はぐたん「はぎゅ!はぎゅ!」
総弩「どうした?はぐ?」
はぐたんははじめての兜を見て兜のほうに寄り付こうとする。
ハリー「ちょっ!何してるんやはぐたん!?」
はぐたん「はぎゅーー!」
はぐたんの行動に総弩は察知した。
総弩「もしかしてはぐは兜の所に行きたいんじゃないか?」
「「え!?」」
ハリー「そうなんか?はぐたん」
はぐたん「はぐ♪」
虫太郎「いや!それはやめといたほうがいいんじゃないかな?あの恐そうな顔じゃ泣くんじゃ・・・・」
兜「おい!誰が恐い顔だ!」
ゴンッ!
虫太郎の言葉で兜の怒りに触れ拳骨を振るった。
虫太郎「いてーーーー」
総弩「んじゃ試してみようか?よっ!」
総弩ははぐたんを抱きしめ兜のほうに寄り添った。
総弩「抱いてみろ!」
はぐたん「はぎゅ!」
兜「・・・・・・・・」
兜は黙ってはぐたんを大きな腕で抱いた。
兜「・・・・・・・・」
はぐたん「・・・・・・・・?」
生まれつき鬼のように恐い顔の兜にはぐたんは・・・・
はぐたん「きゃっ♪きゃっ♪きゃっ♪」
兜「!?」
はぐたんが兜の体に寄り添った
兜の顔を近くで見ても泣かず笑っている。それを見ていた兜も虫太郎も驚いた。
虫太郎「へえ・・・・兜の顔を見ても平気なんて・・・・すごいなこの子」
兜「ああ・・・・俺もビックリしている」
普通の赤ちゃんでは兜の顔を見て大泣きするのだがはぐたんは逆に笑っていたことに兜はビックリした。
総弩「ふふっ」
兜に抱かれて笑っているはぐたんを見て総弩は微笑んだ。
虫太郎「なあ、みんなあれを見ろよ」
公園に立ち寄った総弩達は、虫太郎が指差した方向を見ると公園の中央にそびえ立っている男性の銅像があった。
ひかり「あれは・・・・」
兜「ファーブル博士、俺達昆虫人間を生み出した人物だ・・・・」
虫太郎「じいちゃんは大の虫好きで俺もよく小学生の頃からじいちゃんと一緒によく虫取りに誘われたからな」
ひかり「とてもやさしいお爺ちゃんなんですね」
虫太郎「うん・・・・あの頃は楽しかった・・・・でも小6の時、じいちゃんは昆虫人間を作ったことで俺達家族は罵詈雑言を浴びせられたんだ」
えみる「え?なんでなのです?」
総弩「簡単な話だ・・・・人間は一度異形の存在を見ると恐怖という危険を感じる。人間の生きていた世界で存在しない物を見ると自分達が食われる、殺されると認識してしまうんだ。」
ハリー「おい総弩!言い過ぎやぞ」
総弩の無情な言葉にハリーは止める。
虫太郎「彼の言う通り、爺ちゃんは昆虫人間は人間と共存すること事態が難しいと思った。でも爺ちゃんの友人の暴走で昆虫人間達を利用して世界を乗っ取ろうとしたことがあったんだ。」
ひかり「え?」
空「それって大変なことじゃ!?」
虫太郎「昆虫人間は人間の優れた武器をもってしても通じず只負けを認めるしかなかった・・・・」
直枝「なんだよ!それじゃ駄目じゃねーか!!」
虫太郎「・・・・けど」
兜「博士はそれを止めるためにカブト、クワガタの昆虫人間を作り上げた。」
カブトの昆虫人間のリーダー、ヘラクレス
クワガタの昆虫人間のリーダー、ギラファ
そして多数の昆虫人間の戦士(インセクトウォーリアー)と呼ばれる戦士達が誕生し昆虫人間達の暴走を食い止めた。
虫太郎「そして事件が修まった後爺ちゃんはその友人の行方を探すため世界に飛び回った」
総弩「そしてそれを食い止めた昆虫戦士達はその後どうなったんだ?」
虫太郎「昆虫戦士達は国連と友好条約を交わし世界各国で人間と昆虫人間が平穏を見守っているってニュースでそう言ってた。君たちは知らないの?」
ひかり「え?それは・・・・その・・・・」
自分達は別の世界から来たことをまだ話せない一同
総弩「国連ね・・・・でも昆虫人間を受け入れない国だってあるはずだ。そうだろ?」
兜「ああ、アフリカ、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、エチオピア、韓国、ロシアは昆虫人間を受け入れるのは難しい・・・・特にロシアは冬の気候が激しいから彼らにとっては暮らしづらいからな」
直枝(確か・・・・ロシアってオラーシャのことを指してるんだよな・・・・)
直枝は別の世界の国の名前が違うことを思っていた。
空「あの・・・・質問いいですか?」
虫太郎「何?」
空「虫太郎さんのお爺さんは結局どうなったのですか?」
虫太郎「ああ爺ちゃんは『わああああああ!!!』えっ!何!?」
虫太郎が話そうとした時、人や昆虫人間達が一目散に逃げていた。
「助けてくれええええ!!??」
『カブト虫の化け物が攻撃してきたーー!!』
総弩「カブト虫の化け物!?」
兜「!!」
カブト虫の化け物という言葉に総弩と兜は現場に駆けつけた。
ドゴオオーーーーーーーーーン!!
町中で暴れまわるのは黒い体に黒い角そして黄色い目の異形の怪人
釀下院「どうですか?私が譲ったアナザーライドウォッチは」
?「ああ、最高だ!これならあの大甲兜に勝てるぜ!!」
みなぎる力に喜びを感じそれを見ていた釀下院は不適な笑みを出した。
釀下院「では今日から貴方が・・・・仮面ライダーダークカブトですね」
アナザーダークカブトが勇者達に牙をむく。
to be continued