ゼノブレイド2の小説的な何か   作:natsuki

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気づいたら 次回作が 出てしまう

3発売までに終わると良いな!!


第四十二話 テンペランティア②

「……レックスは怖くないのか?」

 

 テンペランティアを歩いていると、メレフからそんな問いかけがあった。

 

「どうしたんだよ、いきなり?」

「いや、怖気付くことがあっても何ら不思議ではあるまい? しかし君はこうやって――今もなお前に進んでいる。それが少しばかり気になってな」

「怖いと思っていたら、サルベージャーは務まらないよ」

 

 俺は直ぐに答える。

 

「でも……」

「でも?」

「やっぱり、怖いと思うときはあるよ。……俺はホムラに命を分け与えてもらったからさ」

「レックスさんは、お優しいんですね」

 

 ファン・レ・ノルンは微笑みながらそう言った。

 別に俺は変なことを言ったつもりではないのだけれど、もしかして何かおかしかった?

 

「……あんた、昔からそういう性格だったものね。そこだけは変わらないというか……」

 

 ヒカリは呟きながら、ファン・レ・ノルンを見ていた。

 

「さっきから思っていたけれど、あんた達って知り合いだったの?」

 

 ニアの言葉にヒカリは首を傾げた。

 

「うーん、多分そうだと思うのだけれど……」

「確信が持てないの?」

「あれはきっと、私が知っている頃のカスミじゃない」

「カスミ? ファン・レ・ノルンじゃないのか?」

「ブレイドは、再度同調すると記憶を失ってしまう――だから、もしかしたらあの子もそうなのかもしれない。しかし、だとしたら何故?」

「何故、ったって……。ブレイドがそうなっているんだから仕方ないだろ? 記憶を失わずに生き続けているブレイドって、聞いたことがないもんな」

「……ねえ、あなたずっと思っていたんだけれど」

「あたしのことを言うのなら、それはご勘弁願いたいね!」

 

 ニアとヒカリの会話は、それなりに盛り上がっているようだった。

 しかし、何の話をしているのかは、少し距離が離れていて聞き取れなかったけれど。

 

「……でも、あんた達を見ていると楽しそうだな、って思うこともあるんだよ」

「楽しい? どうして?」

「なんかさ、良く分かんないけれど……。レックスと居ると楽しいんだよな。今までのことを忘れたくなるぐらいさ」

「ははーん……。ニア、もしかして」

「ち、違うって! そんなことを言いたかった訳じゃないよ!」

「お取り込み中失礼するよ」

 

 メレフの言葉で二人の会話は強制的に中断させられる。

 ヒカリはメレフを睨み付けるように見つめて、

 

「何?」

「何、というのは少々困るな。我々がここにやって来た理由を忘れたとは言わせないよ」

 

 そう。

 俺達は今、テンペランティアの大地を眺めることが出来る高台まで辿り着いていた。

 そして、その遙か向こうには――巨神獣兵器が蠢いている。

 

「あいつを……止めるんだよな?」

「そうだ」

 

 俺の質問にメレフは即答する。

 

「止めなければ、スペルビアとインヴィディアの戦闘は避けられないだろうな」

「だったら、やるしかないだろ」

 

 俺は、足を伸ばしたり背伸びしたり、準備体操をする。

 運動の前の準備は大切だからな。

 

「……何をするつもりだ、レックス?」

「決まっているだろ。……飛び込むんだよ、ここから。それしかあれを止める道筋はない」

 

 俺の言葉に、誰も反応しなかった。

 まあ、いきなりそんなことを言ったところで直ぐ賛同してくれる人は居やしないかもしれない。

 沈黙を破ったのは、メレフの失笑だった。

 

「……くっ、ははっ。面白いな、レックス。君と居ると飽きないよ」

「メレフ様? まさか今の話、本気で考えていたのですか?」

「カグツチ、たまには馬鹿らしいアイディアに全力で乗っかるのも一興だろう? それに……、今はとやかく考えている暇もないしな」

 

 タイムリミットは、迫っている。

 

「さあ、どうする? 何か他にアイディアがあるなら教えてくれ」

「……分かったよ。乗っかろうじゃないか、そのアイディアに」

「お嬢様!」

「ニアが乗るなら私も乗るわ。別にそれ以外に良い方法が思いつかなかった訳じゃないから」

「ファンさんは?」

「私もそれで構わないと思います。……少しは力になれると思いますから」

 

 ようし、それなら決まりだ。

 ちょうど巨神獣兵器も高台の下に到達していた。行くなら……今しかない!

 そうして俺達は――高台から一気に飛び込んだ。

 

 

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