オラリオに銃剣士がいるのは間違っているだろうか? 作:ゆきラテ
下手くそですがどうか暖かな目でそしてリューがこうだという所がいりましたら、ご指摘ください。
この小説はリューさんのために書いているものです。
リューさんがメインと言っても過言ではありません。
リューさん大好き!
一話
人生山あり谷あり、とは上手くいったものだ。まさに今俺はそれを体験している。
ちょっとの間に山谷のセットを2回経験したぞ。
おっと、悪い、名乗ってなかったな俺の名前は西園寺 澄晴。ちょっとアニメや漫画が好きな好青年だ。
え?誰に言ってるのかって?………誰に言ってるんだろ?
まぁいっか。
とりあえず、状況について詳しく語ると。待ちに待ったラノベが発売されそれを買ってウキウキしてたら車に引かれ死亡。
普通はここで終わるのが当たり前なのだがそこは青天の霹靂で、何と神様登場。
言い分は、
『ふぉっふぉっふぉ、すまんのう、本来はお主ではなく少女が引かれて死ぬはずがこちらの手違いで主を死なせてしまった』
との事だった。
んでこれが1回目の悪いこと。やっと買ったラノベが読めないどころか、一生読めない。
だがここはテンプレ。
『そこで主を異世界に転生させるのじゃ。世界はランダムでチートは向こうついたら勝手についてるはずじゃ』
との事だった。これ二回目のいいこと。俺にとってはラノベの発売だけで人生の山だ。
『それじゃ、さいならのう』
の言葉と共に高さ不明のダイビングを体験して、異世界に転生した。あっ、姿名前は変わらないから転移かな。知らんけど。
ここからが問題。
ここがどこの世界でどんな場所かも分からず彷徨っている。時にはヤバそうな裏路地、一通りの多い道、廃れた町とか。
そして町の中心にある塔に向かって歩いてくとやっと正しい大通りに出て安心したら、腹からは馬の嘶きのような音が聞こえた。
そして、ぶっ倒れた。異世界来て何もくってない状況で道迷って半日歩いたらこうもなるでしょ。これ最後の嫌な事ね。
まさか異世界来て半日で餓死とか超嫌なんだけど。
無念……………………………………………………………………………
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「大丈夫ですか?」
顔を上げると、緑のワンピースに白のエプロンドレス、頭にはプリム。どこからどう見てもウェイトレスな女性が無表情な顔でこちらの様子を伺っていた。
「……た、べもの……み、……ず………」
喉が渇きすぎて掠れた声しか出ない。情けないと思いつつも、相手の顔を見る。全体的に凛とした印象を与える顔で、整っていて美しい。
目元が鋭いがそれもより一層彼女を引き立てる。
何より目立つのは、その長い耳。
恐らく、エルフ。
「分かりました。食料と水を持ってくるのでその場で待ってて下さい」
返事をする気力がなく、簡単に頭を動かすことしかできなかった。この世界がどこの世界なのかは分からないがエルフがいる世界ということは分かった。
気力がない中の胡乱な思考でさっきのエルフには見覚えがある気がするのだが、最後の決定打がない。一体誰だろう。
「申し訳ありません、遅くなりました」
そう言って渡してくれたのはふたつのサンドイッチと水だった。失礼かもしれないがふんだくるように取って無我夢中で食した。そんなふうに食って落ち着いて見ると、恥ずかしくなって取り敢えずお礼をと思って相手の顔を見ると。
「………………」
固まった。物理的にも精神的にも。初めて顔を見た時も美人だなとは思っていたが落ち着いて見ると女神のようだ。
固まった理由はそれだけではない、その話し方、容姿、格好が自分の知るアニメの登場キャラクターだったからだ。
リュー・リオン、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』通称ダンまちに登場するキャラクターだ。
そして確信した。この世界が『ダンまち』の世界であると。
「あの、そんなに見つめないで貰いたいのですが…」
「すみません、その、失礼かも知れませんが…美しかったので」
自身の考えていたことのうちの半分はあっているから嘘入ってない。本当に美しいのだ。
「…ありがとうございます。それよりどうしてこのような場所で倒れていたのですか?」
かくかくしかじか……
「そういうわけでして、助かりました、遅くなりましたけど俺の名前はサイオンジ 澄晴です」
リューさんに俺の今までの事情を話した。もちろん転生転移の話は誤魔化して。なるべく嘘にならないように。この世界で知らないことばかりなのに、信用を失うのは大変な事だからね。
とりあえず、オラリオに向けて田舎から出てきてめぼしいファミリアを探している途中道に迷って空腹で倒れたと説明した。
ここでわからない人もいるだろうからダンまちの世界について簡単な説明をしておく。
【ダンジョン】というものがこの世界にはある。
モンスターが産まれてくる地下迷宮。
広大な地下迷宮。通称『ダンジョン』。
世界に唯一のモンスターがわき出る『未知なる穴』。
数多の階層に分かれ、その広く深過ぎる『穴』の全容を掴んだものは誰一人いない。
『未知なる穴ダンジョン』
それは、未知なる資源と未知なる体験と未知なる危険。あらゆる可能性が眠る場所。
そして、その『未知』に挑む者達を人は『冒険者』と呼んだ。
そしてここはオラリオ。
神々が降臨する以前の『古代』とよばれる時代から存続する世界有数の大都市であり、
同時に世界で唯一の迷宮都市。その目的はダンジョンの穴を塞ぐために作られた。
冒険者達は千年前に暇を持て余し娯楽を求めて下界に降りてきた神々から【
ファルナは神々から下界の住人に与えられる恩寵。様々な事象から経験値(エクセリア)を得て能力を引き上げ、新たなる能力を発現させることを可能とする。
神々は1000年前に天界より降り立った不変不滅の超越存在(デウスデア)。ヒューマンをはじめとする下界の住人に神の恩恵を与え、強化できる。自身の娯楽を最優先に行動する者がほとんどで、人格者な神は少ない。1000年前からずっと下界にいる神もいれば、ヘスティアのように最近下界へ降臨した神もいる。
本来は万能だが、下界ではごく一部を除いて神の力(アルカナム)を使うことが禁じられており、ほぼ並の人間と同じ能力しか持たないうえ、身体機能も同様で病気にもかかる。禁を破るか実際に死ぬと天界へ強制送還され、2度と下界へは降りてこられない取り決めがある。神ならば誰しも下界の者の嘘を見抜くことができる。
んでさっき出てきたファミリアつぅのは「眷族」の意で、下界に降りた神が恩恵(ファルナ)と引き替えに、人々を集めて組織するもの。
とまぁ、設定とか用語はこの辺にして話を戻す。
「ここまできたはいいがいいファミリアがみつからなかったもので」
この話をリューさんにするのにはいくつかの理由がある。本編は少ししか読んでいないから深いことは知らないが、彼女は主人公と繋がりがあったはず。
「私の知り合いのファミリアはどうだろうか、眷属は1人で主神もいい人のはずだ」
恐らく主人公のファミリアのことだろう。なんか、利用してるようで罪悪感がわく。
「少し待っててください、簡単な地図を書いて来ます」
しばらくすると、店の中からリューさんが出てきた。
「簡易なものですが、 」
渡された地図は簡易なものとはお世辞にも言えぬ丁寧なものでした。
「ありがたい、失礼ですがお名前を聞いてもいいですか?」
もう知ってるが一応知らない体で自然に聞き出す。
「リューと言います。ここの『豊穣の女主人』でウェイトレスをしています」
「分かりましたリューさん、いつかこの恩はお返しします」
「ではお店にお金を貢いでください」
なるほど、それは是非とも行かなきゃな。
「それと、普段の口調で話してください」
ありゃりゃ、口調を丁寧にするのは慣れてないし、緊張もしていたのだろう。
「分かったよ、リューさん。俺のことはなんとでも呼んでくれ」
俺は特に呼び名にこだわったことはないからな、色んなふうに言われてたし。
「サイオンジさん、お気をつけて」
無表情ながら丁寧な所作でお辞儀をしてくれた。俺も頭を下げてヘスティアファミリアのホームを目指して歩きだす。