もし、パラケル君が最初からいたら   作:あびゃー はぴぴぴー

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完璧に風邪引いた時ののノリで作ったから後先とか考えてないぜ!


待って、まだ、私、誰にも認められ―

 

 ...と、まぁ。ここまで濃厚に描写―したのも、ある種の現実逃避である。俺は―キャスターに、色々させ過ぎたのかもしれない。後悔したが、同時に思いだし、書き綴ろう―

 

 ...「立香!聖杯を回収するわよ!」

 むしろ倒し素材回収に精を出していた俺こそ現を抜かしていたので、所長に声をかけられハッとする。即座に聖杯に向かうが―次の瞬間。

 現れたのは―レフ。レフ=ライノール―の姿をした、邪悪であった。

 「ああ、レフ!レフ!」

 待て、待って、待ってくれ、所長。明らかに悪人だし、何より怪しいだろ。確かに生きてて嬉しい。だが―明らかに、明らかに異常なのだ―。

 

・ー・

 「ああ、貴方だけが私を助けてくれた!今回もそうよね、助けてくれるのよね!」

 「ああ、オルガマリー、―」

 正直、言葉も聞こえない。だけど、きっと今回も助けてくれるのだろう―きっと。

 「オルガマリー、君には失望したよ。」

 ―え?

「そうか、君は―」

 うそ。分かっている?いや、うそ。そんなわけ―。

 「そうだ、オルガマリー。君に―」

 そうか、私。わたしは。

「ああ―。でも、私―」

 せめてもの抵抗と、反抗と、少しばかりの切望(ねがい)を込めて。力なく、それでも。声を振り絞って叫ぶ―

 「いや、私―。まだ、誰にも認められてない!こんなところで―」

 

・―・

 

 「パラケルスス。あれを、止めることはできるか?」

 「ええ。私の、宝具を使えば。」

 ならば―と、右腕に力を込める。たぎる血が魔力と同調する。

 「令呪を以て命ずる―キャスター、宝具を開帳せよ!」

 承知。と、呟くと、キャスターは懐からアゾット剣―とか言う、魔術用の短剣?を取り出す。

 「真なるエーテルを導かん……我が妄念、我が想いの形──『元素使いの魔剣』(ソード・オブ・パラケルスス)!」

 やや高速で詠唱を済ませ、キャスターは魔術を解体する。同時に、神代のマナが、レフを貫く。

 「が―サーヴァント風情が―!?」

 ...そして、俺は、思いついた。いや、思いついてしまった。肉体が無いなら作ればいいと。

 「キャスター、ゴーレム―いや、肉体を作れないか。所長は、肉体がない―故に滅びる。なら―作れば良い。」

「肉体を―作る?いや、私の魔術は、いえ―ですが―ええ。やって見せましょう。生憎、宝具の効果範囲内、なので。」

 そう言うと―凶骨でもって、肉体を組み上げる。ホムンクルスで肉体を作り上げる。そして―

「駄目です。核が、ありません。」

 が、そこに。―提言する。

 「聖晶石が、あるじゃないか。」

 そう言うと、ハッと、し。

「では、ここに。そして、こうすれば―火の元素、―彼女の、魔術回路は―いえ、ホムンクルスベビーを元にし、―。そして、」

 着々と―組み上げる。

 「り、つか―?」

オルガマリー所長、優しく、案外頼りになる人だ。だからこそ、一人で抱え込んでしまったのだろう。だから―

 「大丈夫です、所長。俺が、貴女を助けます。」

 そう言うと、安堵の表情を浮かべ、ああ、良かった―。わたし、認められ―。そう言って、目を閉じた。

 「ええ、俺が。俺達が、認めます。」

パラケルスス!そう声をかけると、

 「ええ、竜の牙を埋め込んで、少し虚栄の塵を練り込んで、弓や剣の輝石でマスター適性を増やし、と―。」

完成致しました、と、丁寧な声で。それでいて緊張した声で、キャスターが声を返す。

 そりゃあそうだろう。自らの術が外法に使われるのがいやな様子だった。それどころか、過去に何かあったのか、人体錬成があるなら、とでも言わんばかりの表情だった。だから、キャスター、としてではなく、パラケルスス、として、声をかける。

 「パラケルスス、ありがとう。何か過去にあったんだろうけど―それでも、俺の為に、所長のために、人体を、錬成してくれて。作ってくれて、その力を振るってくれてありがとう。」

 「―!!ええ、こちらこそありがとうございます。<何せ、感謝の言葉を言われたのは少なく、>」

「―えっと、先輩?今のは―」

マシュが、話しかけてくる。

 「ああ、所長が肉体がないっていったろ?それだから、肉体を造った。」

「―え?えええ!!!先輩、そんな―?先輩、魔術師だったのですか?そんなとんでもないこと―」

 「ああ、いや。パラケルススが。マシュ、大丈夫か?」

「え、ええ、むしろそんなのを聞いて、驚いているところですが、バイタル、メンタルともに異常ありません。<とんでもない発想をしますね、いや私が知らないだけで外の魔術師や人はこういう発想をするのでしょうか...?>」

 「おーい、マシュー、マシュー。」

「大丈夫、おちついて、落ち着いて―。」

...どうやら上の空のようだが。その暇はないようだ。何せ。いや、一つ方法がある。

 「マシュ、所長も逃げられない、そして次元も危ない。ここで逃げ出す方法が一つある。レフが開けた穴から逃げ出すんだ。いける―?」

 「え、ええ。いけます。ですが―」

何か、問題でも?と聞く。すると―

 「少々、狭く―。」

 なら、と。マシュを先頭に。そして、回復魔術を自分に。マシュに瞬間強化。そして、パラケルスス―

 「パラケルスス、こっちに炎弾を打ち込んでくれ。あと、こっちに捕まってくれ。」

 「―?え、ええ。分かりましたが。何故―?いや、いいでしょう。せいっ!」

 緊急回避。そこで応用、飛び上がる。瞬間のダメージは応急処置で回復。そして、マシュ―、

 「はい!せやぁぁぁぁ!」

 そして飛び上がる。そのまま高度を維持、所長も捕まって(捕まえて)穴へ飛び込む。

 ―。

・ー・

 ―全く、無茶な真似をするものだ。

自分が冒険をしたものでないから思うことかもしれないが、にしたって無茶だろう。まさかあそこで頭を打って倒れていたとは思わなんだ、まさに、奇想天外と言ったところだろう。と言うか―「な、何よこれー!?」...所長が封印指定にならないかが心配だ。




ほ ん へ これがやりたかった。オルガマリー所長が強くなったら良いんじゃね?と
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