから酒を補充しているのか?

 

 立香達が首を傾げる中、ドレイクが笑って言った。

 

「ああ、気付いたかい。正体は、これだよ」

 

 ドレイクは手にしたジョッキを翳して見せた。

 

 女船長の手元に、視線を集中させる一同。

 

 対して、ドレイクはどや顔で言い放つ。

 

「こいつは前の冒険の時に拾ったんだけどね。よく分かんないんだけど、注がなくても酒がどんどん湧いてくるのさ。おかげで酒を注ぎ足す手間が省けるってもんだ」

 

 そう言って笑い飛ばすドレイク。

 

 次の瞬間、

 

《「「「って、それが聖杯だァァァァァァァァァァァァ!!」」」》

「お、おお?」

 

 その場にいる全員からツッコまれ、思わず麦酒を零しそうになるドレイクだった。

 

 

 

 

 

~それから暫く~

 

 

 

 

 

「ど、どうだ、ダヴィンチちゃん?」

《ふーむ。確かに、解析では聖杯に間違いないね》

 

 通信機から、ダヴィンチの声が聞こえてくる。

 

 心なしか、いつもは余裕たっぷりな彼女も、緊張を隠せない様子だ。

 

 通信機越しに緊張が伝わってくる。

 

 まさか、こんなところで聖杯がひょっこり手に入るとは、思ってもみなかったのだ。

 

「って事は、これで特異点は消滅って事で良いのかな?」

「いえ、残念ながら、そうではないかと思われます」

 

 呆気に取られた感じで尋ねる凛果の言葉を、マシュが嘆息交じりに否定する。

 

 その視線は、船橋の窓から外に向けられていた。

 

 広い海原の風景は消える事無く、空には変わらず円環が浮かんでいる。

 

 特異点が修正される様子は、微塵も無かった。

 

「要するにこれは、特異点とは関係ない。元々この世界にあった聖杯を、ドレイクが拾ったって事か?」

《まあ、そうなるねえ》

 

 苦笑するダヴィンチ。

 

 成程、ありえない話ではないとはいえ、とんだ偶然もあった物である。

 

「何だ、結局違ったのかい?」

「ああ。これは俺達が探している物じゃなかったよ」

 

 そう言うと、立香は聖杯をドレイクへ差し出す。

 

 今にして思えば、彼女がサーヴァントとも互角に戦えたのは、この聖杯を持っていたからかもしれない。

 

 ならば、これは返しておいた方が良いだろう。

 

「そうかい、なら、仕方がないね」

 

 聖杯を受け取り、懐へと戻すドレイク。

 

 少し勿体ない気もするが、これが目的の聖杯ではない以上、受け取る訳にも行かなかった。

 

「まあ、そんじゃ早いとこ、本物の方も探さないとね」

 

 ドレイクがそう言った時だった。

 

 突如、

 

 風を切る不気味な飛翔音と共に、衝撃が「黄金の鹿号(ゴールデン・ハインド)」を襲った。

 

 

 

 

 

第5話「旅は道連れ」      終わり

 

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