東北きりたんが、結月ゆかりを大好きな短編小説集   作:甘味処

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東北きりたん、誕生日記念に書きました。


㉑ヤンデレなゆかりさんと、デレデレなきりたん。(きりたん誕生日)

「ゆかりさん的には何デレが好みですか?」

きりちゃんと予約していた新作のモンハンを受け取りに外出していた時、握った左手...と言うより捕獲された左腕の先から謎な質問をされた。

天気の話程度の気軽さ、けれど何デレと言う日常ではまず使わない言葉に一瞬思考がフリーズする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついでに今の私はデレデレなきりたんです。お好みならツンデレとかクーデレとかも対応してます。あっ、でもヤンデレは周りに迷惑がかかりそうで、罪悪感とかがパないので私には無理かもですが...それでも求めてくれるのなら、全力で頑張ります!」

 

...とりあえず、変に頑張らずにそのままでいて欲しい。頑張って監禁とかされても困る。

まあ、部屋に入り浸ってる今の状況と大して変わらないかもだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほほう。それはつまり、ありのまま、プレーンなきりたんをお求めという訳ですね。...今の言葉、きりたん的にポイント高いです。流石ゆかりさん!」

 

褒められて?しまった。

...でもまあ、嬉しそうなのが伝わるニコニコな表情につられ、つい笑みが溢れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そんな話があった数日後、きりちゃんが誕生日を迎え、東北家に混ざって一緒に祝った。きりちゃん曰く私とのゴールインがまた一つ近くなったらしい。脳のセーフティが働いて私には理解できなかったことにしとく。

 

私からのプレゼントは一緒に予約して、一緒に受け取ったモンハンの最新作で、発売日の関係で既に渡してある所か、既に結構一緒にプレイしてたりする。

 

誕生日前に渡す事や、予約が重複しないように本人と予約しにいったことは、イベント的に微妙と言われてしまいそうだが...きりちゃん本人が一緒の買い物を楽しんでくれたから良しとする。

 

夕飯のお祝い後きりちゃんの部屋に入り、進めているモンハンをやりつつ話しをしていると、数日前の《デレ》な話題が再燃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆかりさんは微ツンデレ&微クーデレですよね。」

...そうなの?

自分のことなんて考えたことないが、近くにいるきりちゃんが言うならそうなのかも知れない。ゲーム内で転がりながら大剣を振り回して、そんな風に考える。

 

一昔前と比べてお助け猫がちゃんとお助けしてくれてる。逆に救援にならない救援プレイヤーがたまにいるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうなんです。ゆかりさんに関しては達人級の私が言うからには間違いありません。...ズンダアロー!」

 

 

そうなんだ。自分の事だし覚えておこう。

 

きりちゃんがゲーム内で使ってる弓、使ったことないけど楽しそう。要所要所で《ズンダアロー》なる技名を言いながら打ち続けている。

 

聞くと実在するずん子さんの必殺技らしい。

本物は射程が13kmだったり、舞い散る無数の桜吹雪のように矢が増殖したり、

高すぎる魔力によりフィニックスな形になったり、面の当たり判定で迫ってくる絶望感溢れる壁のようなオーラを放ったりとバリエーション豊からしい。

 

......本人もいないし、ツッコむつもりは無い。

 

あっ、倒せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしっ!...もちろん私も、今のままなゆかりさんが大好きですが、ヤンデレなゆかりさんとかも見て見たいです。監禁しちゃうほど私にドロドロした愛情を向けるゆかりさん...実は隠し持ってたりしませんか?...あっ、レア素材ドロップしました!」

 

そんなスーパーの在庫品みたいに私のヤンデレ?の有無を聞かれても......ふむ。

せっかくの誕生日だしリクエストに答えてみても良いかもしれない。ちょうどクエストも終わったタイミングだし。

 

 

 

 

 

 

「ん?...ゆかりさん?」

後ろから左手できりちゃんの両目をふさぎ、右手でいつもより強めにお腹を抱きしめる。

 

不思議そうに声を上げるきりちゃんに答えず、普段に比べ低くゆっくりとした声で、感情をたっぷりこめながら目の前の小さな耳に囁く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捕まえた......もう逃さない。

ずぅっと一緒だよ?きりちゃん............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......」

自分でもそれっぽい声を出せたと自画自賛しつつ、余韻を残して両手を離す。

 

 

...あれ?きりちゃんの反応が無い。

どうしたんだろ?

 

 

そんな風に反応をしばらく待っていると、きりちゃんは囁いた耳に手を当て、振り向かずに言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ゆかりさんのエッチ」

 

えっ。

いや、お求めのヤンデレなんだけど...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わかってます。リクエストに答えてくれたんですよね。ありがとうございます、凄く良かったです。...でも、ゆかりさんはエッチです」

 

う、うん。...えっ、な、何故!?

そんな私の疑問に答えてくれぬまま、私達は次のクエストに向かった。

 

 

 

 

 

「...エッチ過ぎです。色々、小学生なのに目覚めちゃいそうでした。ゆかりさんは本当に...もう。」

 

ため息をこぼすような小さ過ぎて聞こえない呟きに、表情を伺おうとしても何故か絶妙にそらして顔を合わせてくれない。

 

何だろう。

きりちゃんの初めて見せる態度に、怒らせるような事をしてしまったのかとオロオロしていたが、クエスト後は普段通りなきりちゃんで一安心......そんな、きりちゃんの誕生日な1日だった。

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