The Story of White Country 作:zakki0620
書き溜めてた前半最終回です。
2人は色々あったものの首都アゼナに着きました。
首都はかなり広大で尚且つ治安がいいわけではありません。隠れ家になるような場所ならたくさんあります。
ここで二人はいい感じの隠れ家を見つけました。雨風は凌げる、空き家と廃墟の中間をいっている感じの小屋です。とりあえずここを拠点として暫く過ごすことにしました。
「やっと拠点が見つかったね。とりあえず今日は休もうか。7日も歩き続けてるもんだから疲れちゃったよ。君も疲れているだろうから暫くはここでゆっくりしていなさい。」
エレミヤの言う通り二人共疲れていました。特にエレナは色々ありましたから精神的にも疲弊しているでしょう。しかもかつての職場でそれなりにお金は稼いでいました。そこで暫くはお金を稼ぐこともせずダラダラと過ごしていました。
しかしエレナはそのような自分の想い人の姿と自分の父親の姿が重なったのか早く仕事を探してほしいと言うので仕事を渋々探すことにしました。
こうして昔どこかであったような毎日が始まりました。変わった事と言えばエレナはエレミヤが仕事に行こうとすると
「ちゃんと帰ってきてくれる……?」
と聞くことくらいでしょうか。
その後エレミヤはエレナがどう過ごしているのかを知りませんが、帰ってくると大体エレナは小さく蹲っているのを見ると大体察しがついてしまいます。しかしエレミヤが帰ってきたことに気付くと小さな笑顔を見せてくれるエレナを見るとそんな事どうでもよくなってしまうのです。
そんな命綱のような幸せな毎日はそう長くは続きませんでした。
ある日エレミヤが隠れ家に帰ろうとすると
「君、エレミヤ君かな?」
目の前にいるのは知らない男。警察でしょうか。しかしあまりに突然の事でいい嘘が思い浮かばなかったので
「はい……そうですが……何か……?」
「なるほどなるほど。ようやく見つけました。では、死んでもらいましょう。」
見知らぬ男はそういうと懐から銃を取り出しエレミヤに向けてきました。
エレミヤは何故自分が殺されるのか、この男が誰か、本当に彼は警察なのか何から何まで分かりませんでした。でもとにかく逃げます。ここで死ねば彼女は狂う、その一心でとにかく逃げます。
男は相手が子供であることで慢心しているようで本気で追いかけようとはしません。あくまでも優雅にエレミヤを殺そうとしているようです。
走りに走った結果エレミヤは繁華街に出ました。この都市の繁華街は初めて入ります。流石に彼も繁華街までは追いかけてきませんでした。
エレミヤも道に何度も迷いながらも隠れ家に着きました。エレナはエレミヤの帰りが遅かった事をとても心配していました。
「エレナ、早速なんだが僕は謎の男に命を狙われたんだ。こんないい隠れ家を見つけたのにもう出なきゃ行けなくなったみたいだ。多分僕達のやったことがどこかで漏れたんだ。次の場所にあてがある。早く逃げよう。」
「次の行き先は……無法自治区と総称されている場所だ。もう……後戻りは出来ないよ、いいね?」
エレナはゆっくりと頷きました。
その頷きにさえ、狂気が見え隠れするほど彼女は壊れてしまっていました。
恐らく無法自治区に行けば彼女はもっと壊れる事でしょう。
しかしそれも自分の責任なんだと覚悟を決めエレミヤは無法自治区へと向かう事にしました。
これが二人で訪れる最後の目的地だということも知らずに……
次回からは後編というべきなのかな
まぁ鬱エンドなんでそこはそこはよろしくお願いします。