さて 種火周回するか
後日、所長のため―種火狩りをすることになった。というのも、ダ・ヴィンチちゃん曰―「残留思念だけで生き残ったから霊格が足りないんだよ。とりあえず新しい体になれるのも含めて、種火―まぁ、英霊の霊格を満たすもの。そんなもの?」
長いが、こんなところである。だが―
「なんで、わたしが、こんなっこと!しなくちゃならないのよ!」
懸命に剣を、弓を振る、つがえる、断つ、射る―...いわゆる、貴族の令嬢、だからだろうか。こういうのには嗜み、経験や素養があるのだろう。それとも―
体に埋まった、その輝石のせいか。
「とりあえず、弓と剣の―」
...パラケル君、なんと石を埋め込んだのである。そのせいで、所長は、所長は―!
剣を、弓を、振らなきゃ、取らなきゃ落ち着かない体になってしまったんだ―!
「リツカ!あんたもボサッとしてないで手伝いなさいよっ!」
...語気も何処と無く強くなった気がする。...その目元は涙に塗れ潤っているようだが。
「はい!ガンド!」
負けじと、魔力の弾を放つ。ちなみに、パラケルススの仕込みで―
「―!―!?」
...爆発する。簡単な火の魔術だからか、それともフロギストン、という原理だからか。案外簡単に使えた。ただし―イメージに固定されるのか、内側から爆発する。
「あ、危ないわよ!せめて水の魔術でも―」
が、すかさず文句が飛んでくる。下手なガンドより痛いどころか、不満が爆発しているようだ。
「先輩、周りの警戒も!」
そういうと、マシュはすかさず、周りの竜牙兵も蹴散らす。―相変わらずパワフルである。
「ヒッ!?レ、レ―ロマニ!誰かー!」
「...先輩。」「ああ。よし、瞬間強化―」
―バキッ。
「あ、ありがとう、キリエ―マシュ、リツカ。」
「いえ、所長こそ無事で?」
「ええ。なんとか―」
と、案外危険ながらに、トレーニングは終了した。
・ー・
「...ふむ。なるほど、バイタルはこんな感じ、んで魔術回路は―なるほど。」
「ダ・ヴィンチ殿、いったい何を?」
―気取られたか、 ―ホムンクルス―
―不覚― ―高神秘―
即座に脳内を整理する。そして―
「ああ、所長の体の調子がどうかと思ってね。君にも意見を聞きたいんだが...」
「―私にわかる範囲のことであれば何でも。彼女の可能性、または変更した点でしょうか?」
「ああ。案外素直に応じてくれるものだね?それで彼女の魔術回路のことなのだが―」
こうして、魔術の属性や起源の事について話し、夜は更けていく―なんてね。まぁ、大体理解した。
・ー・
「おーい、所長―。所長―?」
「―そうよ。新しい体だからって張り切りすぎた―あー、筋肉痛、腱鞘炎―」
「...マッサージしましょうか?」
「―って、いや、起きるわ!ええ、大丈夫です。」
...張りきりすぎて倒れているのでは?というか、これは―特異点解決より骨が折れるのではないだろうか。答案よりも数倍、数十倍厚い。こんなものを―3分の1も終わらせてしまう所長は、やはり有能なのではないだろうか。
とかく―「ごはん、食べます?」
「ええ。...ふぅ。」
食堂に向かう位の。気力は、あるようだ。
・ー・
「ごちそうさま。さて―」
おいしく朝ごはんを食べ終わる、と―さて、剣を―...!?
いけない、戦いを求めすぎている、落ち着け。落ち着け、わたし。...サーヴァント―というには宝具もないけれど、宝具がないなりにサーヴァント並の戦闘力を手に入れたわたしである。戦う気力が余ってしまうのも仕方ないかもしれない。だが。
だが、わたしは魔術師なのだ。間違っても先頭で戦うような魔術師ではない。そんなもの、エルメロイか遠坂にでも任せておけばいいのだ。そもそも、でしゃばったわたしが―
「―長?所長?」
「はっ!な、何でもないわよ、何でも。」
「...特異点のことでも、思い出しました?」
―っ。そう。わたしの、私の、ターニングポイント。何より大事で、何より掃き捨てたい、そんな経験。ある意味、あそこ以上に思いを出した場所はないし、ある意味、一番意味のない体験だっただろう。そして―「君達には、本当に失望したよ。」「きみの大好きなカルデアスだ。」
―何より、トラウマの場所でもある。ただ―「俺が、俺達が、認めます。」と、誰かに、認められた場所でもある。そこは、少々複雑でもある。
ある意味、新しいわたしが始まった場所、ともいえるのかもしれない。けれど―
「・・・」
「...?あっ。」
この、書類は。当分、片付きそうにないけれど。
さて、所長はキャスターやアサシン位には強くなってます。パラメータでいくと...
筋力:E 耐久:D
敏捷:C 魔力:C
幸運:D 宝具:- といった感じです。尚、魔力は本人の魔力の質を元にする。サーヴァントと比較するものである。
また、ぐだおは回路の属性決めてません。パラケルススの魔術理論で火の魔術も扱えてるということで。...ダイスで決めます(シナリオは考えるます)