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それと、最近自作のあみぐるみと粘土人形作成にも手を出し始めました。無論、全部ゆかきりですが。
「ゆかりさんは、ずん姉様に甘いですよね」
そんな言葉を投げかけられたのは、きりちゃんの背中を枕にしながらゲームを楽しんでいる最中だった。
《お前が言うな》と言う言葉は、恐らくこれ以上無い場面だろう。自分自身が重度のシスコンのクセに何言ってんだこいつ...
「むぐっ...反論できない痛いところを突かれましたね。確かにこの前も私、即堕ちしちゃいましたし」
この前って、また二人揃って誘導された挙句、また恥ずかしい目にあって、ずん子さんに文句言いにいった時だよね?
きりちゃん、意気揚々とずん子さんに対して口火を切ってたけど、初手でずん子さんに《近くでお話ししましょう》なんて言われながらお膝に誘われ、膝枕されて頭撫でられて魂抜けてた。
「むぐぐ...で、でもゆかりさんだって、その後ちょ〜っと謝られただけで、すぐに許しちゃってたじゃないですか。」
むぅ、それは確かにそうだけど...ずん子さんはそもそも親友な上に、今は夕飯とか色々お世話になってるし、最近は茶道とか作法とか色々教わってて頭が上がらないと言うか...そんな人に、きちんと謝られてしまうと追求できなくて。
それにずん子さんの行動って、好意100%なんだよね。方向は異次元に向いてるけど。
「まあ仮にも正義の魔法少女ですし。茶道...そういえば習ってるんでしたね。家の事情的に私も一通り習いました。でも好きこのんで教わるほどには楽しくなかったです。...やけに苦いですし。」
確かに小学生の舌にはきついかも。まあ私も教えてくれるのがずん子さんじゃなければやらなかったかもしれない。
何というか、教えるのが上手いと言うか、その気にさせるのが上手いと言うか、口車に乗せるのが上手いと言うか...まあとにかく、一緒にいて楽しくなっちゃうんだよね。
「むっ...そう言えば最近は料理とかも一緒に作ってたりしますよね。」
あっ、うん。私自身、ほぼ一人暮らしだったから色々作れるんだけど我流で、だからきちんと習った人に教わるの楽しくて。
それに最近は何か居候っぽくなってて、そのくらいのお手伝いしないと良心の呵責が...
「むむっ...もしかして、ずん姉様と浮気ですか?」
何でそうなる。だいたい、きりちゃんとは変な関係じゃないからそもそも浮気にはならないし...
「むむむっ...言い逃れしようとしてますね......今日のお夕飯も、ゆかりさんお手伝いするんですか?もしそうなら私も混ぜてください。ラブラブな恋人としてチェックします。」
あれな発言はいつも通りだからスルーするとしてチェックって...まあ別に私は良いけど、きりちゃん料理できるの?
「ふふん。良い機会です。私の頭についている髪飾りが、包丁の形なのは伊達じゃないってこと...ゆかりさんに教えて差し上げましょう!」
なんて会話の流れで、今日は三人で食事を作ることに。...なお、小学生のきりちゃんには危ないので包丁は使わせなかった。
「ふっふっふ...」
今日のメニュー、カレーを作ろうと台所に行くと、何故か私の腰辺りに手を回しくっつき、得意げなきりちゃん。ずん子さんに向かってドヤ顔してる。
「むっ、ずん姉様、嫉妬ですか?やっぱり浮気...あっ、はい。すいません。ふざけないで料理します。」
手伝いに来たはずが、思いっきり邪魔してるきりちゃんを嗜めるずん子さん。
そんな様子に疑いを深めるきりちゃんに、猛獣も即座に生存を諦めるような微笑みを見せるずん子さん。うん、相変わらず怒らせたら怖い。
「料理はお嫁さん修行...そ、それならしょうがないですね。それでずん姉さまにとって、 ゆかりさんは...えっ妹的な存在、ですか?」
あの笑みを向けられた後も、調査を続けるきりちゃんの勇気は人類史の中でも最上位に入ると思う。...まあ、怒られないように今度はきちんとピーラーを持った手を動かしながら話しているが。
そんな流れで聞こえたずん子さんの私への評価。お嫁何たらは置いとくとして、妹...まあ確かに最近は家事手伝いを一緒にやってて姉妹的な関係になってるかもだけど、私とずんこさん年齢同じなんだけど...
「ゆ、ゆかりさんっ!ずん姉さまに聞いたらゆかりさんは妹みたいな存在だって言ってました。」
すぐ近くで話してたので既に聞こえてるのだが、報告してくるきりちゃん。
妹扱いにちょっと納得行かないけど、これで話しは丸く収まるかな?何て考えていると、
「ずん姉様の妹は私です!ゆかりさん取っちゃダメです!」
えー。何故か矛先がこっち来た。
んー...じゃあ私はずん子さんの姉になるよ。それでOK?
「そ、それなら...まあ。ん?何ですか?ずん姉様。」
どさくさに紛れて、ずん子さんとの上下関係を反転しつつ、きりちゃんの追求を逃れた。
上手くいって良かったのだが、ずん子さんに手招きされて、何やら耳打ちされるきりちゃん。
「あ...そ、そっか私と結婚したら義理の姉妹に...そうですね。それじゃあ、しょうがないですね。...えへへ」
何話してるのか、小声で聞こえづらいが何やら不穏な感じにニヤつくきりちゃん。そして私に近づき、
「ゆ、ゆかりさんは、ずん姉様の妹になりました!」
きりちゃんが何やら嬉しそうに報告してきた。見るとずん子さんは鍋に火をかけつつ玉ねぎを炒めながら、何やら私たち2人に、被保護者を見るような視線を送ってきていた。
...ほほう。姉貴分は渡さないつもりか。正直どっちでも良いが、何だか負けん気が出てきた。
きりちゃん。ずん子さん最近、私に撫でて欲しいって求めてきたり、妹みたいに甘えてくるから...私の方がお姉ちゃんが良いと思うんだ。
「えっ!ゆかりさん、ずん姉様にナデナデしちゃったんですか!!?ずん姉様!ゆかりさんのナデナデは私のです!!」
きりちゃんは、私のナデナデが如何に素晴らしいのか良く語っているらしい。
それで興味を持ったずん子さんから少し恥ずかしそうに撫でて欲しいと求められたことがあった。撫でてあげるとご期待以上だったらしく、その後も求められるままに、たまに撫でている。
ずん子さんは責めるきりちゃんに苦笑しつつ対応しているが、いつもより頬が赤い。うん、仲が良い妹たちだなぁ。
なんてニヤニヤしつつ手元の作業、材料をザクザク切っていると、服の裾を引っ張られ、
「ゆかりさん、ずん姉様にお膝枕してもらったって本当ですか...?」
帰ってきたきりちゃんの矛先は再度こっちにそらされていた。ぐぬぬ、それなら...
その後も、きりちゃんをボールに見立てた、私とずん子さんのラリーは続いたが、どちらが姉貴分なのか決着はつかないまま料理は無事完成し、みんなで美味しく頂いた。
「信じて送り出してた恋人が実の姉に......けど、知らない人と浮気されちゃうくらいならいっそのこと、ずん姉さまとの関係を認めても...で、でも本妻は私ですからね!」
ボールになっていたきりちゃんの思考は、撹拌されて大変なことになっていたらしく、夕食中話が4次元方向に進んでいた。
そこに、ずん子さんが悪乗りして乗っかってきたりしたが...まあいつも通りな団欒となった。