東北きりたんが、結月ゆかりを大好きな短編小説集   作:甘味処

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多分、最高傑作だと思います。タイトルの酷さが。中身は健全なので安心してください。たぶん。
それと、ちょっと忙しいので感想の返信遅れます。


㉓穴を棒でゴリゴリするゆかりさんと、脱力し気持ちよくなるきりたん

「月一の耳かきで膝枕をしてくれる時の、ずん姉さまのムチムチな太ももの感触、それがもう最高で...えへへ」

 

実の姉に対する劣情を開けすけに話すきりちゃん。どこ向いているのか分からない瞳で口を半開きにして...色々残念だった。

 

 

この娘は私がきちんと支えてあげないとダメな気がする。色々コースアウトしそうだ。

 

...何か、ドラマで出てくるダメな夫をほうっておけない妻みたいな思考だなと自分で思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっと、屋外で口半開きはまずいですね。私は女子小学生...私は女子小学生...」

 

何やら自己暗示をして表面上は無垢な少女の表情になっていく。その様子はまさに劇的ビフォーアフター...中身は残念なおっさんのままだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでですね。その耳かきが壊れる...所まではいってないんですが、木製で古くなってきたので、ずん姉様から新しいのを買ってきて欲しいと頼まれました」

 

そんなLINEのやり取りが表示されているスマホの画面を見せられる。

 

なるほど。

それで私は手を引っ張られて近所の薬局にいるわけか。夕方とは言え、きりちゃんは小学生だ。一人で出歩くのも危ないし、引率するのは問題無いが、先にそれを説明して欲しかった気もする。

 

まあ、外出するので一緒に来て欲しいと手を引かれて、何も考えずに頷いてついて来た私も私だけど。最近、小学生のきりちゃんに先導されても不安に感じることが少なくなってる。

 

 

 

 

 

 

 

「ゆかりさんと私の、深ぁぁあい仲なら言わなくても伝わるかなって思っちゃいました。」

 

無駄に心のこもってる、深ぁぁあい仲とやらは置いとくとして、流石によそ様の家にある耳かき事情まで察してたら、それはそれで怖いと思う。

 

 

 

 

「ゆかりさんにとっても、そろそろ実家にな...あれ?でも出かけるって言っただけで、場所伝えて無いですよね?何で薬局って分かったんですか?」

 

ん?...えっと、あれ?確かに。何買うのか聞いてないはずなのに、他のスーパーとかは無意識に除外して薬局に行く気になってた。...何でだろ。

 

 

 

 

 

「んー?...まあいっか。パッと買って、帰ってくるずんねえ様にサッと渡して、至福の時間を過しましょう。」

 

まあそうだね。理由なんて、無意識にスマホ画面が目に入ったとかだろうし。

 

...至福。まあ確かに、母性溢れるずん子さんに耳かきしてもらったら、気持ちよさそう。

 

 

 

 

 

 

「むふふ、他の人だったら絶対ダメですが...ゆかりさんなら、ずん姉さまの膝枕&耳かきのコンボを分けてもあげても良いですよ。特別ですからね!」

 

ふふんっと無い胸を張るきりちゃん。いや胸はある。けど無い。失礼だから言葉にしないが、何かそんな哲学的な言葉を思い浮かべていると...

 

 

 

 

 

 

 

「いや、大してゆかりさんも変わらないじゃないですか」

 

やかましい。

...って本当に以心伝心してる!?

 

 

 

 

 

 

 

「へ?......あっ本当だ!!」

 

揃って目を丸くしたが、よくよく思い返すと、ゲームの協力プレイ時も互いにそれぐらいは読み取れてることに気づき、大したことじゃないのかな...と話しを切り上げ、思ったより品揃えの多い耳かきの陳列に目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...えっ、ずんねえ様、急用で今日帰ってこれないみたいです。」

 

ずん子さんの急用...地球のどこかに更地が増えることになりそうだ。

 

それはさておき、無事耳かきを購入して薬局から東北家の自室...ではなく、きりちゃんの部屋に帰った後、スマホを見ながらきりちゃんがショックを受けていた。

 

 

私も、ずん子さんによる耳かきのご合判に預かろうと考えていたので少しだけ気落ちする。

...まあ、しょうがない。耳かき自体は買ったし、今日は自分で済まそう。

 

 

 

 

「だ、ダメです。危ないから耳かきは自分じゃやっちゃいけない決まりに...うちはなってるんです。」

 

確かに小学生が一人で耳かきって危ない。それにしても、親の目が届かない時でも律儀に守っている所を見ると、東北家の教育は成功しているようだ。なんだかほっこりした。

 

 

 

 

 

 

 

「なっ何をほんわかしてるんですか!ゆかりさんは自分で処理できるかもしれませんが、私にとっては死活問題ですよ!?」

 

耳を塞ぐように両手を当てながら騒ぐきりちゃん。耳に指をいれるのもアウトらしい。うん。よく躾けられてる...

 

 

しかし、耳かき出来ないってなると、さらにかゆく感じるよね。うーん、何とかしてあげたいだけど...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...きりちゃん。

今、家に他の人は、いないんだよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ!...えっと、はい。お手伝いさんも定時で帰ってると思いますし......」

 

ふむ、つまり私ときりちゃん、家の中にふたりっきりなわけだ。

 

 

 

 

 

 

「は...はい。ふたりっきり......です。」

 

ソワソワとするきりちゃん。瞳は何かを欲しているようで、揺れて、潤んでいた。

 

 

まあ何を欲してるかなんて話の流れで一目瞭然...耳かきだ。

 

きりちゃんが自分で耳かき出来ないなら、年長者の私がしてあげるしかない。ずん子さん程のナイスバディでは無いが、膝枕のオプションもつけてあげよう。

 

ベット端に座り、ぽんぽんと膝を叩き、おいで...と、きりちゃんを呼び寄せる。

 

 

 

 

 

 

「は、はい...。ずん姉様、きりたんは今日、大人の階段を登るようです......」

 

ぼんやりした様子で何やら呟き、ふらふらと近づくきりちゃん。顔も少し赤くなっている。...そんなに耳が痒いのか。早く何とかしてあげないと。

 

 

 

 

 

「よ、よろしくお願いします。」

 

そしてきりちゃんは...何故か私の膝の上に座り、向かい合わせの至近距離で見つめて来た。

......きりちゃん?

 

 

 

 

 

「...ゆかりさん?もしかして私、手順か何か間違えちゃいましたか?」

 

もしかして東北だとこの体勢が耳かきのスタンダートなのだろうか...何て考えていると不安げにこちらを見て聞いてくるきりちゃん。

 

いや間違いも何も、体勢が。これだと耳かきできな...

 

 

 

 

 

「た、体勢!?...えっと、すいません。ゆかりさん。私初めてだし、小学生だから、よく分かってない所もあって...できれば教えて欲しいんですが」

 

初めてって、ずん子さんにしてもらってるんじゃないの?耳か...

 

 

 

 

 

 

 

「ず、ずんねえ様とは姉妹な清い関係です!...だからその、そういう経験は私ありません!!」

 

私の声を遮るように声を張るきりちゃん。薬局での姉に欲情した様子を考えると、清いとやらに疑問を感じずにはいられないが、つっこんでもめんどくさそうだ。スルーしよう。

 

 

んっ?じゃあ薬局で話していたずん子さんの膝枕の話しって、全部妄想だったの?...まあ確かに日頃妄想垂れ流してるから不思議じゃないけど。

 

 

 

 

 

 

 

「...えっと、ゆかりさんは、その、こういう事...するの、初めてですよね?」

 

一人納得していると、きりちゃんがおずおずと聞いてきた。不安げな様子を見るに私が耳かき初心者だと思われているのだろう。

 

確かに初めて耳かきをする人に耳を任せるのは怖い。でも機会があってIAさんとマキさん、それと きりちゃんが合った事ない後輩にもして、凄い好評だったから大丈夫だよ。と伝え、安心させるためにニッコリ笑いかける。

 

 

 

 

 

「ふぇっ!? 3人も!!?し、しかも...こ、好評?」

 

何故だか目を回すきりちゃん。

 

 

うん。後、話を聞かれた琴乃葉姉妹にも、今度一緒にして欲しいって言われてるし...慣れてるから安心して身を任せてね。

 

とりあえず向かい合わせな東北式?は私やったことないから、やり慣れてる感じで普通にやろうか...と言い、私の膝に頭を乗せる形で横になってもらう。

 

 

 

 

 

 

「あの姉妹まで毒牙に...と言うか一緒ってことは姉妹丼ってやつじゃ...それに、な、慣れて...でもそんなゆかりさんも......はっ、はい。最初はスターダードでお願いします。膝に頭を...こ、こうですか?」

 

何だかブツブツ言っていたが、返事をして言われた通りに私の膝を枕にするきりちゃん。...耳ではなく、熱い視線がこちらに向いているが。

 

 

きりちゃん、そんなに見つめられると恥ずかしいし、首を横にしようか。

 

 

 

 

「そ、そうですよね。あんまりじろじろ見ちゃダメですよね。あ、あの...電気はこのままなんですか?その、明るさとか...」

 

明るさ?ああ、このくらいの明るさなら大丈夫だよ。きりちゃんの穴の中もしっかり見えるだろうし。

 

 

 

 

 

 

「あ、穴!?...そ、そうですか。いえ、私はゆかりさんになら見られても本望です!」

 

何か覚悟を決めている様子のきりちゃん。

 

よく分からないけど、棒が刺さったら危ないから、あんまり興奮しちゃダメだよ。きりちゃん。

 

 

 

 

 

「えっいきなり道具を使うんですか!?それに、興奮しちゃダメなんて...無茶ぶりです!」

 

...流石に、何か行き違いがあるような気がしてきた。

 

 

 

 

きりちゃん、これから《耳かき》をするんだよ?何か勘違いしてない?

 

 

 

 

 

 

「......え?耳かき?エッチじゃなくて?」

 

目を丸くするきりちゃんの発した言葉に、目を丸くしてしまう私。互いにそんな目を合わせ固まる。

 

えっと、いつのまにそんな話しに?薬局からずっと耳かきの話だったよね?

 

 

 

 

 

「...あっ。......えっと、そうですね、確かに。..........でも好きな人に、家にふたりっきりか確認されて、ベットの上で《おいでっ》てお膝に誘われたら普通勘違いするでしょうが!!」

 

膝枕で横になったままままキレだすきりちゃん。涙目の感じだと思ったより傷ついてしまってるのかもしれない。

 

 

なるほど、それで勘違いさせてしまったのか。普段は以心伝心な関係になってきたようだけど、偶にきりちゃんの恋心的な視点が入ると今までも行き違いが発生したりしていた。

 

初恋すらしたことが無い私が恋愛感情というものが理解できないのが原因なのかも知れない。...小学生のきりちゃんより初心というのも我ながらどうかと思うが。

 

 

言葉にして無いが見た感じ、勘違いしてしまった罪悪感も感じてしまっているようだ。そんな様子を見て、私も罪悪感が湧いてくる。

...きちんとフォローしてあげないと。

 

 

とりあえず頭を撫でて、宥めながらきりちゃんを落ち着かせる。心をこめて耳掃除するから、今日の所は機嫌を治して欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そう言われても...ん。」

 

これからする耳かきのためと、ごちゃごちゃになってるだろう気持ちを静めるために、頭を撫で続ける。

毎回思うがこの指にとけるようなサラサラ感に対して、同じシャンプーを使ってるのにくせっ毛な私の髪...どうなってるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぅ。ん、ん......」

 

撫でながら安心させる言葉をかけていると、膝に乗るきりちゃんの頭が少しだけ重くなったように感じる。どうやら緊張と興奮からか、無意識に首に力を入れて少し重力に逆らっていたらしい。

 

そんな強張りを溶かしていくのに、妙な達成感を感じ始め、顏、首、肩、腕、はては調子にのって耳かきに関係なさそうなお腹まで撫でながら、もっと楽になるように囁く。

 

 

 

 

 

「はぃ...リラックス...します......」

 

なんだかんだ言って良い子なきりちゃんは、律儀に言う事を聞き、撫でられた箇所から強張りが抜けていく。

その度に、よく出来たね...良い子だね...とたっぷり親愛をこめて褒めてあげるとさらに抜けていく力。表情も緩んでリラックスしてきている。

 

...フォローは上手く行っているようだ。よかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事をし続けていると、10分しないうちに、くったりと脱力しきったきりちゃんが出来上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良い子...力抜くと良い子.......」

 

指一本動かすのも億劫らしく、きりちゃんの指を動かしてもされるがままで反応がない。

 

瞳には光がなく、口の端にはよだれの後が光る。そして自己暗示じみた言葉を呟き続ける様子。

 

...うん。

心のケアと、耳かきのためのリラックスはできたようだけど、少しだけやり過ぎてしまったのかも知れない。

 

とは言え、耳かきはこれからが本番だ。私の数少ない長所...ゲームでも発揮し鍛えている指使いで、きりちゃんの耳垢を駆逐してあげよう。それが私にできる贖罪だ。

 

これから耳かきするから動いちゃダメだよと告げると、

 

 

 

 

 

 

「...はい。カラダ、動きま、セん。」

 

律儀に返事をするきりちゃん。何かカタコトだけど。

 

 

耳の穴を覗き込む。まずは入り口近くの耳垢を狙い、目標の少し奥まで返しの付いた先端を送る、そして敏感な内部を傷つけないように、ゆっくりと持ち上げる。

 

 

 

「ぁっ...」

 

すくい上げた耳垢は広げたティッシュに乗せ、次の獲物を探す。張り付いている紙状の獲物を見つけたのでピンセットで端をつかみ、ゆっくりペリペリと剥がしていく。

 

月一で綺麗にしているからか、穴の手前はそこまで汚れていないが、奥深くに大物を見つけた。

買ってきた耳かきは先端自身が光るタイプのものだ。今まで木製の耳かきでは見えなかっただろう奥深くの耳垢も白日の下に晒してくれる。

 

 

 

 

 

 

 

「ぁっ、ぁっ、奥まで届いて......」

 

普段ここまで深くはやらないが、どうせなら思いっきりキレイになってもらおう。

 

優しく、しかし確実に耳垢を削りとっていく。奥深くに硬くなっている大物は、辛抱強くこりこりと削り、剥がれ落ちた欠片を掬い上げ続ける。

 

粘膜に直接触らないように角度を変え、攻め続けると、ついに奥深くの耳垢が肌から少しだけ浮いた。

 

 

 

「おぁっぁ、頭の中抜けちゃ...」

 

そこを見逃さずにピンセットを差し込み、掴み、剥し、ズルズルと抜き取っていく。

大物を取り除く感覚に聞いたことがない声できりちゃんが反応する。

 

無事除去できた。

そして拾いきれない耳垢は、綿棒でからめ取り掃除をする。

 

 

 

 

「あっ、あー......あっ」

 

きりちゃんの横顔はヘラヘラと笑みがこぼれている。綿棒って気持ちいいんだよね。分かる。

 

 

 

最後の仕上げで見えないほどのカスを飛ばすためにフッと息を吹きかける。

 

 

 

 

 

 

 

「ひぅっ!?......きゅう。」

 

耳垢は影も形もない。...完璧だ。感じる達成感に浸りつつ、きりちゃんを見ると眠っていた。直前まで気持ち良さそうな声をあげてた気もしたのだけど...

 

 まあ、いいや。それより反対側が済んでいないがどうしよう。...眠ってる間にやってあげるか。コロンと顔の向きを変え、逆の耳に狙いを定める。

 

 

 

 

 

 

 

「......んぁ...ん、ん、んぅ」

 

 意識が無いからか、さっきより鼻声になってるきりちゃんの気持ちよさそうな声をBGMに、私は掘削作業をこなした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日ずん子さんに、きりちゃんに耳かきをすると力が抜けて、骨が無い猫みたいにタレるようになったんだけど、何か知らないかと聞かれた。

 

あの耳かきは自分でも、色々やり過ぎたと思ってたので思わずサッと目をそらした。

 

 

 

 

しかし、いつの間にか避けた視線の方向に先回りしていたずん子さんは質問を続ける。

 

光が無い瞳でうわごとのように私の名前、力を抜く、良い子、気持ち良い、もっと奥まで...と言ったフレーズを繰り返すらしい。

 

......どうやら既に犯人の特定は済んでいるようだ。

 

 

笑顔が怖かったので、ちょっとだけやり過ぎた私の所業を白状した。

 

 

それを聞いたずん子さんに、《耳垢を完璧に取り尽くすと、逆に耳に良くない》との注意を受けた。正直初耳だった。

 

 

反省する私を見て《見た感じ耳の中に傷はついてなかったし、互いに同意の上だろうし...そういうプレイを楽しむのは構わない。でも楽しんだ後は、きちんとアフターケアをしなさい。魔法なら大抵カバーできるから》と怒られた。

 

......プレイとかじゃなくて、ただ耳かきしただけです。と言う私の反論は黙殺されてしまった。

 

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