今年は正月間近の大晦日の半日、皆お正月に向けての準備は整っている。
その時、死に物狂いで走る一匹の大狸が勇者のいるアパートに向かっているのであった。
バタンッ!
ポンポー「おい!」
総弩「ん?」
ひかり「へ?」
ポンポー「星奈はいるか!?」
ひかり「誰ですか?・・・・狸?」
総弩「おー店長!どうしたんだ!今日は店休みだろ」
ひかり「お知り合いの人なんですか?」
総弩「そっ」
出てきたのは武器屋の狸屋を営む店長のポンポーである。
今日は大晦日で休みなので女房と子供達と一緒に初詣に行く予定だったがポンポーはある広告の紙を拾った時、血相を変えて総弩達の家に訪ねた。
ポンポー「総弩・・・・星奈は・・・・星奈はまだ来てないよな・・・・」
総弩「うん!来てないよ・・・・」
ポンポー「ほっ」
総弩「どうしたんだよ?店長、何をそんなに血相を変えてんだよ」
ポンポー「これだよ!」
総弩「これって・・・・」
2019年に始まる最新作プリキュア スタートゥインクルプリキュアの広告チラシであった。
総弩「へえー宇宙が舞台か・・・・」
ひかり「成層圏外で戦うんでしょうか?」
ポンポー「そこじゃねーよ!!」
総弩「じゃなんだよ?」
ポンポー「これだ!」
ポンポーは指差した所を見るとそこにあるのは主人公プリキュアの絵である。
総弩「キュアスターか・・・・」
ポンポー「違う!プリキュアになる前の名前だ!」
総弩「プリキュアになる前の名前・・・・えーと、名前は・・・・星奈・・・・ひかる・・・・・・・・ってえええええええーーーー!!!!??」
総弩は次の主人公の名前であるプリキュアになる前の名前が星奈ひかると知り、その性名が星奈であることに驚いてしまった。
総弩「おい・・・・これって・・・・」
ポンポー「ああ、来年のプリキュアの主人公の名前が星奈ひかる、これをあの星奈が知れればどうなるか・・・・」
ひかり「どうなるんですか?」
ポンポー「あいつは・・・・ガキの頃からプリキュアに弄ばれて笑顔を奪い去られ笑わなくなったらしい・・・・お陰で奴はプリキュアを憎むようになり、プリキュアのいる世界では奴はオーディウムとしてプリキュアに勝負を挑んだからな・・・・もしこれが星奈に知れれば・・・・」
星奈『私と同じ名前・・・・それに性名で・・・・』
星奈は広告のチラシを上に投げ捨てそれを・・・・
星奈『ふん!』シャッ!
シュレッダーのようにみじん切りにした。
星奈『プリキュア・・・・ぶっ殺す!!』
ポンポー「なんてことがあったら・・・・」
総弩「なったらなったらでいいんじゃねーの?どのみち倒すんだから・・・・」
ポンポー「お前ポジティブだな・・・・もしこれが星奈に知れれば・・・・」
星奈「私がどうかしたの?」
ポンポー「!?」
総弩「師匠!!」
ひかり「星奈さん!」
ポンポーの後ろから女性の声が聞こえ振り向くとそこにいたのはポンポーの元相棒であり、DWDの司令官である黒井星奈が立っていた。
ポンポー「あっ・・・・あ・・・・それは・・・・の」
星奈「どうしたの?今日は狸美と一緒に初詣に行く予定だったんでしょ?」
ポンポー「あのーこれは・・・・つまりだ・・・・」
ポンポーは総弩に助け船を出すように目を開け閉じしながら伝えた。
総弩「・・・・・・・・」(仕方ないか)
総弩は心の中でため息を吐き星奈に別の話でごまかそうとした。
総弩「あーそういえば・・・・師匠ってどうして来たんでしたっけ?」
星奈「へ?何ってお年玉だけど・・・・」
ひかり「お年玉ですか!?」
星奈はひかり、直枝、空、美羽、ひなの分のお年玉を見せて、最初にひかりにお年玉をあげた。
ひかりはお年玉の袋の中身を見るとそこには3万円分のお金が入れてあった。
ひかり「いいんですか?こんなにあるお金をもらって・・・・」
星奈「まあ、まだここで厄介になるだろうし、直枝さんの分にも同じ量で入ってるし、それは宿泊代ってところだから無駄遣いしないようにね・・・・」
ひかり「!!ありがとうございます!」
ひかりは星奈自身顔は笑ってないが星奈の優しさに嬉しさと感謝で星奈に頭を下げた。
星奈「いいのよ」
総弩(なあ、そろそろ出てったほうがいいんじゃね?)
ポンポー「そうだな・・・・そんじゃ俺はこの辺で」ヒラッ
星奈「あら、何かしらこれ?」
ポンポー「!!」
ポンポーの安心したように外に出ようとした瞬間、ポケットにしまっていた新プリキュアの主人公の名前が書いた紙が玄関の床に落ちてしまい、それを星奈が拾った。
星奈「・・・・・・・・」
ポンポー「あっ!ああ!せせせ星奈さん!これには深いわけがあって・・・・」
星奈「ポンポー・・・・」
ポンポー「は・・・・はい!」
読み終えたのか星奈はポンポーを見上げ、ポンポー自身は阿修羅の如く怒る星奈の姿を考えただけでぞわっとした。
だが・・・・
星奈「これがどうかしたの?」
ポンポー「へ?」
怒るどころかわかったかのようにキョトンとしている。
総弩「師匠、この広告の絵を見てなんともないんすか?」
星奈「なんともないって・・・・スタートゥインクルプリキュアのキュアスターでしょ?」
ポンポー「そのキュアスターの本名が星奈ひかるって・・・・」
星奈「それがどうかしたの?」
「「えええーーーー」」
ひかり「いや、星奈ひかるって人の名前が星奈って書かれていて」
総弩「怒っているんじゃないのかなーっと思って」
ポンポー「うんうん」
星奈「何言ってんの?星奈ひかるって名前だけて怒ると思ったの?バカじゃないの?」
ポンポー「へ?怒らないのか?」
星奈「怒るって星奈ってだけで怒るわけないでしょ!?例えるなら田中とか吉田っていう名前が沢山あるのと同じよ!」
総弩「ということは・・・・」
ポンポー「はあーーー」
あまりの安心感にポンポーと総弩は腰を抜かしてしまった。
星奈「?」
キュアスター事件は解決して総弩は新年の挨拶を向けて
総弩、愛子、ひかり、直枝、一歩、青木、木村、空、美羽、ひな、一夏、千冬「あけましておめでとう!今年もグレジェネ!宜しくお願いします!」
一同 礼
総弩「あけおめ!シクヨロ!」
次回予告
総弩「雁淵と管野ちゃんだけで次の世界に!?」
愛子「私がジゲンマジーンであの子達を連れていかせたの」
総弩「なんで?」
愛子「だって次の世界は総ちゃんにとって動きづらい世界なんだから・・・・」
総弩「え?」
ひかりと直枝が来た世界はなんと・・・・女子校だった。
しかも超有名なお嬢様学校 国立 ヴァルキリー女学園
ひかりと直枝に待ち受けるものとは・・・・
そして総弩は出会う、滝とラース、がんがんじいとサラ、そしてときめ
ケビン「変身!」
《カメンライダー♪ゲイツ!》
平成をぶっちぎれ!!