魔神王が断つ!   作:なと〜

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短めだけど、きりが良いので投稿。

最近、限定星5鯖に自分の好みが多くて、ガチャがはかどる。(出たとは言ってない)


変わりゆく世界線

 ナイトレイドのアジトでは、鎧を纏った少年と大剣を振るう女性が、凄まじい攻防を繰り広げていた。

 

「ふっ!」

「はぁ!」

 

 不思議なことに、少年は鎧を纏っているにも関わらず、少女の大剣を真正面から受け止めようとせず、少々、過剰気味に回避している。対する少女も矢継ぎ早に繰り出される少年の攻撃を回避し続ける。その手に持つ大剣で受け止めることはしない。

 

「そこまで!3分経過!」

 

 そう宣言したのは先程からこの二人の戦いを見ていた少女、アカメであった。

 

 

 

 アカメの言葉で模擬戦をやめた二人、タツミとシェーレはすぐさま地面に座り込む。

 

「ゼェ、ゼェ…やっぱ3分でもきついな」

「ハァ、ハァ…私もまだまだ修行不足ですね」

 

 僅か3分の全力戦闘。しかし、二人はそれぞれ今までとは大きく異なる戦い方を見出しつつあった。

 シェーレは武器による防御ではなく身体能力による回避を重要視するようになり、タツミはブラートから受け継いだインクルシオを体に馴染ませつつ、その防御力に依存しない戦い方を編み出そうとしていた。

 

 二人をここまで駆り立てるものといったら、昨今の敗北以外ありえないだろう。

 二人とも奇跡的な生還を果たしたが、これから先、再びあの二人(ハルファスとバアル)と戦う可能性は高い。そのときに勝つために、仲間を守るために、今まで以上の鍛錬と新たな能力の開発に勤しんでいた。

 

 一方、未だ親衛隊と対峙していないナイトレイドの面々も、必死な二人を見て自らもと鍛錬量を増やしていた。

 

 

 

 

「おっ、どうだ?タツミ!進捗は」

「兄貴!だんだん慣れてきたところだ」

 

 義足(・・)に特徴的な髪型をした男、ブラートがタツミと話し始める。

 先日、竜船の事件の際には右脚を撃ち抜かれ重症を負ったが、辛くも逃亡し、持ち前の生命力で何とかここまで回復したのだ。しかし、さすがに右脚は使い物にならなくなってしまい、それに伴ってインクルシオもタツミへ譲渡した。

 

 

 

 

「さて、これからのことを話しておこう」

 

 ナイトレイドのリーダー、ナジェンダが話を切り出し、メンバーは鍛錬を中止して話を聞く。

 

「まず、私とブラートは革命軍本部に戻る。ブラートはそこで義足の取替えとリハビリをするから、当分はここへ来れない。私はブラートの代わりと戦力増強のための新メンバーを連れて戻ってくる」

 

 新メンバーという単語に反応しつつも、ブラートの離脱を悲しむ一同。

 

「心配するなって。回復したらすぐ戻るぜ!」

「そうだな、私のいない間の指揮はアカメ、任せた。いつも通りでな」

「わかった」

「いまのでわかったの!?」

 

 

 

「そうだ、タツミ。ちょっとがんばりすぎだぜ。ちゃんと休めよ」

「でもよ兄貴、俺は…」

「…オラ!」

「イテェ!」

 

 ブラートのデコピンがタツミの額にクリーンヒットする。

 

「どうせ、俺が怪我したのは自分のせいとか考えてるんだろ。違うぜ、タツミ。怪我(コレ)は俺自身の責任だ。お前は気にすんな…って言っても無理なんだろうな」

「………」

「んじゃ、漢の約束だタツミ。俺が戻ってきた時、元気なお前の姿を見せてくれよ」

「兄貴…ああ!約束だ!」

 

 約束したはいいが、何となくブラートの言葉がやばく思えたタツミなのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ____________________

 

 以下、とある激動の数日をダイジェストでお送りしよう。

 

 

 

 

「イェーガース、発足だ」

 

 そう言う女性の笑みには底知れない狂気がある。女性の名はエスデス。ドSという言葉すら生易しい帝国随一の狂戦士である。

 その彼女が率いる全員が帝具使いという最強の部隊こそが、『イェーガース』である。

 

 

 

 

「今から……私のものにしてやろう…」

「…えええ!!?」

 

 エスデス主催の武芸大会にてタツミ、エスデスから突然の告白(?)

 

 

 その夜

「zzz…」

(誰か助けて……)

 

 誰だお前、といわんばかりのキャラ変したエスデスに抱き枕にされているタツミ。当然、その夜は一睡もできなかった。

 

 

 

「先生やあの方たちからいただいた新しい力(・・・・)!」

「ふふふ…気に入ったらお人形にしてあげる…」

 

「スタイリッシュ、セリューのあの武器はなんだ?」

「最高にスタイリッシュ!!でしょう!!!過去最高の作品です!!!!」

 

 とある存在によって大きく変貌したのは、正義に狂う少女と、ある変態科学者のテンションの様だ。

 

 

 

 

 

 ________________________

 

 

 

「…以上で、イェーガース発足以降の大まかな活動報告は終了だ」

「「「……ハァァァァ…」」」

 

 口がなく、息をする必要すらない魔神柱がなぜかため息である。

 

「いやほんと、あの女は何なのだ。我らの予測外の事例が多すぎる」

「バアルより予測。例の少年がトリガーと考えられる」

「アスモデウスより推論。エスデスはかの少年を支配することで、性的欲求を満たそうとしているのではないか?」

「ベレトより反論。あの者曰く、あれこそが恋、恋慕と呼ばれるものらしい」

「ハルファスより同意。コノートの女王、メイヴのようなものか」

「グレモリーより疑問。エスデスには異性関係が皆無のはず。マシュ・キリエライトの方が適切な比較対象では?」

「フラウロスより弾劾。グレモリーの意見は棄却すべきだ」

「アンドロマリウスより肯定。異性経験皆無で高圧的ならばジャンヌ・ダルク・オルタが適切だと思われる」

「ゼパルより主張。メルトリリスの方が適切だと……そんなことよりエスデスと少年の夜のあれこれについて詳しく」

「こいつ!性懲りもなく!」

「いい加減直れこのゼパなんとか!」

「フフフ、ソワカソワカ…」

 

 

 

 

「話を戻そう。で、現状のイェーガースは?」

「件の少年、タツミとイェーガースの一員、ウェイブはフェイクマウンテンへ行く最中、はぐれたらしい。おそらくタツミはナイトレイドのアジトへ帰還した模様」

「アロケルより報告。我が共謀者が感付いた。おそらく私設部隊を出すだろう。独断であるため、勝率は7割強である」

「カイムより予測。持ち出した帝具と私設部隊の能力を持ってすれば、十分な勝率である」

「ブネより異論。9割未満の確率に賭けるのは許容できない。更に、敗北時の損害を考慮すれば、何らかの対策は講じて然るべきだ」

「戦線に直接介入せずに援護可能なバアルを投入するのはどうだ?」

「採用しよう。バアルは準備を済ませ、Dr.スタイリッシュとその部隊に合流し、戦線に参加せず援護せよ」

「バアルより了解」

「アロケルより追加。我らが共同作品の指揮権を一時、譲渡しよう。万が一の時に利用してくれ」

 

 

 




閲覧、ありがとうございます。

投稿ペースを変えようとして、結局変わらない。私は悲しい…
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