男子も学園十色です!   作:シベ・リア

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みなさんどうもお久しぶりです!
結構感覚が空いてしまいましたが、今回もプロローグです!プロローグはまだ続くので早く書き終えたいですね……()
ではでは早速、どうぞ〜!



プロローグ04「阪東士郎、初日から巻き込まれます!」

俺は阪東士郎。俺の配属先はBC自由学園だ。

BC自由学園は岡山の学校で、マジノ女学院の分校でもある。元々はBC高校と自由学園という別々の学校だったみたいだが、どちらの学園艦の老朽化に伴って新しい学園艦を建設する際、行政側がどちらもマジノ女学院の分校で同じ岡山県の学校ならば費用を抑えるために統合すべき、という指摘を受けたため数年前に統合することになったとか。確かに、どちらもマジノがワインの原料であるブドウを栽培するために作ったらしいからその方がいいのかもな。

確かこれは、新しい学園艦を作る際に使用する材料をこれから先に行われると言われている戦車道の世界大会で使う戦車の材料にするために節約したかったのだろうという噂は聞いたことがある。

 

俺はそんなBC自由学園の学園艦を歩いている。学園艦内の雰囲気はフランスと日本が混合しているような感じがした。しかもそれが真ん中の大通りを挟んで左右で分かれていたから驚きだ。良い言い方をすれば異文化交流とでも言うのだろうか?

実を言うとBC自由学園はある問題を抱えている。ここに住んでいる一般人の人はそうでもないのだが、ここの生徒達やその卒業生に問題がある。

 

色々考えながら歩いているとBC自由学園の校舎が見えてきた。校舎は灰色っぽい壁をレンガで囲っているものがいくつも連続していた。例えるなら、昔のフランスの建物の雰囲気と言えばいいのか?

それはそれとして、ここが今日から俺が暮らす学校だ。暮らすというのは、俺は今日から泊まり込みでこの学校の警備をしなくてはいけないから、いわゆる宿直室が俺の部屋となる。まずはその部屋に向かいたいんだが……さて、どう行けばいいのか全くわからん。

 

「失礼、貴方は今日配属された自衛隊学校の方ですか……?」

「はい。あなたは……?」

「申し遅れました。私、戦車道チームのシャルルです。どうぞこちらへ」

 

校門付近で声をかけてきたのは戦車道チームの隊員の人らしい。とりあえず付いていくか。

 

俺はその人に案内されがまま付いていった。不思議に思ったのは、何故か通る道全てが裏道のような道だった。建物と建物の間の細い道、建物の裏の細い道などを通っていて、シャルルさんはずっと周りを警戒していた。

何を警戒しているかは……だいたい察しがつく。でも確証はまだ得ていない。

 

「もうすぐ着きますのでご辛抱を」

「は、はい……」

 

そして今歩いている道の終わりが見えてくると、何やら騒がしい声が聞こえてきた。その声は戦車道チームの人達がただ集まっているだけかと思っていたが、それにしてはどこか荒々しい雰囲気に感じる。シャルルさんも同じことを感じているようで、その表情を見るとさっきよりも警戒心を強めている気がした。

 

「………まさかっ!」

「あ、えっ、ちょっとシャルルさん!?」

 

シャルルさんは急に声のする方へ向かって走っていってしまった。まさかとは思うけど……1日目からこれはやめてくれよ……

とにかく、俺も行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様らここで何をするつもりだ!?」

 

「そんなことあなた方に教える義理はないざます!」

 

「なんだとぉ〜!?」

 

 

「やっぱりか……」

 

目の前に入ってきた光景に思わず声が漏れてしまった。

さて、そろそろBC自由学園が抱えている"ある問題"について語ろうか。

 

BC自由学園はBC高校と自由学園が統合して出来た学校だ。そしてBC高校と自由学園では校風も違っていた。

BC高校は中学生の時に受験しないと入れない学校、つまり本土でも一般的な学校だ。生徒はみんな元気で生き生きとしているが、授業にはマナーなどを学ぶものもあり、ほとんどの生徒が1人の女の子として"お嬢様"という存在に憧れている。

対する自由学園はそのBC高校の生徒が憧れるというお嬢様学校で、俗に言うエスカレーター式と呼ばれている教育方式を取っている。エスカレーター式というのは、中等部、高等部と教育課程を調節して中学生から高校生には無試験でなることが出来る。

そしてBC自由学園になってからは少々ややこしい状態になった。BC自由学園(高等部)に入るには、お嬢様学校であるBC自由学園中等部からエスカレーター式で進学するか、別の中学から受験をしてそれに受かるの2択になる。俺はその方法に特に問題はないと思う。

だがお嬢様方はそれに気に食わなかったらしく、受験で入った人達を野蛮人だとか軽蔑したり、悪く言うと差別をしてしまった。それに反抗したのが受験で入った人達だ。目には目を歯には歯をの感覚で、軽蔑されれば軽蔑で返して……現在に至る。

これらをわかりやすく言うと、今のBC自由学園は「受験組」と「エスカレーター組」が対立している。それは戦車道チームでも例外ではない……というか戦車道チームがその対立の中心だ。例年、隊長は受験組とエスカレーター組の両代表の一騎打ちで決まる。つまりその一騎打ちの勝者がその年の隊長になる。

 

今年の隊長は確かエスカレーター組の人だったな。ここ最近はエスカレーター組の人が隊長になっている。これじゃあますます受験組の不満が爆発しそうだ。その年の戦術や方針なども隊長に委ねられるから、最近はエスカレーター組に有利というか、旧自由学園の戦車道チームの方針に近くなっている気がする。だけどそれで黙っている受験組ではない。受験組はエスカレーター組に従う気はもちろんなく、普段の練習、さらには試合中でも別行動いう言葉が相応しいほど全く従っていない。

互いに互いを嫌いあっているからこの状態は一向になおる気配がない……

 

 

「ロザリーさん、あの男の人はもしかして……」

「男……?」

 

そのロザニーと呼ばれた人は俺のことを睨みつけた。さっき案内してくれたシャルルさんと反対側にいるから、この人は恐らく受験組。それにその集団の先頭に立ってるし、きっと受験組のリーダー格だろう。

 

「まさかあの人は自衛隊学校の……?」

「あっ、まさかエスカレーター組!ここでこいつの歓迎会をするつもりだったな!?」

「なにか問題でもございまして?」

「この男は"戦車道チーム"に配属されたんだ!私達も含めて歓迎会をするべきだろう!?」

「ふっ、あなた方とは違うのざます。庶民は庶民らしくしたらどうざますか?」

「ムキーッ!」

「隊長だからっていい気になるなよ、カリフラワー!」

「様をつけなさい様を!」

「はっ、誰がこんなやつに!」

 

 

あの……ものすごく帰りたい。本当にこのチームで俺はいい成績を残せるのだろうか。BC自由学園の公式戦の成績はここ最近初戦敗退。俺に求められているのは恐らく初戦突破、若しくは例年よりも良い試合内容にすること。…………自信ないなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

──夕方。

 

 

「はぁ……疲れたぁ……!」

 

俺は宿直室に入ってすぐ畳に倒れ込んだ。ただでさえ移動で疲れたのに着いてすぐに受験組とエスカレーター組との抗争に巻き込まれるのは予想外だった。この先が不安で仕方ない。

あ、そうだ。こういう時こそ"あいつ"に電話しよう。この時間ならあいつも大丈夫だろう。

 

スマホを耳に当てて呼び出し音を聞きながら、俺はあいつが電話に出るのを待った。あいつは俺の相談に何回ものってくれている幼馴染だ。まさか約束通り、2人とも自衛隊に入るのとになるなんて思いもしなかった。

 

「もしもし、アキラ。今大丈夫か?」

『あぁ、士郎。どうしたんだ?』

 

電話の相手は日向(ひなた) アキラ。詳しいことはまたの機会に。とにかくこいつは俺の幼馴染で、世間で言う親友という存在だ。

 

「聞いてくれよ、BC自由に来るなり生徒達の抗争に巻き込まれてさ!」

『ははは……それは大変だったな。まぁ、それは薄々分かってただろ?』

「そうだけどさ……」

『それに、その問題を解決、改善するのがお前に与えられた任務なんじゃないか?』

「……それは薄々分かってた。そうだよな、うん」

『こっちなんて戦車道チームの全員キャンプに出かけてたぞ』

「まじかよ……大変だな、そっちも」

『お互い様だな。こっちはこれから生徒を探しに行かないと』

「………こっちもそっちもある意味生徒が自由というかなんというか」

『本当にな……じゃ、これから出かけるからこれで』

「わかった。すまんな大変な時に。お互い頑張ろう」

『あぁ、また暇な時に話そう。じゃあ』

「じゃあな」

 

あっち、"継続"も大変だなぁ……

さて、こっちも負けてられない。生徒の間にどんな問題があっても俺が解決してみせないと!俺は陸上自衛隊富士学校戦車道クラスBC自由学園配属、阪東士郎だ!

 

「………痛い」

 

思いっきり自分の頬を叩きすぎた。

 

 

 

でもまさかあんなことになるなんて、この時希望に満ち溢れいた俺は予想だにしなかった。

 

 

 

────絶望の音は静かに俺に近づいてきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───阪東士郎、ねぇ………ふふっ、使えるかも」

 

 

 




ありがとうございました!
まずは恒例の主人公の名前由来紹介のコーナー!いえーい!パフパフパフ!ピューピュ!
………はい(真顔)、主人公の阪東士郎くんの名前はまず"BC自由学園"のBとCから始まるものから考えました。
名字はBから連想して"ば"から始まるのものにしようと決めて、それはアルファベットで"Ba"なので"ばんどう"となり、名前もCかは連想して"し"から始まるものにしようと決め、それはアルファベットで"Si"なので"しろう"となり、あとはその2つに読める漢字を考えていって"阪東士郎"となりました。

続いて今回登場したオリジナルキャラクターの名前を紹介。
最初に出てきたのは副隊長のシャルルさん。なんか貴族っぽいというかそんな風なフランスの名前を探したらそれがあったので"シャルル"にしました。
次に登場したのは受験組のリーダー格、ロザリーさんです。とりあえずフランス軍人の名前を検索しましたがいいのが見つからず、次にフランスのことを題材にした有名な作品『ベルサイユのばら』というものを検索していると"ロザリー・ラ・モリエール"という登場人物を見つけました。この人は実は実在します。かの有名な"マリー・アントワネット"が牢獄に収容された際にその死刑執行の直前までお世話をして、獄中のマリー・アントワネットについての手記を残した"ロザリー・ラモルリエール"という方らしいです。なのでそのお名前を頂いて"ロザリー"としました。
そして最後は隊長のカリフラワーさんです。この人はガルパンの『リボンの武者』という作品のBC自由学園隊長"アスパラガス"が食べ物なので、それっぽい食べ物を探した結果"カリフラワー"となりました。

私はこの作品ではリボンの武者のBC自由学園とは別で考えています。リボンの武者ではアニメとは違って"受験組"と"エスカレーター組"の争いではなく"BC側"と"自由側"のそれだったので、アスパラガスなどのいたのは"別のBC自由学園"、つまり"パラレルワールドの世界"として、リボンの武者とは全く別のものとして描かせていただいてます。

ということで、長い長いあとがきになりましたが次回もお楽しみに〜!
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