グレイトジェネレーション ゼロフォウルの野望   作:匠 良心

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新たなる話の序章です。


序章 消えてしまった魔女達

それはなんの前触れもなく、人類の前に現れた。

 

 

我々はそれをネウロイと名付けた。

 

ネウロイはどこから何のために来たのか誰にもわからなかったが、彼らの攻撃によって、人々が国を追われていったことは確かだった。

 

 

だが人類は対ネウロイ用の新兵器ストライカーユニットを開発した。

 

 

そしてそれを装備し、戦うための強大な力を持つ魔女、ウィッチが世界各国から集められた。

 

 

 

1944年 第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズはヨーロッパ、ガリアのネウロイの巣を破壊することに成功した。

 

 

そして1945年 現在 ヴェネツィアでネウロイの巣が出現し、一度に解散となった第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズが再結成された。

 

 

 

そして今、ヴェネツィア上空のネウロイの巣を討伐するため戦艦大和によって巨大なネウロイのコアが扶桑のウィッチ、宮藤芳佳が烈風丸を構えてコアを討とうと飛ぶ

 

 

 

美緒「やめろ宮藤!烈風丸はお前の魔法力を吸い尽くすぞ!」

 

 

 

芳佳「構いません!それでみんなを守れるのなら・・・・願いがかなうなら・・・・」

 

 

 

烈風丸は坂本美緒によって完成した扶桑刀、それを使えば巨大なネウロイさえも一刀両断で粉砕できるが・・・・それは諸刃の剣であり、烈風丸を使用することで体の魔法力を大量に消費しウィッチとしての寿命を削る恐ろしい武器なのだ。

 

 

宮藤芳佳はそれを覚悟してネウロイのコアまで近づいた。

 

 

 

芳佳「お願い烈風丸私の魔法力を全部あげる・・・・その代わりネウロイを倒して!私に真烈風斬を射たせて!」

 

 

 

烈風丸に願いをこめた芳佳はそれを上空に構えコアに向かって突撃した。

 

 

 

 

芳佳「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

 

美緒「宮藤・・・・」

 

 

 

芳佳「真烈風斬!!」

 

 

 

ドオオオオォォォォォォォーーーーーーン!!!

 

 

 

 

 

芳佳の真烈風斬がネウロイのコアに激突し、コアがガラスのように破壊された。

 

 

 

 

 

サーニャ「ネウロイの反応・・・・完全に消滅しました」

 

 

 

ミーナ「二人は・・・・」

 

 

 

 

リーネ「あ!あそこ!」

 

 

 

ブリタニアのウィッチ、リネット ・ビショップが指差す先を見るとそこには坂本美緒がネウロイのコアから解放されて落ちて行く。

 

 

 

 

 

ペリーヌ「少佐ーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

ガリアのウィッチ、ペリーヌ・クロステルマンは受け止めようと美緒の方まで飛び、受け止めた。

 

 

 

 

ペリーヌ「少佐・・・・少佐!しっかりしてください」

 

 

 

美緒「ペリーヌ・・・・」

 

 

ペリーヌ「少佐ーー!!」

 

 

 

目覚めた坂本美緒を見てペリーヌは涙を流しながら抱きついた。

 

 

 

ミーナ「宮藤さんは?」

 

 

リーネ「芳佳ちゃん?」

 

 

 

ウィッチ達が美緒の方に集まると肝心の宮藤芳佳がどこにもいないのだ。

 

 

シャーリー「宮藤どこにいるんだ?」

 

ルッキーニ「芳佳~どこ~?」

 

 

エイラ「宮藤!どこにいったんダ?」

 

 

 

サーニャ「芳佳ちゃん・・・・」

 

 

 

エーリカ「宮藤~おーーーい!」

 

 

 

バルクホルン「宮藤・・・・お前達!宮藤を探せ!」

 

 

 

カールスラントのウィッチ、ゲルトルート・バルクホルンはウィッチ達に宮藤芳佳の捜索を開始した。

 

 

 

 

リーネ「そんな・・・・芳佳ちゃん・・・・芳佳ちゃん・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーネ「芳佳ちゃーーーーーーーーーーーん!!」

 

 

 

高台に広がるヴェネツィアの上空にリーネの悲痛なる声が響いた。

 

 

 

 

そしてウィッチ達が宮藤芳佳を捜索する前に魔法力を吸い尽くす烈風丸は・・・・謎の空間の穴に入っていったことは誰も知らない・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして話が変わって、ここはオラーシャのペテルブルグこの極寒の地でもネウロイは出現し、このオラーシャ全土を埋め尽くすほどの巨大な巣がある。

 

 

 

そしてこの地で活躍するウィッチ達がいる。

 

 

 

それは第502統合戦闘航空団 ブレイブウィッチーズである。

 

 

 

そして彼女達は1944年のグレゴーリと名称されたネウロイの巣を討伐し、

 

 

 

そして彼女達は今、ペテルブルグへと向かう超大型ネウロイの撃墜に勤しむ。

 

 

 

ラル「目標!超大型ネウロイの破壊、ありったけの弾を奴にぶちこんでやれ!」

 

 

 

「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」

 

 

 

その時、超大型ネウロイを守るため小型ネウロイと中型ネウロイが出現し、ウィッチ達に襲いかかってきた。

 

 

 

ロスマン「私と隊長とクルピンスキーは中型ネウロイの破壊、サーシャさんと下原さんとジョゼさんは小型ネウロイの破壊、そして雁淵さんと管野さんとニパさんは大型ネウロイの破壊をお願いするわ」

 

 

 

 

直枝「よっしゃ!」

 

 

ニパ「管野!ひかり!頑張ろう!」

 

 

ひかり「はい!お願いします!ニパさん!管野さん」

 

 

サーシャ「下原さん!ジョゼさん!三人がネウロイの方まで行かせるための道を作るわよ!」

 

定子「はい!」

 

 

ジョゼ「わかりました」

 

 

 

 

クルピンスキー「先生と一緒に戦えるなんて光栄だね」

 

 

 

ラル「私じゃ不満か?クルピンスキー」

 

 

 

クルピンスキー「とんでもない!」

 

 

ロスマン「せいぜい私達の期待を裏切らないようにね」

 

 

クルピンスキー「了解!」

 

 

 

 

各自三チームに分かれ、最初に現れた小型ネウロイが出現し、サーシャ、定子、ジョゼが前に出た。

 

 

サーシャ「下原さん!ジョゼさん!行くわよ!」

 

 

 

「「はい!」」

 

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!

 

 

 

サーシャとジョゼのDP28軽機関銃、そして定子の九九式二号二型改が小型ネウロイを打ち落として行く。

 

 

 

そして突破口が見えたひかり達は一気に小型ネウロイの群れから突き抜け、今度は中型ネウロイが出現し、ラル、ロスマン、クルピンスキーが前に出た。

 

 

 

ラル「ここは私たちが引き受けた・・・・」

 

 

 

クルピンスキー「ここは僕たちがなんとかするからひかりちゃんはあのデカイのを頼んだよ」

 

 

ロスマン「管野さん!あの超大型ネウロイを倒せるのはあなたよくれぐれも無理はしないでね」

 

 

 

 

管野「任せとけ!」

 

 

ニパ「隊長・・・・クルピンスキーさん」

 

 

ひかり「ロスマン先生・・・・」

 

 

 

 

ラル「行け!」

 

 

 

「「「はいっ!」」」

 

 

 

ひかり達三人は超大型ネウロイのほうへと向い、ラル、ロスマン、クルピンスキーは中型ネウロイと対峙した。

 

 

 

 

ラル「ここからが正念場だ気を引き締めろよ!」

 

 

 

「「了解!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして小型ネウロイと中型ネウロイの相手をしているラル、ロスマン、クルピンスキー、サーシャ、定子、ジョゼ、そして一気に超大型ネウロイの方まで突っ走る。

 

 

 

 

 

超大型ネウロイは三人に反応したのか無数のビームを発射してきた。

 

 

だがグレゴーリを倒した歴戦の魔女はそう簡単に引けはしないウィッチ特有のシールドを発動し、一気に機関銃で乱射した。

 

 

 

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!

 

 

 

 

直枝とひかりの九九式二号二型改とニパのMG42の攻撃でネウロイの装甲を削って行く。

 

 

 

ひかり「今だ!」

 

 

 

ひかりはネウロイのビームの出ない部分を触った。ひかりの固有魔法は接触魔眼、ネウロイの一部分に触れることでそのネウロイの弱点であるコアがどこにあるのかがわかる。

 

 

 

ひかり「管野さん!コアはネウロイの頭の先にあります!」

 

 

 

直枝「よっしゃ!」

 

 

ニパ「それじゃ一気に行くよ!」

 

 

 

三人は超大型ネウロイの頭にたどり着き、機関銃で乱射した。そしてそのネウロイのコアが・・・・

 

 

 

 

ひかり「ありました!」

 

 

 

直枝「ここからは俺がブッ飛ばすっ!!」

 

 

 

直枝は右腕をシールドで圧縮させ、コアに向かって拳を突き出す。

 

 

直枝の固有魔法、圧縮式超硬度防御魔法陣

 

 

 

 

直枝「うおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

超大型ネウロイはなんとかビームで退けようとするがシールドを圧縮した直枝はもう止まらない!

 

 

 

直枝「剣!一閃!」

 

 

 

パキィィィン!!

 

 

 

直枝がネウロイのコアがくだいた瞬間、ネウロイは白く包み込みそのままガラスのように砕けちった。

 

 

彼女達が勝ったのだ。

 

 

 

 

 

「「「勝ったーー!!」」」

 

 

 

三人は超大型ネウロイを倒したことで勝利を確信し、小型と中型ネウロイを倒したラル達も一安心だ。

 

 

 

 

定子「隊長、ネウロイの反応完全に消滅しました。」

 

 

 

ラル「ああ、皆ご苦労だったな」

 

 

サーシャ「特に帰りが不安ですけど・・・・」

 

 

ジョゼ「定ちゃん・・・・お腹すいた」

 

 

定子「ええ、ジョゼ帰ったら作ってあげるわ」

 

 

 

クルピンスキー「終わったね、先生帰ったら一緒にブドウジュースでも」

 

 

 

ロスマン「遠慮しておくわ・・・・」

 

 

 

ブレイブウィッチーズ一同は超大型ネウロイの討伐を完了し、基地に戻ろうとしたその時、

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

 

ラル「なんだ!」

 

 

サーシャ「まさか・・・・ネウロイ?」

 

 

 

定子「いえネウロイの反応は確かに消滅したはずです」

 

 

 

ロスマン「じゃあこれはなんなの!?」

 

 

 

サーシャ「ひかりさん!管野さん!ニパさん!今すぐ戻ってきて」

 

 

 

 

 

 

 

 

直枝「うわっなんだよこれは!」

 

 

 

ひかり「もしかしてまだネウロイが・・・・」

 

 

 

直枝「バカ野郎!ネウロイは俺がぶっ倒したはずだぞ!」

 

 

 

ニパ「ねえ・・・・あれ何?」

 

 

 

「「え?」」

 

 

ニパが指差した方向を見るとそこには空間から巨大な穴が出現し、その穴に、引きずり込もうと三人を吸い上げていく。

 

 

 

ニパ「うわわわわわわ!!?」

 

 

 

管野「ニパ!」ガシッ

 

 

ひかり「管野さん!ニパさん!」ガシッ!

 

 

 

三人は吸い込まれまいと一生懸命に手と手を握りしめて踏ん張っていった。

 

 

 

だがその穴の引力が強すぎたのか三人は限界を越えて手を

 

 

 

 

「「「あ?」」」

 

 

 

離してしまった。

 

 

 

「「「うわああああああああああああああ!!」」」

 

 

 

 

ラル「雁淵!管野!ニパ!」

 

 

サーシャ「ニパさん!」

 

 

定子「雁淵さん!」

 

 

ジョゼ「管野さん!」

 

 

ロスマン「ひかりさん!」

 

 

クルピンスキー「管野ちゃん!」

 

 

 

6人の悲痛なる声も虚しく三人のウィッチは巨大な穴に吸い込まれたと同時にその穴は徐々に消えていった。

 

 

 

 

 

サーシャ「そんな・・・・・・・・」

 

 

 

ジョゼ「・・・・そんな・・・・うう・・・・」

 

 

 

定子「ジョゼ・・・・」

 

 

 

クルピンスキー「管野ちゃん・・・・ニパくん・・・・ひかりちゃん」

 

 

ロスマン「隊長・・・・」

 

 

ラル「・・・・・・・・」

 

 

 

 

こうしてブレイブウィッチーズは超大型ネウロイを撃破に成功したが三人のウィッチは行方不明と申請された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある世界

 

 

 

 

?「さてと・・・・行くか」

 

 

 

 

その世界には彼しかいなかった。そしてその夜明け、彼は最後の半年、最後のフィギュアを手にいれるため、最後の修行へ・・・・

 

 

 

NEXT STAGE→




ここからは勇光編第二部がスタートします。

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