さて、とりあえずプロローグには入っときたかったので書き上げました。
まずプロローグの最初は知波単学園!
自分は知波単学園、そして絹代ちゃんが推しなので早く書きたかったんですよ!
それでは妄想全開ですが、どうぞ!
正午……
自分の名前は
蝶野先生から『学校に似合った髪型や服装、態度を心掛けるように』と言われたが、知波単学園はいつも通りでいいかと思った、であります。戦車道がある学校は各国の特色を取り入れている、であります。自分が配属された知波単学園は、"THE 日本"という感じであります!……この「であります」がなかなかめんどくさい。知波単の生徒は「であります」と語尾につける人が多いらしいから、浮かないためにも忘れないようにしないと……
さて、知波単学園の紹介をするとしよう。
千葉県
寄港地は千葉港らしいが、学園艦のサイズの都合上1度投錨して連絡船に乗り換えないといけないらしく、予備寄港地として館山港や銚子港がある。ま、どうでもいいか?
なので今、自分は知波単の学園艦が停泊している館山港に向かっている。
内心、今日という日をとても待ち望んでいた。自分は知波単学園の戦車道は素晴らしいものだと思っているからだ。それは、あの何十年ほど前の戦車道全国高校生大会でベスト4まで上がっているという実績を持っているからだ。
あの大会の知波単学園の試合の映像に自分は釘付けになった。組み合わせの問題もあったからだと言われているが、自分はそうだとは思わない。
チーム全員の一体感から放たれる突撃。
チーム全体の士気、モチベーションの高さから放たれる突撃。
日頃の特訓で得た練度の高さから放たれる突撃。
そして……適切な状況で正確な指示から放たれる突撃。
これらがあったから掴むことが出来たベスト4だと自分は思う……のであります!(忘れていたわけではない)
だがそれがあったからこそ準決勝の対戦相手から突撃の対策をされて敗北したとも言える。突撃は対策しようとすればできるから……しかも対戦相手は、
しかし近年の戦車道チームは全国大会1回戦敗退が続いていて、お世辞にも強いとは言えない。士気は今でも高い。だが、突撃にこだわりすぎているとでも言えばいいのだろうか?ベスト4になったときに全車一斉突撃を使っていたというのが第1の理由と言える。しかもその突撃対策をどの学校も行ったから勝てないというのもある。さらに"知波単魂"の名の元に『突撃して潔く散る』という考えが浸透しているみたいだ。
突撃が悪いとは言わない。どちらかと言うと好きだ。でも今のままではダメだ。このままじゃ知波単学園は"最弱"と言われてしまってもおかしくない…………それは嫌だ。
しかし、"突撃癖"とでも言うべきそれは今でも深く根付いていて、簡単には改善することが出来ない。
「お、あれが知波単の学園艦か」
と、色んなことを考えていると港に着いていたみたいだ。自分の視線の先には1つの学園艦があった。あれが自分の配属先、"知波単学園"だ。学校及びその学校がある学園艦のことを引っ括めて○○学園などと呼ぶことは普通だ。
「っと、あれは知波単の制服?」
自分が学園艦に向かって歩いていると、知波単学園のものであろう制服を着た人が3人立っていた。その人達は近づく自分に気がついたのか姿勢を正してこちらを見つめていた。
もしかして出迎えに来てくれた人かな?
と、敬礼してきた。自分もしないと。
「我が校に配属された山本桜花殿でありますね?」
「如何にも。そちらは?」
「私は
最初に声をかけてきた人の隣、黒髪ロングで前髪が細長く真ん中でくるっと丸めていて、丸眼鏡をかけているいかにも頭が硬そうな人が隊長のようだ。
「私は副隊長の
それでさっき最初に話しかけてくれた黒髪ポニーテールの人が副隊長か。隊長さんと違って賢くていい子そうだ。
「ほら、西も挨拶しろ!」
「は、はい!2年生の
隊長さんに挨拶を促されて、敬礼しながら元気な声で挨拶をしてくれた黒髪ロングの2年生が自分の案内役か……かわいいな、この子。
「改めまして、本日知波単学園に配属されました、陸上自衛隊富士学校戦車道クラスの山本桜花であります。よろしくお願い致します!」
「うむ、よろしい。ではあとは西に任せる。我々はやることがあるので先に学校の方にいる」
「かしこまりました!」
隊長さんと副隊長さんは90度綺麗に方向転換して学園艦の方に戻っていった。西さんはそんな2人の姿が見えなくなるまで敬礼していた。真面目なんだな、きっと。
「……さて、では歩きながら我らが知波単学園のことについて説明致しましょう!」
「大丈夫ですよ、大体のことは知ってます。自分は知波単学園戦車道チームに憧れていますから」
「なんと!それは光栄であります!」
「突撃戦術でのベスト4……あれは凄かった……」
「まさか、山本殿もあの大会の知波単に憧れて!?実は私もなんです!」
「おぉ!そうだったでありますか!それは西殿とは仲良くできそうでありますな!」
「はい!是非とも!」
西さんとは気が合うようだ。しっかりと固い握手を交わした。
この「殿」は目上の人に付けないといけないみたいだ。堅苦しいからか使っている人は見たことも聞いたこともなかったが、知波単は上下関係を重んじているようで先輩には「殿」などを付けて呼んでいるようだ。なので自分も習うことにした。
そして自分は西さんに学園艦内を案内されることになった。
街並みは学園を中心として、学園艦それぞれ所在地の雰囲気を感じれるような物にしており、所にもよるが外国の雰囲気を取り入れている場合もある。知波単は習志野市所在なのでその雰囲気があるみたいだが、所々に戦時中の日本を思わせるような建物などがある。
商店街には八百屋や豆腐屋とかもあった。
「そう言えば小腹がすきませんか!?」
「ん、いや、自分は別に……」
「それでは、私のおすすめのお店に行きましょう!」
「あ〜……ではお願い致します」
あ〜これは多分西さんが食べたいだけかな?目がキラキラしてたし。
「ここであります!」
迷わず一直線で店に直行したよこの人。これはもう早い段階で狙いを定めてたな……
やっぱり、西さんも知波単学園の生徒だなぁ……
「何をしているのですか!早くしないと売り切れてしまいますよ!」
「了解致しました〜っと……」
「はははっ、絹代ちゃん、そんなに焦らなくてもちゃんと残ってるよ。いつもの……だね?」
「はい、いつもので!」
店のおばさんと西さんの会話を聞く限り、ここは西さんの気に入っている店なんだろう。名前は……『
「あら、あんたみない顔だね?もしかして絹代ちゃんの彼氏かい?」
「ち、違います!」
「この方は本日より我らが知波単学園に配属された陸上自衛隊富士学校の山本桜花殿です」
「まぁ、自衛隊の!?すごいねぇ〜!」
「い、いえ、そんな……大したことじゃないですよ」
「何を言うかい!うちの旦那もね、昔は自衛隊に入っててね────」
自分はこのときなんと愚かだったのだろう。
このおばさんの変なスイッチを入れてしまったみたいで、それから1時間ほどそのおばさんの自衛隊員だった旦那さんの話をされた。内容は覚えてない……覚えているのはその人はもう自衛隊を引退していて、今は陸の方で桜餅の材料をかき集めているということだけだ。
でも話の途中で桜餅を何個か食べたので飽きはしなかった。というかここの桜餅はむっちゃ美味かった。西さんに関してはもう何個食べてたか覚えてないが、結構な食べっぷりでした。
「大変美味でした!これはお代です!」
「今日は自衛隊学校の人の配属記念と、こんなババァの話を聞いてくれた御礼と思ってくれればいいよ」
「本当でございますか!?ありがとうございます!」
「いいのいいの。絹代ちゃんもそこの自衛隊学校の人も頑張ってね」
「はい、ありがとうございます!」
「では、失礼致します!」
桜餅屋のおばさんいい人だった。
1つ要求するなら、自分にはちゃんと山本桜花っていう名前があるので自衛隊学校の人はやめて欲しいですね、はい。
「よく食べますね、西殿は」
「そうですか?あ、この桜餅殿は私のものなので差し上げませんよ!?」
いや、そんなに必死な顔して桜餅が入った袋を抱きしめて隠さなくても……かわいいかよ。
「大丈夫ですよ、取ったりしませんので」
「そ、そうでありましたか……」
おっ、安心したみたいだな。あ、また食べ始めた……
「それで、次はどこに?」
「ごくっ……次は学園の方に行こうかと!」
「おぉ〜!」
ついに学園に行けるのか!楽しみだ!
「ふふっ……」
「ど、どうかされましたか?」
「いえ、ただ山本殿の目を見ているとまるで新入生のようだなと。入学式当日の私を思い出してしまいました」
「そ、そうでありますか」
入学当時の西さんか……うん、あまり変わってなさそう。でも絶対憧れの校舎を見て目をキラキラさせてただろうな……
あ、そうか。自分も今そうなってるんだな。
「さ、行きますよ!突撃〜!」
「と、突撃〜!」
不肖山本桜花、知波単学園に西殿と共に突撃致します!
「ここが、知波単学園……!」
ついに自分は知波単学園の校門からその校舎を見上げることが出来た。
その姿からは現代の学園という雰囲気はしないが、木造建築の校舎はどこか昔の日本の学校が感じられ、まさに知波単らしいなと思う。いやぁ……お爺さんの世代の人はこんな学校に通っていたのかな?そう考えたらなんだか感慨深いものがある。
「では、校内をご案内致します!」
「よろしくお願い致します!」
学園に着くと早速西さんは自分に校内を案内してくれた。
珍しいところを言えば、乗馬などをするためのエリアがあったり、図書館が教室のあるエリアと別館にあるということか?
乗馬エリアがある理由は知波単学園では馬術が盛んであることで、それは学校行事に馬術が含まれるほどだ。かつては
「────それでここが主食堂であります!ここは昼食時が1番混雑致しますのでご注意を!別館の寮に住んでいる戦車道の生徒は朝食と夕食もここで食します!食堂はここの他にも2つ存在します!」
「ということは西殿も隊長殿、副隊長殿も寮生活をしているでありますか?」
「はい!基本は3人ひと部屋ですが、辻隊長殿は朝が早いため皆とは狭めの部屋です!ちなみに、戦車道を履修していない生徒は寮生活は強制されてはおりません!」
「なるほど……隊長殿は1人の空間が提供される代わりに朝は早いというわけでありますな」
「はい!なので皆、1人部屋が欲しいと日々隊長になるために努力しています!」
「西殿は?」
「もちろん、隊長になれたらなりたいところですが……私みたいな未熟者はなるには厳しいでしょう。ははは……」
「"人生には簡単な道は少なく、厳しい道の方が多い。どんなことも簡単にできるとは思うな"……」
「?……その言葉は?」
「あぁ、これは自分の祖父からよく言われていた言葉であります」
「いい言葉でありますね……この西、感激致しました!」
「ありがとうございます」
自分は西さんに敬礼を返した。
この言葉には自分も感激して、今となっては座右の銘みたいなものになっている。
「では、食堂に突撃する準備はできているでありますか?」
「?……はい」
食堂に突撃?さっきまではそんなこと言わなかったのになんで食堂だけ?
西さんは食堂の横引き式扉の取っ手に手をかけてこちらをニヤニヤと見てきた。なにかあるのか?
「では、突撃〜!」
西さんはそう叫ぶと思いっきりその扉をガラガラと開けた。その音にちょっとびっくりした。
さらにそれと同時に中から知波単学園のテーマ曲である『雪の進軍』が聞こえてきた。最初は音楽がないのと急すぎてわからなかったが、曲が進むにつれてわかってきた。この曲、いいよね。いっぱいちゅき。
『山本殿、知波単学園へようこそ!』
「え、あ、ど、どうも!」
と、自分が呆気に取られているとその食堂にいた知波単学園の生徒達が自分に向かって敬礼をしてきた。全く状況が理解できない。
でも真ん中に隊長さんがいるのを見る限り、ここにいるのは戦車道チームの人達か?
「ささ、山本殿、こちらへ……」
「ど、どうも……」
西さんの誘導の元、自分は食堂の真ん中の大きな机の1席に座った。前にはホットプレートがあり、この机やほかの机に何個も並べられていた。その周りには肉や野菜、タレやレモン、そして飲み物が何種類かあった。
「焼肉……でありますか?」
「そう、焼肉だ!」
「あ、隊長殿。何故焼肉でありますか?」
「決まっているだろう。これはお前の歓迎会だ」
「歓迎会……?」
「その通り。我ら知波単学園の生徒は心の鍛錬として質素な生活を心がけているが、本日は別だ」
「折角自衛隊学校から来てくださったのに質素な料理から始まれば嫌でしょうから、本日は歓迎会ということで焼肉であります!」
「焼肉……!ジュルリ……」
そうか、自分の歓迎会だからこんなご馳走を!隊長さん達が先に帰ったのはこの準備をするためだったんだな。
………それはそうと西さん、ヨダレ垂らして輝いた目で肉を見つめている。きっと早く食べたいんだろうな……
「ありがとうございます!では、お言葉に甘えて頂きます」
「と、その前に!」
「へ?」
すると1番焼肉を楽しみにしていたであろう西さんが食べようと手を合わせかけた自分を止めてきた。……ヨダレまだ残ってる。
「食事の前には必ず手を洗うのが規則であります!」
「あぁ、まだでありましたか」
そうか手を洗ってなかったんだ。自分以外はみんな洗っていたみたいだな。
というか西さん手を洗うの早すぎィ!
と、今度こそ手も洗ったし完璧でしょ!
「では皆、背筋を伸ばせ!」
隊長さんの号令に合わせて全生徒は背筋をピシッと伸ばしたので、自分も遅れながらに背筋を伸ばした。
「いたーだきます!」
『いたーだきます!』
「い、いたーだきます!」
そして手を合わせて隊長さんが号令をかけると全員一斉に手を合わせて声を張り上げた。
自分はまた遅れてしまった……
折角だし自分が知波単学園に来たという嬉しさを噛み締めて、生徒達と仲良くなりながらゆっくりと食べていくとしますか。
────嗚呼、なんて自分は愚かだったのだろう。
知波単学園の生徒は早寝早飯が鉄則というのを聞いたことがある。つまり、生徒は食べるのが早い……(個人差があります)
でもまぁ、普段は質素な生活を心がけているって言ってたもんなぁ……そりゃそうなるわ……
なんで気づかなかったのだろう……
これが………
────
「焼けたであります!」
「美味しそうであります!」
「焼肉に突撃致します!」
「あ〜それは自分のでありますよ!?」
「早い者勝ちでありま〜す!」
「お前ら!私にその肉を譲れ〜!」
「辻隊長殿、それは権力の横暴ってやつであります!」
「私も負けずに突撃〜!」
「肉!肉!肉であります!」
「流石知波単学園……」
ま、肉は何枚か食べれてるし構わないけど。
知波単学園の生徒はみんな元気が良さそうでよかった。自分は今日からこの輪の中に入るんだな……色々頑張ろう……
「山本殿!早く食べないと肉がなくなるでありますよ!」
「……自分の突撃、みせてやるであります!」
「おぉ〜なかなかの突撃!この西も負けてられません!突撃〜!」
────そしてその戦争は
翌朝……
自分は食堂の調理スペースにいた。その理由は、昨日のお礼をするため。
昨日焼肉をご馳走をしてもらったし、それに楽しい時間も過ごせた。そしてこれからお世話になるわけだしこれぐらいはしておかないと。
「おはようございます!……ってお前は!?」
「あぁ、辻隊長殿、おはようございます」
「そこでなにをやっているんだ!?」
「なにって、見ての通り朝食の準備でありますよ。昨日の夕食のお礼と思ってもらえれば」
「……そうか。ちなみに今日の朝食は?」
「おにぎりと卵焼きであります」
「ほう……味見させてくれ」
「ダメです。ご飯はみんなが揃ってから、であります」
「なぁ〜にぃ〜?」
やっちまったな!って言ったら怒られるだろうから辞めておこう。ま、摘み食いは良くないからね。
「なんと言おうとダメでありますよ、いくら隊長殿でも」
「……ま、お前の言うことにも一理ある。ご飯は、みんなで食べると美味しいからな」
「流石隊長殿。でもそろそろみんなを起こす時間では?」
「あぁ、そうだな。ではまたあとで」
隊長さんは敬礼をして綺麗に90度方向転換して食堂を出ていった。
自分がこの食堂の調理担当の1人になったことはまだ言わないでおこう。
こうして自分の知波単学園での生活が始まった。
自分はこのメイン食堂で、戦車道生徒の朝夜のご飯担当と、昼の調理の担当の1人になった。ここでの昼以外の食事はOGの方達が交代して担当し、昼は全員で調理していたみたいだ。でも自分が来ることになった時、ここの学園長(県でいう知事みたいな人)と生徒会長(市長みたいな人)から戦車道チームの朝夜は自分が担当してくれとお願いされたので引き受けた。
────知波単戦車道チームの空腹は自分が満たす!
あと自分の部屋も1人部屋みたいだ。西さんが言ってた通り部屋は狭かった。机、押入れ、布団などの最低限のもの以外は置けそうになかった。なんだか学校の宿直室を思い出すような部屋だったな。
────しかも隣部屋は……
昨日……
「ここが山本殿の部屋であります!」
「ここか……あれ、なんで隊長殿が付いてきているでありますか?」
「隊長殿の部屋は山本殿の隣でありますから!」
「え?」
まっさか〜!隊長さんの部屋が隣だなんて………
本当だ、隣の部屋に『隊長室』っていう札がある。
「そういうことだ。隣人同士よろしく頼む」
「よ、よろしくお願い致します……」
隣があの隊長さんという事実は少しショックであった。
そして自分が肩に手を置いた西さんから言われた言葉が……
「まぁ……ドンマイであります」
「西殿ぉ……」
そうして自分の知波単学園での生活は波乱(?)の幕開けとなった………
ありがとうございました!
学園艦内とかは本当にこうかはわかりませんが、情報などは調べたものを使わせていただきました。如何だったでしょうか?
山本桜花くんの名前の由来は、日本っぽい名前を考えてる時に桜花が思いついて、なら日本なら山本でしょ!ってなってこうなりました。
辻つつじさんは原案のフミカネさんが妄想していたものをいただきまして、岡おかかさんは辻つつじさんと名前のニュアンスが同じような人を考えました。
それでは、このへんで!さよーならー!