「ゆかりさん、この動画は...いったい、どういうこと、なんですか?」
きりちゃんのスマホを見せられる。...見られたくなかった、私の恥ずかしい動画が再生されていた。
バレて、しまった。
ネットに流れているので誰でも簡単に見れるが、顔は写ってなかったので大丈夫だと思っていたのに......
「私がゆかりさんの声を聞き間違えるはずが無いじゃないですか。どうして相談してくれなかったんですか?こんな、こんな...」
こんなこと、言えるわけがない。だって私にとって、きりちゃんは...
「実況プレイ動画をニコニコ動画に投稿してたなんて!」
家族同然な訳で、ネット活動を妹分にバレたとか黒歴史ものなんだけど。勘弁して。
「あのゲームの実況動画にしては、珍しく総合ランキングにのってたので再生してみたんですよ。」
きりちゃんもやってるゲーム、ジャンルはFPSで、つい魔が差して実況動画を撮ってアップロードしてみたら思ったより評判が良く、調子にのって続けて投稿していたら4話目で初のランキング入りして密かに喜んでいたところだった。
「そしたら、見慣れた半分人間やめた神プレイが目に入って、しかも聞き慣れた半分女神な美声が実況で、とどめにそのまんまなユーザー名だったんで悩む暇もなく、ゆかりさんだと確信しました。」
それだと私10割人間やめてることなっちゃうよ?
...えっと、きりちゃん。できれば他の人にはこの事は内緒にして欲しいんだけど
「ゆかりさんと私だけの秘密ってことですね。正直その言葉の響きだけでOKしちゃいそうですが...一つ条件を付けさせてください」
条件。
変なことじゃなければ受け入れるから、内緒にして欲しいけど、なんだろう。
「そこはネタ的に《何でもしますから》って言って欲しかったのですが。あっ、変なことじゃ無いですよ。ただ次の動画から、言うなれば...共犯にして欲しいんです」
何でもはしません。...共犯?
〜ニコニコ大百科【ユカキリコンビ 】とは〜
ユカリとキリの女性2人の実況プレイヤーのこと。卓越したプレイや、仲が良い2人のかけ合いが魅力。
※以下、動画のネタバレを含みます。
〈第1話目〜第4話目〉
ユカリ単独の実況動画。落ち着いた声とはうらはらに、たんたんとキルスコアを積み上げていく凄腕プレイに徐々に人気が上がり4話目で初の総合ランキング入り。
〈第5話目〉
キリが初登場。偶然ユカリの動画に気づき一緒に実況プレイがしたいとネダったらしい。
キリは小学生とのことだが、ユカリと遜色無いプレイの実力に、《お前のような小学生が...》的なコメントが溢れる。また今までより明らかに楽しそうなユカリに、ロリコンを疑うコメントが流れる。
〈第6話目〉
動画冒頭に前回コメントにあったロリコン疑惑をユカリが否定。
だが弁明中に、普段も仲が良いことから周りにもロリコンと疑われていると口を滑らせ、さらにキリが《ユカリはロリコン》と認めたことで、
めでたく?《ロリコン(ロリ公認)》タグが以降の動画に付けられる。
〈第7話〜第10話目〉
会話のやりとりからこれまでの動画及び日常で大抵ユカリはキリを膝の上に乗せていることが判明。このころには訓練された視聴者達は、《流石ユカリ俺たちにできないことを...》《ロリコンとして弟子入りしたい...》などのコメントが溢れる。
またユカリの事が大好きらしいキリの《義理の姉妹みたいなもんだから結婚できる》などの、あれな発言が相当数になる。
(ページ下部 キリ発言集まとめ 参照)
〈第10.5話目〉生放送回
動画中盤キリから提案された罰ゲームをかけた勝負が開始。
生放送と言う状況を巧みに利用した小学生と、そしてまんまと乗せられているユカリに視聴者達の間で戦慄が走る。
罰ゲームをかけたゲーム開始直後、ユカキリコンビを除く8人のプレイヤーはランダム選出にも関わらず、《8人全員が生放送視聴者》と言う神がかった状況が判明。
さらにユカリに罰ゲームを受けて欲しいコメントやプレイヤー達の流れに乗って、《キリチーム》が結成。実質1対9の状況になり別ゲー化。
ユカリがキレがかるが、キリの挑発に乗ってそのままゲーム続行。この状況からキリ以外の8人を始末したユカリは相変わらず凄まじい腕だったが、キリと一騎打ちになった時にはユカリは体力も装備もボロボロで健闘するもキリに敗北。罰ゲーム確定。
実況者と視聴者の垣根を超え、勝ち取った勝利に全員(ただしユカリを除く)で喜んだ。
〈第11話目〉
前回の罰ゲームとして動画冒頭に、《ユカキリコンビの夫の方、キリです!》《ユカキリコンビの...よ、嫁の方...ユカリです》と言う以降恒例となる挨拶が初披露され...