「ヨシツネ、メツ! あんたたちいったいどうして……!」
「簡単な事よお、こいつが世界樹にむかう術を持ち合わせているからなあ」
「世界樹にむかう術……だと?」
ヴァンダムさんの言葉を聞いて、俺も漸く会話について行ける。
「……ホムラ、お前力を敢えて『封印』しているな? だからサーペントを使うことが出来ない。違うか?」
メツの言葉に、ホムラは答えない。
ホムラはただ俯いているばかりだった。
「ホムラっ!!」
俯いているホムラは、俺の言葉を聞いて我を取り戻した。
「……俺たちがついているだろ、今はっ!! だから、戦うんだっ!!」
「そうだ、レックス!!」
ヴァンダムさんが攻撃メツに加える。
しかしメツは全然効いていない様子だ。
「……効いてない。効いてないねえっ!!」
メツのブレイドが、ヴァンダムさんに攻撃を加える。避けようとするが、もろにその攻撃を受けてしまった。
「ヴァンダムさんっ!!」
「大丈夫だ、レックス! 第二陣を張れえっ」
「そんな簡単にさせてたまるものですかっ!」
ヨシツネが剣を振り放つ。
すると、劇場を薄い膜が覆う。
「なんだ……力が出ないっ……!」
スザクはそう言うと、その場に崩れ落ちる。
それはスザクだけではなく、ビャッコやホムラも同じだった。
「ご主人。エーテルの流れが上手く操れませんですも」
そして、ハナも同じ症状に陥っていた。
「これは、いったい……!」
「簡単なことですよ。……ブレイドは、エーテルの流れを使っている。その流れを止めてしまえばいい。そうすれば攻撃をすることなど、出来るはずがない! ブレイドが持っているエーテルは、生存本能のために外部に漏れ出すことはありませんからねえっ!」
ヨシツネはどうも説明口調になるようだ。
しかし、そんなことを言っている場合ではない。このままでは俺たち全員がやられてしまう――。
「さあ、お終いにしましょう!」
と思った、そのとき。
「これでチェックメイト……と思ったかもしれへんけれどなあ」
雷の一撃がヨシツネに襲いかかる!
その一撃はジーク――ひいてはサイカから放たれたものだった。
「……何故、何故ブレイドから力を得ることの出来ないただのドライバーが……!」
「そりゃあ、ただのドライバーなら出来へんやろうなあ」
ジークは剣を肩に携え、うんうんと頷く。
「けれど、もし、ワイの身体の中にコアクリスタルが埋め込まれているとしたら?」
「!」
ヨシツネはのけぞる。
「あなた……ブレイドイーターですか!」
ヨシツネの言葉に、ジークは笑みを浮かべて、やがてゆっくりと頷いた。