Fate/Grand Order 白銀の刃   作:藤渚

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序章
【零】ハジマリの始めに


 

 

 

 ───『(かれ)』は()く。

 かつての過ちにより、(うしな)ったものに追い縋りながら。

 

 

 

 夜の帳に覆われ、陽光(ひかり)を奪われたこの街を、唯一見下ろすは異形を象った月。

 

 

 

 

 ───『(かれ)』は駆ける。

 かつて()くしたものを、今度こそ己が手で取り戻す為に。

 

 

 

 特異点と化した闇夜の街・かぶき町を奔走するは、皆のカッチョイ~イ万事屋・銀さんこと坂田銀時!

 ア~ンド、人理継続……うんたら機関?カルデアのマスター、藤丸立香!

 そして、彼らのとっても愉快で愉快な仲間達とが繰り広げる物語が、今始まろうとしている。

 

 

 

 さぁさぁ、お立会いお立会い!

 

 

 片や数多の戦場を駆け抜け、白き夜叉と畏怖された男。

 片や幾十(いくそ)もの世界を跳躍した、人類最後の希望と呼ばれた少年。

 

 

交わることのなかった世界の彼等が出会った時、この変貌した江戸を舞台に繰り広げられます一世一度の大活劇を、皆々様どうぞご笑覧あれ!

 

 

 

 

  Fate/Grand Order   白銀の刃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってオイイイイィィ‼誰が愉快な仲間達だコラァ⁉しかも何で二回言った⁉」

 

「大事な事は二回言うって昔っから言われてんだろ、これから読んでくれる優し~い皆にもしっかり覚えてもらわねえと。なっ定春?」

 

「わんっ。」

 

「つーか何であらすじを銀さんが担当してるんですか?折角最初の方カッコいい感じだったのに色々と台無しになってんだろ!」

 

「おいコラ天パ!主役はお前だけじゃねーだろヨ、肝心の藤丸はどこやったアルか⁉」

 

「あいつならさっき、『あ、ヤバい。部屋のこたつのコンセント抜いてないかも……多分大丈夫だと思うけど、もし忘れてたらフランに怒られちゃうな~』って言い残して一旦カルデアに戻ってったぜ。なっ定春?」

 

「く~ん。」

 

「なにしてんの藤丸くんん‼そんなの誰かに頼めばいいでしょう⁉」

 

「あのな新八、おめえも思春期真っ盛りの男児なら分かんだろ。ああいう年頃の奴ってのは、他人(ひと)に見られたくない秘密の一つや二つ抱えても可笑しくねえの。藤丸だってマシュに見られたら困るもん部屋に置いてるかもしれねえじゃん。例えばほら、他者からしたらドン引きするような内容のエロ本とか。なっ定春?」

 

「わう?」

 

「何でさっきから定春に同意を求めてんです?そうしないと喋れないんですか?」

 

「ここでの俺達の表現方法は全部活字だからな。万が一途中でフラッといなくなった奴がいたとしても、読み手側はそんなの分かんねえだろ?だからこうしてこまめに存在の有無を確認してんだよ。なっ定春?」

 

「わんっ。」

 

「それはそうとして銀ちゃん、藤丸がそんな如何わしいドエロ本持ってるわけねーヨ。そこの童貞眼鏡じゃあるめぇし。ね~定春?」

 

「わぉん!(コクリ)」

 

「コクリじゃないよ定春‼つか神楽ちゃん何で知って………あ、ちょっと違うんです。違いますから。そそそそそんな本持ってませんから。だから神楽ちゃん……やだなあ、銀さんまでそんな顔しないでくださいよぅ。仮に持ってたとしても、それは僕の私物ではなく友達が部屋に忘れてって…………って、二人ともどこ行くの?活字表現だからいまいち伝わりにくいけど、僕が目を離して数秒しか経ってないのに二人との距離が凄く遠くなったね?ええええ待って!待って‼だってまだ注意事項の説明もしてないし、藤丸君だって戻ってきてないし!あっちょっ、嘘?どこに行くんだよ二人とも⁉ひそひそ話しながら欽ちゃん走りで離れてかないで!眼鏡しかとりえのない僕をここに一人置いていったってどうしようもないだろ?ねぇ待って!置いてかないで‼お願いいい300円あげるからあああぁ………‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっほ~おまたせ!やっぱり消し忘れたこたつにうっかり冷え切った足を突っ込んでそのまま出てこられなくなったマスターの代わりに僕が来たよ!……え?誰だって?僕はシャルルマーニュ十二勇士の一人、弱くても頼ってくれると嬉しいライダーのサーヴァント、アストルフォだ!もう知ってる人も初めましての人もよろしくね☆」

 

「わんっ。」

 

「って、あれれ?定春くんだけかい?銀ちゃんや他の皆は?」

 

「わうう、わふっ。」

 

「ふんふん、あらすじの紹介はもうしてくれたんだね。どうもありがとう!(ナデナデ)」

 

「く~んく~ん(スリスリ)」

 

「よ~し、銀ちゃん達があらすじをかっこよく説明してくれたみたいだし、ここからは僕と定春くんとで注意事項の説明を簡潔に進めていこう!これから読むっていう人は是非目を通してね!」

 

「わふっ、わふっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええと、まずこの物語は『Fate/Grand Order』と『銀魂』の二作品によるクロスオーバーです。なので双方のキャラクター同士の絡みがガッツリあるよ!」

 

「わんっ。」

 

「基本ギャグメインで進めていくお話だけど、僕らや銀ちゃん達が戦ったりする場面もあるよ。その中で激しい暴力、あと怪我をして流血する描写もあったりするから、苦手な人は気をつけて!」

 

「くぅ~ん……。」

 

「それとね、双方の原作には無いオリジナルな設定もあるらしいんだって?どんなのだろうね?」

 

「わぉんっ。」

 

「それとそれと、原作が原作だから微妙な下ネタ……とかも入っちゃうみたい、だよ?やだなぁ~もう♪」

 

「わう?」

 

「あと、この物語でのFGOサイドの時間軸は第1部クリア後の1.5部、『英霊剣豪七番勝負』が終わった辺りなんだ。なので多少のネタバレ要素も含まれると思うから、苦手な人は本っ当に注意してね!」

 

「わんわんっ!」

 

 

 

「……さて、こんな感じでいいかな?もうすぐ本編も始まっちゃうみたいだし、もたもたしてると皆に置いてかれちゃう!」

 

「わうっ⁉」

 

「ここに取り残されると本編に出られなくなっちゃうかも!大変~台詞だけの役回りで終わるなんてゴメンだよ!急ごう定春くん!」

 

「わんわーん!」

 

「ここまで熱心に読んでくれた皆、どうもありがとう!さあ、『Fate/Grand Order 白銀の刃』!いよいよ始まるよ!物語の進み具合は中の人の頑張り次第だから、僕にはどうなるのか分からないけども、どうぞよろしくね~!」

 

「わんっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「銀さ~ん!アストルフォ~!いやあゴメンごめん、冷えた足をちょっとだけ暖めようと思っただけなのに、やっぱりこたつには勝てなかったよ………って、あれ?何で皆いないの?あらすじは?注意事項の説明は?え?俺がこたつという魔物に獲り込まれてる間に全部終わったの?マジでか~………あ、じゃあせめて自己紹介だけでも───え、何?そんな時間はない?どうせ本編の初っ端から出番なんだからそこでやれ?いやいや、確かにプロローグの後にすぐ出番なんだけどさあ、一応主人公なんだし簡潔にでもしたほうがいいんじゃないかなぁ。だってさ、銀さんだって自己紹介したんでしょ?さっき…………はい?やってないの?エロ本の話して新八君に追われながらさっさと本編に戻っていった………そ、そうなんだ。というか、どんな流れであらすじからエロ本の話題になるんだろう…………は?そんなことよりもうすぐ本編始まる?うわああああぁそれ早く言ってよおぉ‼ここまで来るのに片道結構かかったってのに………急がないと?さっきグラサンかけた変なニート風の男が『主人公になれたら実質それニート脱出できんじゃね?だって要は主人公って職じゃんそれ』って歓喜しながら俺不在のカルデアに向かっていった?冗談じゃねーよ‼どこぞのMADAOか知らない奴に主人公の座奪われて堪るもんかあぁ‼ええと、あのっ、ここまで長ったらしい台詞連ねて全部読んでくれてる人がいるかも分かんないけども、また本編の方でお会いしましょう!それでは最後に名前だけ、藤丸立香でした────って待って!今行く!今行くから出口閉めないでええええぇっ‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

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