仮面ライダーストロンガーとレッドバーニング、互いの必殺技によって激突し大爆発を起こした。
実況『えー皆様ご安心をこのスタジアムは強力なシールドによって守られているのでごあん………んご』
大爆発の衝撃のせいか実況者と解説者ならび観客の大半が気絶していた。
観客席で見守っていたひかりと直江は
ひかり「勇光さん!?」
直江「勇光!?」
総弩「………」
暴「…………」
互いのパワーの激突によって二人は吹っ飛ばされ変身が解除されていた。
その時、
パチパチパチパチ…
グラース「さすがは勇者ですね……」
ひかり「あの人は!?」
直江「サングラース!」
突然試合会場からグラースが現れて拍手した。
グラース「観客席にいるみなさん!いかがだったでしょう?この太陽武闘会で行われた2人の死闘…」
ざわざわ ざわざわ ざわざわ
グラース「感じたはずです!!紀元前から始まったシュロムを始めとした超人達の戦いその頂点を競い合うものたちの戦いぶりを!!」
直江「何言ってんだ?あいつ?」
グラース「私は感動した!!この決勝大会で一番に心を惹かれた!!だがこの大会で最強は誰なのか?」
ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ
グラース「それは…………」
「この俺だっ!」
グラースは笑顔で2人を賞賛したその時、ついに本性を現した。
グラース「もう余興はここまでだ!俺はこのクリスタルで世界を我が物とするっ!!」
グラースの懐からプリズムクリスタルを取り出して天に掲げた。
その時、クリスタルが禍々しい黒い光を放ち、観客達の中から何やら魂のようなものが出てきた。
グラース「全てのシュロムよ!俺の中に入れええええ!!」
『うわあああああああああああ!!』
観客席にいる人間はみなシュロムを奪われ力が抜けていく光景があらわになった。
それも観客席だけではなかった。
ディラン ジュラシック「がああああああ!!」
ウィン キャット「うあああああああ!?」
カメレオン植田「うおおおおおおおお!?」
ジャッキーホエール「ぎゃああああああ!?」
ストーン ジョニー「ああああああ!!」
マシンモーガン「ぐおおおおおおお!?」
吉田「ぎゃああああああ!?」
ボクサー ダイナマイト甲「がああああああ!!」
御宅田兄弟『ああああああ!?助けてえええ~~』
控え室にいた出場者達もシュロムを奪われていく姿があった。
グラース「素晴らしい!!全てのシュロムが俺の中に入っていく!……俺こそが最強!俺こそが!」
「 神なのだ!!」
「はーーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!」
直江「あの野郎……狂ってやがる」
直江はグラースの目的を聞いて歯ぎしりをし観客席から飛び降りようとした結果!
バッ! バッ!
ひかり「え?」
直江「は?」
突然観客席の入口から二つの影が飛びてて来た。
次の瞬間!
グラース「ん?」
「うおりゃあああっ!!」
「おうらああっ!!」
ドゴッ!!
グラース「ぶっ!?」
2人の攻撃がグラースの腹と頬に拳を炸裂した。
ひかり「え?なんで?」
ひかりはグラースを殴った人物がひかりにとって思ってもみなかった人物であった。
総弩「雁淵、無事か?」
レッドB「全くここまでやるのに苦労したぜ」
それは決勝戦で戦った勇光総弩とレッドバーニングこと火円暴が立っていた。
直江「勇光!?」
ひかり「どうして勇光さんが?勇光さんはさっき…」
ひかりは総弩と暴が倒れている所を見るとそれはだんだんと消えていく姿があった。
ひかり「え?なんで?」
総弩「ああ、あれはこいつのせい」
「うぅ…」
総弩が抱えているのはスキンヘッドの男であった。
ひかり「この人って?」
総弩「どうやらこいつは雁淵達をつけていた用だったからな。俺は一足先にこいつをぶっ飛ばしているところ、こいつと出くわして事情を説明するとこいつも賛同に協力した。」
暴「最初は信じられなかったけどな。」
総弩「そしてこいつがコピーの力をもったやつでな、その力を利用して俺と暴のコピーを作らせ決勝戦で戦わせた。おかげで大会の目的とこの主催者気取りの目的がわかってまさに一石二鳥て奴だな」
総弩と暴は決勝戦前にスキンヘッドの男がなにやら怪しげに話している所を目撃し後をつけるとそこにはひかりと直江が主催者の部屋の前で立ち止まっていた。
それに察知した総弩はひかりたちを襲う前に男を捕まえ羽交い締めにした。
そこに出くわした暴に見つかり、男は脱してシュロムを発動!
男の能力は相手のコピーを作るシュロムで同じ強さの人間を作ることも可能なのだ。
男が総弩をコピーする直前にぶっ飛ばし、総弩はひらめいて、この男の力を利用して2人のコピーを作らせた。
ひかりたちとは違う観客席の入口前で待ち伏せしていたので無駄な体力を使わずにすんだ。
総弩「ってことだ!」
直江「なんだよそれ!!ひやひやさすんじゃねーよ!!」
総弩「ごめんごめん」
総弩にブチ切れる直江にひかりはおさえているところ、グラースはゆっくりと立ち上がる。
グラース「なるほど……そういうことか」
「「「「!」」」」
グラース「まさかこの俺にいっぽんとられるとはな……くくくく」
総弩「サン・グラース!お前がゼロフォウルと協力して力を奪うために大会を開いたとはな!」
直江「だがこれで見納めだぜ」
ひかり「そうです!観念するなら今のうちですよ!」
グラース「観念?くくく」
グラースはこんな状況になっても笑いを止めなかった。
グラース「観念するのはお前らのほうだ!」
パチンッ!
グラースは指を鳴らすと頭上から一直線に向かってきた。
ドオォォォォーーーーーン!!
ひかり「え?」
直江「こいつは?」
総弩「超神ビビューン!?」
それは超人ビビューンではあるが禍々しい姿である。
それはまるで鬼ような姿だった。
グラース「ふふふ!こいつがお前の言う超神ならば“超神戦鬼”とでもよんでもらおうか?」
総弩「超神戦鬼?」
総弩はワールドフォンから超神ビビューンのスピリットフィギュアを見るとだんだんと黒く濁っていくのがわかる。
暴「おい!勇光!いや総弩!」
総弩「ん?」
暴「俺もこの戦い参加させてもらうぜ!!」
総弩「火円……」
暴「暴でいいぜ!」
総弩「暴……わかった!」
総弩はワールドフォンを手に取り目の前の2人を睨みつける。
総弩「んじゃやるか!」
to be continued