「「「1、2、3、4、…」」」
烏「八方向から、ナイフを正しく振れるように!」
昨日から烏間先生が体育の教師になった事で、体育の授業はナイフや銃などの訓練になった。
今は、基礎的なナイフの素振りをしている。僕ら的には、物凄くつまらない。
殺せんせーの授業は、いたって普通の授業だったが、スペックが違いすぎて評判はあまり良くなかった。だが、殺せんせーと烏間先生の会話を聞いていると、殺せんせー的には評判は良かったらしい。
その言葉を聞いていた菅谷くんは、
菅「嘘つけよ、殺せんせー。身体能力が違いすぎるんだよ。」
と、ツッコミを入れた。
その言葉を聞いた杉野が、
杉「体育はやっぱ人間の先生に教わりたいわ…」
と言ったら、殺せんせーの決定打になったのかすごく落ち込んでいた。意外と精神的な所は弱いんだね。
烏「よし、授業を続けるぞ」
前「でもさぁ、烏間先生。こんな訓練意味あるんすか?それに、堂々とターゲットのいる前でさ。」
疑問の声を上げたのは、前原くんだ。まぁ、そりゃそうだろう。堂々とターゲットのいる前で訓練をするなんて、手の内を晒しているようなものだからなぁ。
けど、
渚(勉強も、暗殺も同じ事。基礎を身に付ける程役に立つ。
烏「勉強も、暗殺も同じ事だ。基礎は身に付ける程役立つ。…磯貝君、前原君、前へ」
烏「そのナイフを俺に当ててみろ」
磯「エッ、いいんですか?」
前「二人掛かりで…?」
烏「そのナイフなら俺たち人間に怪我一つつけられない。掠りもすれば、今日の授業は終わりでいい。」
磯貝くんは、真っ先に烏間先生に飛びかかる。
それを烏間先生は、体を反転させて避ける。その次の、前原くんの攻撃も軽く受け流していた。
烏「このように、多少の心得があれば素人2人のナイフは俺でも捌ける。…俺にも当てられないようでは、マッハ20で動くような怪物に当てられる確率は皆無に等しい。」
確かにそうだ。けれど、あの2人はこのクラスでも運動神経は良い方だ。
その2人が当てられずに、捌かれるほどのものなら、このクラスで殺せんせーにナイフを当てれる生徒はまず居ない。僕らを除いては。
烏「砂場を見ろ!奴は、今の行動の間に砂場に大坂城を作り、着替えて茶まで点てている」
何故そこまでする⁉️
烏「クラス全員が俺に当てられるようになれば、少なくとも暗殺の成功率は格段に上がる。ナイフや狙撃など、暗殺に必要な基礎の数々。体育の時間で、俺から教えさせて貰う。
では、今日の授業はここまで。」
「「「ありがとうございました」」」
今日の授業を見て、
杉「6時間目、小テストか〜」
教室に戻る時に隣にいた杉野が嫌そうな感じで言った。
渚「体育で終わって欲しかったねー」
そう言って前を向くと2年間同じクラスだった、『
業「よぉ、渚くん。久しぶり」
カルマ君は、暴力行為を繰り返して停学になっていた。
渚「…カルマ君、帰ってきたんだ。」
僕の言葉に、カルマ君はニッコリと笑った。
私は、カルマ君…いや、赤羽君が嫌いだ。いつも、私の裏を探ってくるから。私に関わらないで欲しいのに。
けど、そんな表情や態度、雰囲気を出さずに、貧弱そうな演技をする。
僕らの後ろの方を見て、楽しそうな、けど驚いたように目を見開き、僕らの間を通っていった。
「へぇ〜、あれが噂の殺せんせー?すっげ、ほんとにタコみたいだ。」
笑いながら近寄るカルマ君は、殺せんせーに遅刻をしたことで怒られていた。だが、カルマ君は、適当に謝って、よろしく、と手を差し出した。
殺せんせーもこちらこそ、と言って触手を差し出す。カルマ君の手と、殺せんせーの触手が触れた途端
ブシャッ
殺「っ ⁉︎ 」
業「あははっ」
驚く殺せんせーの隙を逃さずナイフで襲い掛かる。
そのナイフを避けた先生は、冷や汗を流していた。
業「へぇ?本当に速いし、本当に効くんだこのナイフ」
カルマ君の手には対先生用ナイフを小さく切ったものが貼ってあった。
業「けどさぁ、先生。こんな単純な手に引っかかるとか、しかもそんなとこまで飛び退くなんて、ビビりすぎじゃね?殺せないから、殺せんせーって聞いたんだけど…もしかして先生ちょろい人?」
先生は、イラついたようで、見る見るうちに先生の顔が真っ赤に染まっていった。
いつの間にか隣に来ていた茅野が聞いてくる。
茅「ねぇ、渚。カルマ君ってどんな人なの?」
渚「…1、2年が同じクラスだったんだけど、2年の時に、暴力行為を繰り返したせいで停学になって…。このE組に落とされたんだ。でも、今この場じゃ優等生かもしれない。」
茅「どういう事?」
渚「多分、凶器とか騙しうちなら、カルマ君が群を抜いているはず。」
僕たちを除いては、ね。
そんなことを言っている間、カルマ君は、ナイフを楽しそうに回していた。
どうでしたか?これからもよろしくね。