オラリオに銃剣士がいるのは間違っているだろうか? 作:ゆきラテ
更新ペースはとても遅いです。
【神の恩恵】を刻んだあとはヘスティアがバイトしているらしいところからじゃが丸くんというものを貰ってきてそれが夕食だった。ぶっちゃけコロッケ。
それを食った後は寝る場所の議論がなされた。今まではベットとソファが足りていたからいいが、俺が入ったことで足りなくなり話し合いになった。
俺が立って寝ると言うととてつもないほど遠慮されたが、年長者だから気にするなと言って無理やり聞かせた。ここで気づいた事だが用紙が高校3年くらいまで若返っていた。元の年齢が21歳で今の見た目年齢が18,19歳程度。
まぁ、この世界で行動しやすいようにしてくれたんだなという風にしか考えなかった。歳はそのままでいいだろう。
昨日のことを思い返し感慨にふけながら、部屋を見渡すとベルがちょうど起きた。
ちょうど5時ぴったしだ。壁に備え付けてある時計を確認した、肉眼で見ることが出来た。魔光技術により発明されたらしい『魔石灯』が天井で微かに燐光のごとく輝いていて地下でありながら完全な暗闇に包まれていない。
そして分かったことは、ベルの上にヘスティアがへばりついて寝ていること、そしてその巨乳が押し付けられて顔が赤くなっているベル。
俺はまだ眠いため意識は完全に落とさず、目を閉じた。
少しして、と言っても時間は11時くらいだがヘスティアが起きて慌ててバイトに出かけていった。まぁ、その音で完全に目が起きた。ヘスティアは夕方には帰ると言っていたから、今日は外で食べてくるから帰らないと伝えた。
お金はと聞かれたがダンジョンに行くから、と言ったら気をつけてねと言われた。やはりヘスティアの包容力や優しさに母親のような空気を感じる。
「じゃあ、澄晴君いってくるよっ!」
「ああ、行ってらっしゃい」
元気にニコニコしながらホームを出ていったヘスティアを見送った俺はソファーに座って銃に手をかざした。
今から俺がするのは魔法だ。なんでいきなり魔法が使えるのかと言うと、【神の恩恵】を刻んだ時点で使い方が頭に浮いてきたのだ。まぁ、チートだからなで納得したが。
「【クリエイト・アームズ】」
俺の手のひらから青白い光が現れて、2丁の銃に吸収され一際大きく光った。光が収まると、そこには銃口の下に折りたたみ可能な刃が付いていた。
「上出来だな」
所謂銃剣ってやつだな。あとは同じく弾丸を2セット分作ってホームを出る。
街に出てダンジョンがあるというバベルという塔に向かう道は屋台や食材市で賑わっていた。ここオラリオの街は唯一の【迷宮都市】で世界の中心であるからこの賑わいにもうなずける。
そんなことを考えながら歩いていると路地裏の方から女の子のか弱い感じの悲鳴にも似た声が聞こえた。
「あ…あや、……やめ…」
明らかに何化されて困っている声だな、と思いながらも路地に入ると
そこには一人のヒューマンの少女が3人の男から壁際へと追い詰められている光景があった。
少女は白いブラウスに膝下まである若葉色のジャンパースカート、そしてサロンエプロンをしていた。年は恐らく自分よりより下、薄鈍色の髪を後頭部で纏めた可愛い少女だ。何となく町娘のイメージが湧いてくる。
それを囲うのは3人のヒューマンの冒険者たち。全員ぱっとしないいかにもチンピラという感じだ。
「おいおい、いい年した男が3人で何してんだよ」
「あぁ"ん?なんだてめぇ、英雄気取りか?」
声に呆れを入れながら声をかけると何故か英雄気取りとか言われてしまった。こんなの見たら普通助けに入るでしょ。
「ここにいるのはLv2に成れる力を持つトン様だぞ」
トンて、すごい名前だな。感じで豚だろ?いやまぁ若干太ってるが。それに加えてLv2になれるってことはLv1かよ。
「お前らみたいなチンピラのそのセリフ、テンプレだからね」
どうでもいいけど、銃の性能試しには丁度いい。
路地裏に雷のような音が何回か聞こえると、その路地から何故かボロボロになっている冒険者達が走って出てきた。
「大丈夫って、なんだ『豊穣の女主人』のウェイトレスじゃないか」
改めて見てみるとリューさんと同じく制服だ。改めて見るとやはり可愛らしい。リューさんとは違い住民に人気だかい町娘みたいな感じだ。
「助けてくれてありがとうございました、お店に来たことあるんですか?」
素敵な笑顔とともにお礼を言われて出れそうになるがそこはポーカーフェイス。質問する時も唇に指を当てながら首を傾げてこちらをのぞき込むその行動が可愛い。この娘はあれだ、関われば関わるほど、触れればふれるほど魅力が増す感じの女の子だ。
「いや、俺は一度そこのウェイトレスに道を尋ねて助けてもらったんだよ。遅くなったけど、俺はサイオンジ 澄晴だ、よろしく」
「澄晴さんですね、シル・フローヴァです、シルと呼んでください」
あぁ、彼女がシル・フローヴァか。確か本編ではベルに弁当を渡していたな。羨ましい、なんて考えてるとシルがニコニコしながら質問してきた。
「どこのファミリアなんですか?」
「あぁ、それはな─────ッ!?」
かわいい女の子と話せて気が緩んだのか気配を察知するのが遅れた。咄嗟に腕を顔の横に持ってきておくとそこに強力な蹴りが入った。
「グッ」
あまりの重さに俺は数歩分も後方に飛ばされた。さっきの冒険者達がひよっこに思えるほどの強さだ。こちっも警戒して銃を抜こうとして相手を見ると吃驚した。
「ありゃ、リューさん?」
「まさか、サイオンジさんですか?」
夜に会いに行こうと思っていたリューさんだった。相手がリューさんだということにも驚いているが、その蹴りの威力には疑問を感じずにはいられない。
リューさんは相手が俺だと知ると顔を青くして謝って来た。
「すみません、シルが暴漢に路地裏へ連れていかれたと聞いていたので勘違いして攻撃を仕掛けてしまいました」
あー、成程。合点がいった、普段はリューさんと一緒にいるんだがはぐれてその間にシルが連れていかれたんだな。
「気にしないでくれ、リューさんには貸しがあるんだ」
そう言って肩を叩いて路地を出て行こうとすると、何故だか顔と耳を赤くしたリューさん、
「…その、はい///ありがとうございます…」
「あとはなんだ、ファーストネームで読んでくれ、慣れないんだ」
「わかりました、…澄晴さん///」
下の名前で呼んでもらえることにはなったがやはりさん付けか。まぁ、いいやリューさんが照れて赤くなれてるところが見れて良かったしな。それよりもそれをニコニコ顔で見ているシルさん。ん?と疑問に感じているとシルから声をかけられた。
「是非、お店に来てくださいね」
「お礼にサービスしますから」
最後にシルがそう言ってリューさんを連れて歩いていった。お礼をしてもらえるのは行く予定だったから好都合なのだが、はて?
何故リューさんは顔を赤くしていたのだろうか?
場所は代わりに変わって薄ら明るい洞窟。ただ明るいのではない。天井にあるヒカリゴケや壁自身が微かに煌めいていて明るい。
だがしかしここはただの洞窟などではなくオラリオ中心にあるバベル下にある巨大な穴。ダンジョン。遥か1000年も前の古代からあるそこのしれない穴であり、モンスターが生まれる場所。
そんな場所には無数の魔石と呼ばれるものが散乱していた。魔石とはモンスターが持つ心臓や核のようなものでこれを壊されるとモンスターは死ぬし、モンスターが死ねば魔石は残る。
冒険者たちはこれを集めて換金して資金にしている。それがそこらじゅうに散らかっている。
そして最もに使わないのがこの洞窟に鳴り響く雷のような音だ。そして、パンパパパン、パンパパパン、と何回もの音が鳴るたびにモンスターは死に絶え、魔石だけが残っている。
「5階層じゃこんなもんだろ、そろそろ出るか」
時間だけが理由ではない。ダンジョンの魔物とはいえ、生き物を殺す感覚にはまだ慣れていない。それに魔力弾も撃ったため精神の疲労もある。【
ダンジョンから出てやることはギルドの受付に行って報告をすることだ。ギルドは神ウラノスがトップの組織であり、職員は皆眷属ではない。公平を謳う組織だ。ここが、オラリオの法やダンジョンについて管理している。
「でー、君はどこまで潜ったのかなー?」
大体の冒険者には担当官とよばれる受付がつくのだが、彼女が俺の担当官だ。名前はミィシャ・フロット、ピンク色の髪の慌ただしいお姉ぇさんだ。まぁ面倒くさがりでもあるのだが。
「様子みで5階層までですね」
正直に言ったところ、
「えっーーーーー!!!!?君はばかなのっ!なんで初めてのダンジョンでそんな所まで潜ってんの!?ちゃんと説明しなかったのも悪いけど、君は強くないんだよ!格好だってそんなだし、なんでそんな無茶したの!エイナじゃないけど、これは誰だって怒るよーーー!!!」
どうやら、いきなり5階層に行くのはよくなかったらしい。いやぁ、本当は三階層くらいで戻るつもりが思いのほかモンスターが弱くてついついね、言い忘れてたけど、俺は合気道と空手、柔道、剣道を習わせられてたからある程度戦える。まぁ、チートもあるし。
「取り敢えず換金してきなさーーい!」
はーい!!!
あの後袋パンパンになるまで詰め込んできた魔石を換金してもらうと、2万ヴァリスにもなった。そして言わずもがな、この倒した数も以上だと叱られてしまった。俺のことを思って言ってくれているため嫌には思わず、素直に従う。嫌、潜るのだがダンジョンにはより深く。
因みに一般的な初級者は1000~2000ヴァリス稼げればいいらしい。まぁ、でもこれで『豊穣の女主人』で食べてヘスティアにお土産買っていくくらいの金は出来ただろう。
取り敢えず、俺は店に向かうためにギルドを出た。
またバトルがまともにかけなかった…。
次回の更新はいつだか分かりませんが応援よろしくお願いします。