グレイトジェネレーション ゼロフォウルの野望   作:匠 良心

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ヒーローは主人公の夢の中の存在、決してテレビの中の存在ではありません。


第1章 勇光編 1
1話 プリキュアがヒーローを殺す夢


ある夜、僕はとても・・・残酷な夢を見た。

 

 

 

 

 

 

 

最初はどこか殺風景な所にいたけどその時・・・

 

 

 

 

 

ドーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

 

 

 

 

 

何? 爆発!?何の?

 

 

 

 

「わーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

そこに現れたのは僕の夢の中にしか存在するヒーロー達、

 

 

 

ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダム、スーパー戦隊、それだけじゃない!ありとあらゆるヒーロー達が何かと戦っていた。

 

 

 

その“何か”とはまだわからなかった・・・

 

 

 

ウルトラマン達は互いに必殺光線で応戦したが通用せず、小さな光がウルトラマン達を圧倒してしまった。

 

 

 

仮面ライダーは得意の格闘で立ち向かったが巨大な光線、ピンク色の流星によって仮面ライダー達は成す術もなく倒れていった。

 

 

 

 

 

 

ガンダム達は自分達の持つ武器で戦ったが、その小さな光が足を引きちぎり、腕ももぎ取った。

 

 

 

 

スーパー戦隊はどんなに大人数で立ち向かおうとしたが明らかに彼らの方が圧倒的に押されていった。

 

 

 

他のヒーロー達もどんなに攻撃を仕掛けてもそいつらには一切通用せずみんな倒れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして全てのヒーローを倒され、礎として乗っかってる奴らを見たとき・・・僕は・・・自然にそいつらの名前が浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“プリキュア”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュア、僕はあまりそいつらのことは知らなかったけど大半は中学生位の娘達が結成された組織らしい・・・そしてプリキュアは僕の方を向いてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は・・・お前だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュンチュン

 

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

あいつら・・・僕の方を見て言ったあの言葉は・・・一体・・・

 

 

 

 

「心ちゃーん!ご飯出来てるわよー!早く食べないと遅刻するわよー!!」

 

 

 

「はーい!」

 

 

 

下の階で愛さんが朝ごはんを用意して待ってる・・・行かなきゃ!

 

 

 

 

 

 

「おはよう!心ちゃん」

 

 

「おはよう・・・愛さん」

 

 

 

この人は愛さんこと愛子・・・見た目は美人で金髪で家事が出来るお姉さんに見えるが本当は男でありニューハーフである。

 

 

 

「そういえば・・・愛さん」

 

 

「どうしたの?心ちゃん今日はどんな夢を見たのかお姉さん気になるわ~♪」

 

 

 

お姉さんって・・・あんた男だろ

 

 

 

「うん、今日は少し変な夢を見たんだ?」

 

 

「へぇ、どんなの」

 

 

 

「プリキュアって奴らがヒーローを殺していく夢」

 

 

「え・・・・・・」

 

 

 

「そして、そいつらは僕の方を見て“次はお前だ”って・・・」

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

突然、僕の言葉に愛さんは固まってしまった。

 

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

「えっ!・・・いやっごめんなさい・・・つい、考え事しちゃって」

 

 

 

「そういえば、僕の父さんと母さんはいつ帰ってくるの?」

 

 

 

僕は生まれたときから父さんと母さんの顔を知らない、愛さんがこの家の家政婦になる前から知らないからだ。

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

「ちょっと愛さん!」

 

 

 

「あら大変!?そろそろ学校の時間よ!早く行ってらっしゃい!」

 

 

 

「ちょちょちょっ!なんだよ・・・たくっ」

 

 

 

また聞けなかった・・・また帰ったら聞くか・・・

 

 

 

「行ってきまーす!」

 

 

 

「行ってらっしゃい」

 

 

 

「わんわん!」

 

 

 

「おっクロベも行ってきまーす!」

 

 

 

こいつはシベリアンハスキーのホンゴウ・・・僕の飼い犬である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・とうとう、この時が来たのね」

 

 

 

ピッピッピッピッピッピッピッ

 

 

 

プルルルル!プルルルル!プルルルル! ガチャ

 

 

 

「あっもしもし、私だけど・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほっほっほっほっ!」

 

 

僕は張り切って走りながら学校に向かった。

 

 

 

 

「しーん!お早う!!」

 

 

 

「うわっ!とっとっとっ・・・」

 

 

危ない 危ない 転ぶところだった。

 

 

 

「美憂、お早う!」

 

 

「もう、心ったら本当に慌てん坊なんだから」

 

 

 

「別に慌てん坊じゃないって」

 

 

彼女は上月 美憂、僕の幼馴染みで委員長いつも細かいことを注意するすこしめんどくさい奴なんだ。

 

 

 

「誰がめんどくさい奴よ!?」

 

 

「あっ聞こえてた?」

 

 

「まったく・・・」

 

 

 

「あっそれと美憂聞いてよ」

 

 

「何?」

 

 

 

「今回、夢で見たヒーローがとても凄いんだよ!両目が卯と戦車で科学の力で戦う仮面ライダービルド、これ!」

 

 

僕は前に見たヒーローの夢をスケッチして出来た絵を美憂に見せた。

 

 

 

「な・・・何これ?」

 

 

「見た目は仮面ライダーWに似てる部分があるけどベルトにボトルでそれを「はいはい、わかった、わかった、」えーこれからがいいところなのに」

 

 

 

「心のヒーロー説明はヒートアップすると長くなるから嫌なの・・・それよりもうすぐ学校よ」

 

 

 

「うん・・・」

 

 

 

僕はすこししょぼんとして美憂と一緒に学校の方まで走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いちばーん!」

 

 

「あー糞ー!」

 

 

美憂が一番に着いたよー悔しい

 

 

 

 

「美憂!ごめんちょっとトイレ・・・」

 

 

 

「もう、私は先に行ってるからねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美憂side

 

 

 

 

 

ガラララ

 

 

 

 

美憂「あっ!」

 

 

 

私は教室の方に入るとそこには心の机にはとてつもないほどの落書きが書いていました。

 

 

 

 

「ちょっと!これ何よ!」

 

 

 

「プッ」

 

 

 

 

「また、あんた達・・・」

 

 

 

私はこんな嫌がらせをする奴らを睨んだ。

 

 

 

豚のような男子は南方

 

 

サングラスをかけた男子は 東山

 

 

金髪で顔黒の女子は西田

 

 

髪が赤色に染めたリーダー的存在 北沢

 

 

 

みんなから恐れられてる不良4人組、東西南北と呼ばれる不良軍団です。

 

 

 

 

「ちょっとこれどういうことよ!」

 

 

「あ?なんのことだ」

 

 

 

北沢はなんのことかとしらばっくれていた。

 

 

 

「とぼけないで!心の机にこんな落書きをするのはあんた達しかいないじゃない!!」

 

 

 

「あのな美憂・・・」

 

 

 

北沢は私の方に近づいてきた。

 

 

 

「お前さあ、あのオタク野郎のどこがいいんだ?あんなテレビの存在じゃない幼稚なヒーローを書いてる奴のどこがいいんだよ?」

 

 

 

「少なくともあんた達みたいな態度の悪い奴よりましよ!」

 

 

 

ガシッ!

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

 

北沢が私の腕を掴み、私の顔まで近づいてきた。

 

 

 

「なあ、美憂あんなオタクより俺と付き合えよ。俺と一緒ならいいことできるぜ!あんな糞オタクよりな」

 

 

 

「絶対に嫌!!」パシッ!

 

 

 

私は心の悪口を言われてキレたことと北沢が私の体を触ったことに怒り、頬にビンタを炸裂させた。

 

 

 

 

「っ・・・・・・てめえ」

 

 

 

「っ!!」

 

 

 

北沢が私に殴りかかろうとしたその時・・・

 

 

 

 

ピシピシピシピシピシピシっ

 

 

 

 

「あ・・・・・・」

 

 

 

 

「え・・・・・・」

 

 

 

何?今ヒビが出るような音がしたけどそこには空間のようなものにヒビが入っていた。

 

 

 

 

みんなはざわざわとどよめきはじめた。その時!!

 

 

 

 

 

バキーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

 

 

 

「ギギギーーー!!!!」

 

 

 

「ギギギーーー!」

 

 

「ギギギーーー!!!」

 

 

「ギギギギギ!!!」

 

 

 

『きゃあああああああああ!!!』

 

 

 

『うわああああああ!!!!』

 

 

 

「お・・・おい・・・おいなんだよこれ!!?」

 

 

 

「知らないわよ!!」

 

 

 

 

 

空間の中から現れたのは桃色や黄色、青、緑、紫のヒラヒラの服を着て不気味な顔をした少女達が私たちに襲いかかってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー心太郎sideー

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオ

 

 

 

 

「ふースッキリ!」

 

 

 

今回はでかかったな。さてと教室に向かおうと男子トイレから出た時、

 

 

 

 

「あなたが勇光心太郎くん?」

 

 

「へ?」

 

 

声を掛けてきた人は、眼鏡をかけていて、髪は濃い桃色をした女性の人だった。

 

 

 

 

(誰だろ?この学校の先生じゃないよな)

 

 

一応、話しかけてみよう

 

 

 

「はい、僕が勇光 心太郎です」

 

 

 

「え!あなたが勇光くん?」

 

 

 

「はい・・・そうです」

 

 

 

「そっかーよかったー」

 

 

 

「・・・・・・?」

 

 

 

「あ!私?えっと私はほしぞっあ?」

 

 

 

「?」

 

 

 

「えーとえーと・・・あ!岬!星川岬よろしくね」

 

 

 

 

「それでその星川さんは僕に何のようなんですか?」

 

 

 

「そうだ!詳しいことは後で話すから、とにかく私についてきて」ガシッ

 

 

 

「へ?ちょっと」

 

 

 

星川さんは僕の腕をつかんで、全速力で走った。

 

 

 

「ちょっとちょっと!廊下は走っちゃいけないですよ」

 

 

 

「わかってるけど、時間がないの!奴らがくるわ!」

 

 

 

 

「奴ら?」

 

 

 

 

バリーーーーーーーーーーーン!!!

 

 

 

 

「ギギ!!!」

 

 

 

「ギギギギギギギ!!!」

 

 

 

 

後ろの窓から何かがガラスを割って何かが入ってきた。

 

 

 

 

(あれ?アイツ、夢に見た・・・プリキュアって奴に似てる・・・・・・)

 

 

 

 

「あそこに行くよ!」

 

 

 

「へ?」

 

 

僕たちが向かったのは学校の理科室の入り口、え?あそこに隠れるの?

 

 

 

 

パアアアアアアア!!

 

 

 

 

「うわああああああ!!」

 

 

 

突然、理科室の入り口の扉を開けたとき強い光が僕らを包み込んだ。

 

 

 

 

そして、この時、僕は全ての異世界を救う冒険に出ることはまだ知らない・・・

 

 

 

 


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