「マスター!ジャンヌリリィたんをペロペロしたいでござる!」
「自害せよ。」
「むほぉぉぉ!!!」
初依頼がこれとは…!
「あの…トナカイさん。私をペロペロとはどういう意味でしょうか。」
「え?それは気にしなくていいよ。」
昨日俺たちは張り紙を貼った。
まだ貼ってから一日目だし依頼は来ないよ、って言ったんだけどジャンタは朝からマイルームを訪れた。
まだ寝ている俺のお腹の上にまたがり『朝ですよ!トナカイさん!』って起こしにね!
朝からそんな刺激はいらないんだよなぁ…
「ところで、ジャンタは何を作ってるの?」
「これですか?ナイショです!」
なにやら箱に白い紙を貼って上から色鉛筆で何かを書いている。
少し離れた俺の机の上で書いているから詳しくはわからない。けどまぁ悪いことではないだろう。
そこに訪れたのが変態幼女ペロペロおじさんである。
丁重に自害してもらいました。
一日目から人は来ないと思ってたんだけど…
「マスター。今時間はあるか?」
「うん?大丈夫だよ。」
「そうか、失礼する。」
ドアを開けて入ってきたのは我らがお母さん、エミヤである。
「どうしたの?周回の時間にはまだ早いけど…」
「マスターが何でも屋を始めたと聞いたのだが…本当かね?」
「本当だよ。ちなみに俺とジャンタが働きます。なになに?依頼?」
「ああ。頼みたいことがあってね。」
「了解!ジャンタ!仕事!」
「え?あ!お母さん!おはようございます!」
「おはよう。それとお母さんではないのだが…」
こめかみにシワがよっている。
いつも皆からお母さんと呼ばれているからね。不満なのだろうか。お母さんなのに。
「で、なに?お母さん。」
「I am the bone…」
「すいませんでした」土下座
「改めて…なにかな?」
「私はいつも食堂で料理を作らせてもらっているのだが…」
「お母さんの料理は美味しいです!いつもありがとうございます!」
あぁ…ジャンタよ…それを言っては…
「いや、こちらこそ。いつも利用してくれてありがとう。」
あれ…?笑ってるよ。お母さんって呼ばれるの嫌なんじゃ…はっ!
俺に呼ばれるのは嫌だ
でもジャンタになら呼ばれてもいい
つまり…小さい子にならお母さんと呼ばれたい
エミヤは………ロリコン!?
「あわわわわ…」
「うん?どうした、マスターよ。なにやら挙動不審だが…」
「じ、ジャンタはあげないからね!」
「……まぁいい。今日は君たちに新商品の開発を手伝ってもらいたいんだ。」
お、やっと本題に入った。
新商品とは…?
「最近はこのカルデアにもたくさんの英霊が召喚されているだろう。
日本だけではなく、様々な国や想像の世界から訪れる。だが、これら全てに合わせて料理を作ることは難しい。
しかし…せっかく食堂に来てくれるのならば満足して帰ってもらいたいからな。そこで…」
「俺たちの出番。つまり、皆に喜んでもらえる料理を考える…ってことだよね?」
「なるほど!さすがはトナカイさんです!」
へいへいわかってなかったのかい?
そんなんじゃあ大きくなると黒くてツンデレで時々燃やしてくる可愛い女の子になっちゃうぞ?
「そういうことだ。私一人の意見では限界があるからな。様々な英霊と交流のあるマスターに助けてもらえるととても助かる。」
「私もいます!」
「よし。初依頼はエミヤ食堂の新商品開発に決定!」
「頑張りましょう!おー!」
「まずは今どんな商品があるか書き出してみようか。」
「えっと…カレーにうどん…あ、ラーメンもありました。」
「唐揚げ定食などガッツリ食べられるものは人気も高い。マスターもよく頼んでくれる。」
「うん。おか…エミヤの唐揚げうまいからね。いくらでも食べられるよ。」
「へぇ!そうなんですか!今度一緒に行きましょう!」
「そうだね。ジャンタはいつもなに食べる?」
「私は…」
のんびりとした雰囲気で話し合いは進んでいく。
あーだこーだと意見をだし、ならばこれは?と話を展開。
結構この三人いい組み合わせじゃない?
唯一の問題は…エミヤロリコン説のみ…!
「というわけで、お子さまランチにしよう。」
「どういうわけだ、マスター。今までの話の流れを完全に無視したな。」
「あ、ごめん。つい心の声が。うーん…どうしよう…」
目の前の紙は書くところが残っていないほど黒く塗りつぶされている。
色々な意見が出たけど…やっぱり…
「甘いもの…かな…」
「私もです!トナカイさんはわかってますね!」
「ふむ、確かに糖分は足りていない気もするが…」
「よし。じゃあとりあえず…クッキーとか焼いてみる?簡単に出来そうだし。」
「そうだな。作り方はわかる。材料は…なんとかなりそうだ。試しに作ってみよう。」
「私も作ってみたいです!」
「では三十分後に食堂へ来るといい。準備を済ませておこう。」
「はい!ありがとうございます!お母さん!」
手を振り返すジャンタ(すごい笑顔)。
そっか…もう俺に入り込む隙間はないんだね…
「トナカイさんも一緒に行きましょう!」
「え?いやいや…二人のイチャイチャクッキング、私を食・べ・て❤を邪魔するわけには…」
「え…私食べられちゃうんですか…?クッキーさん怖いです…い、一緒に来てください!トナカイさん!」
「まさか三人で…!?いやいや…俺は…俺はぁぁぁ!!!」
「助けてくださいトナカイさぁぁぁん!!!」
うわぁぁぁ!!!
とまぁさんざん騒いでみたところで、エミヤはそんなやつじゃないって知ってるからね。
それにエミヤには…イリヤたんがいるからね…ジャンタは安心安全…
ジャンタと一緒に食堂へ向かいました。すごい怖がってたけど。必死に腕にくっついて『と、トナカイさん?どこにも行かないでくださいね?ずっとそばにいてくださいね?』を繰り返してました。可愛かったです。
「マスターも来たか。では始めよう。まずは…」
結論。めっちゃうまかったです。
サクサクしててバター風味がすごくて何個でもいける。
女子力高すぎですわ。お母さん。
「ありがとう。マスター。ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。これを新商品にしようと思う。」
「私はジャンタ、もしくはサンタさんと呼んでください!」
「わかった。それでお礼なんだが…」
ジャンタをください…と?
ダメです!イリヤで満足してください!
「いやいやいいよ!美味しいクッキー食べられたし!お礼なんて本当に!」
「し、しかし…」
「ね!ジャンタもいらないよね!」
「はい!楽しかったです!」
「ほら!こう言ってるしさ!大丈夫!」
「そうか…ではいつでも食べに来るといい。サービスしよう。」
「うん。ありがとね。」
「ありがとうございました!」
キッチンに別れを告げる。
あー楽しかった。ジャンタもとられなかったし。無事依頼終了!
「トナカイさん。」
「ん?どうしかの?」
「明日も…頑張りましょうね!」
こちらを見上げ、笑顔で声をかけてくれる。
その可愛さに思わず手をジャンタの頭にのせた。
「ふふっ…トナカイさん…暖かいです…」
「明日も頑張ろうね。」
「はいっ!」
後日、エミヤ食堂には定食、ラーメン、うどんなどに並びクッキーが追加されました。
思ったよりも大好評みたいでよくジャンタもジャックたちを誘って食べに行ってるみたい。
一つ目の依頼、これにて完結!
ジャンタはやらんぞぉぉぉ!!!
はい。気がつくとエミヤをロリコンに仕立てあげました、瑞希です。
いいよね…嫁にアイリ、子供にイリヤ…おい切嗣、そこを代われ。俺がアサシンになるから。
一つ目の依頼って書きましたけど…具体的にはかくれんぼがあるから二つ目ですね。
まぁかくれんぼは遊んでただけだし…正式に依頼として受けたわけではないのでノーカンで!
次は誰を助けようかな。楽しみです。