ゼノブレイド2の小説的な何か   作:natsuki

25 / 44
第四章 法王庁、アーケディア
第二十五話 戦の意味①


「天の聖杯は、三つ存在する。それは君も話を聞いている限りでは、はっきりしていると思う。そして、天の聖杯はそれぞれ役目があった」

「破壊、再生、安寧……だっけか? それぐらいは聞いていたけれど」

 

 フォンス・マイム城、大会議室。

 俺達とアルヴィース、そして彼のブレイドであるKos-Mos:Reは向かい合う形で座っていた。

 

「……アルヴィース、とか言うたか。お前、聞いたことない名前やとは思っていたんやけれど……、天の聖杯ということはブレイド……ってことになるんか?」

 

 ジークの言葉に、アルヴィースは微笑む。

 

「そんなことはないよ。はっきり言ってしまって、天の聖杯はどんな形にも捕らわれない。この世界の仕組みは、天の聖杯が出来てから、この世界という形が生まれたのだから。……それを言ってしまえば、君たちの仲間である、ええと、誰だったかな」

「ニアだよ」

 

 ちょうどニアとビャッコが部屋に入ってきたタイミングだった。

 ニアの言葉に、アルヴィースは頷く。

 

「うん。そうだったね。……その様子だと、ヴァンダムの手当は済んだのかな?」

「治癒の力を持ったあたしを舐めるんじゃないよ」

「ニア……お前、ブレイドだったんだな」

「正確にゃあ、マンイーターだね。ブレイドイーターである亀ちゃんと違うのは、『食った』主格の問題だよ。亀ちゃんはサイカのコアクリスタルの一部を移植したから、ブレイドイーター。あたしは、ブレイドだったあたしが人間の細胞を移植されたから……」

「マンイーター、ってことか……」

「それにしても、良く力を出してくれたモノだね。有難いことだよ。君がいなければ、ヴァンダムは死んでいたことだろう」

「ヴァンダムさん、レックスに言ったろ? お前の戦を戦え、って」

「あ、ああ」

「それを聞いて、あたしは思ったんだ。このままじゃあ不味いって。このままじゃあ、力の使い方を誤っているって」

「ニア……」

「お嬢様……」

「なんだよなんだよ、ビャッコも悲しむことなんかないんだぞー。あれはあたしがやりたくてやったことなんだから、さ!」

「話を戻そうか」

 

 話は、再びアルヴィースに移る。

 アルヴィースの話を聞くために、ニアは寝転がるビャッコに腰掛けた。ってか、それソファー代わりにして良いものなのだろうか。まあ、ビャッコが嫌っていないなら良いのだけれど。

 

「天の聖杯は、ブレイドやドライバーという役割から乖離している。このKos-Mos:Reだって、かつては何処か別の次元からやってきたようだけれど……、何故だか僕の次元にやってきて、僕と出会った。もしメツと出逢っていたならば、また違った道を歩んでいたかもしれない」

「そうかもしれません。ですが、今、マスターはあなたです。違う世界で生きてきたとしても、この世界に居たとしても、任務を遂行することは、私の使命です」

 

 Kos-Mos:Reは言う。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。