茅「渚〜、変装道具一式と着替えと薬、全部持った?」
渚「・・・全部持った。忘れ物無し。」
薬、か。赤羽君の停学が明けた日に丁度発作を起こしてからいつもカバンの中に入れてある、精神安定剤だ。(瞬間記憶能力者だと、忘れることができないからトラウマになりやすい。)…出来るだけ飲まないようにしたい。
茅「それじゃあ、行こっか。」
今日から、二泊三日の修学旅行。…京都か。仕事で行った時ぶりだから行くのは3年ぶりぐらいになるのかな?京都行くの久しぶりだし、いっぱい楽しもう。
菅「うっわ、A組からD組までグリーン車だぜ。」
中「ウチらだけ普通車。いつもの感じだね。」
D先生「入学時に説明したろう、ウチの学校はそういう校則だって。」
モブA「えぇ、学費の用途は成績優秀者に優先されます。」
モブB「おや、君たちからは貧乏の匂いがするね。」
へー、学費の用途は成績優秀者に優先されるんだ。それじゃあ、
渚「僕よりもバk…テストの点数圧倒的に低かったし権限使って退学にしてもいいよね?」
モブAとBは血相を変えて電車に駆け込んだ。やっぱりバカだね。
後ろを見ると、茅野がカメラで今の様子を撮っていた。他の皆は冷や汗をかいている。…そんなに怖かったかな?それより、茅野はその動画を誰に送るのかな?
その間に、イリーナは烏間先生に服装を注意されて着替えてた。www
新幹線に乗っている間は、殺せんせーが窓に張り付いていたり、皆の意外な一面が見られたりと色々あったとあかりに教えてもらった。何故僕が知らないのは、僕はあかりの肩にもたれながら寝ていたからだよ。
〜京都〜
A組〜D組は高級ホテル、僕たちE組は古い旅館と此処でもクラス差別があった。
殺せんせーは、新幹線とバスで酔ってグロッキーになっていた。岡野さん達は心配しながらも、対先生用ナイフを殺せんせーに向けていた。
その頃僕は、お風呂とか寝る場所とかどうしようと頭をフル回転させて(周りに気づかれないように)、仮病で誤魔化すことにした。
体調不良の演技なんて余裕だからね!元天才子役舐めんな!
いつ決行するとかは、茅野と一緒に決めよう。
〜京都見物〜
杉「渚、暗殺の場所此処ならいけそうだな」
渚「スナイパーの人から見えるかな?」
そうやって、表面上を取り繕う。こんな見えやすいところでスナイパーから見えないわけ無いじゃん。けど、いい場所かもしれない。下は川が流れてるしね!
茅「変な修学旅行になったね〜」
そう茅野が言う。確かに普通ならこんな事考えて修学旅行なんてしないもんね。
渚「確かにね。けど楽しいよ。」
茅「折角京都に来たんだから抹茶わらび餅とか食べたい!」
ほんと、茅野は甘い物に目がないなぁ。そう思っていたら、奥田さんがビックリ発言をした。
奥「それに毒を入れるのは如何でしょう?殺せんせー、甘い物に目がないですから。」
それを聞いたカルマくんが
業「いいね、名物で毒殺」
それを聞いた茅野は、
茅「勿体ないよ、抹茶わらびが」
と言う。毒殺か、今度殺せんせーに効く毒を探してみようっと。
杉「修学旅行の日くらい、暗殺の事忘れたかったよな。いい景色じゃん。暗殺とは縁のない場所でさ。」
そうでもない。京都はずっと国の中心だったから、暗殺の聖地でもある。
渚「そうでもないよ。・・・」
と説明しながら歩いた。
奥「次は、八坂神社ですね。」
それを聞いたカルマ君は、
業「えぇ〜、もーいいから休もう。京都の甘ったるいコーヒー飲みたい。」
茅「飲もう飲もう!」
僕もカルマ君の意見に同情するけど、甘ったるいコーヒーは飲みたくない。
この後、カルマ君と茅野たちに便乗した奥田さんや神崎さんに連れていかれ甘ったるいコーヒーを飲まされそうになったり、高校生に誘拐されそうになったり、と色々あったが無事(?)1日目の京都見物が終わった。
急なんですが、6月上旬の投稿ができなくなりました。詳しくは、活動報告を読んでください。できるだけ早く投稿できるように僕も頑張らせていただきます。